自然派大試飲会 REMISE 地中海のマルセイユで開催!No2~後編~

MYRENE BRU ミレーヌ・ブリュ



地中海最大の漁港セットから内陸に20Kほど入ったところ石灰岩盤の山がある。標高180mの山の北斜面に葡萄園が広がっている。08年により4hの畑を手に入れ最初からビオ栽培。馬を使って耕している。女性ながら子供の頃からワイン造りが夢だった。理想の畑を手に入れて5年の歳月が過ぎた。やっと自分が狙ったワインができるようになってきた。葡萄を熟しながらフレッシュ感を残すことも可能になってきた。
 

 <LADY CHASSERAS レディー・シャスラ 白>

真っ白な石灰質土壌に元海底だった頃の魚介類の骨などが堆積してできた岩盤ロッシュ・メールが地表にあり、その岩盤にシャスラ品種の根が入り込んでいる。だからヨード系の潮っぽいミネラル風味がワインをしめている。13年はシャープな酸もあり、これも和食にピッタリの相性だ。


 

<FAR-OUEST ファー・ウエスト>

グルナッシュ、カリニャン、シラー、サンソー品種。畑の周りには野生のローズマリーやタイムなどの香草が一面に広がっている。その香草の香りがワインの中に表現されている。グラップ・アンティエール(除梗なし)と除梗した葡萄を交互に発酵槽にいれてセミ・マセラッション・カルボ醸造。甘ささえ感じる熟度の果実味。ミネラル感がしめている。

 

 

 

<LES MOULIN DE MON COEUR レ・ムーラン・ド・モン・クール13>

13年からの新キュヴェ。シラー、カリニャン、サンソー品種。 13年は酸が綺麗に残っている。中庸の濃縮度で爽やかな旨味が乗ったグイグイいける赤ワイン。


 

ESCARPOLETTE エスカルポレット



新人の中でも飛びぬけた才能と探究心と実行力を持った人、イヴォ・フェレイラ。本当に美味しいワインを造るには繊細な感性を必要とする。小さな現象から多くの事を理解しようとする感性はもって生まれたのもが必要だ。このイヴォにはそれがある。ラングドック地方のワインのイメージを根幹から変えてしまうようなワインを造り出した若者だ。 パリでソムリエをやっていた。ワイン造りに興味があってジュラ地方のジャンマルク・ブリニョのところに手伝いに行ったのがきっかけとなった。ワイン造りの面白さに魅了されてしまった。本格的にワイン学校で勉強を開始、ボルドーのシャトー・デュ・プイで3年間も修業した。2009年にラングドックで独立。現在4Hの畑をまるで試験台のように工夫を重ねて栽培、勿論ビオ。工夫に工夫を重ね醸造を丹念に造り上げている。将来、イヴォはきっとラングドックを代表する醸造家になるだろう。
 

<LA PETITE PEPIE 13 ラ・プティット・ペピエ 白>

グルナッシュ・ノワール品種を収穫後にすぐプレスしてジュースを絞ったブラン・ド・ノワール。黒ブドウから造った白ワイン。ラングドックのモンペイルー村でここまで爽やかな白ができるとは驚きだ。11度とアルコールも低くヴィヴァシテーと呼ばれる超フレッシュな酸を感じさせてくれる。

 

 

 

 

<PETITE CRAPULE 13 プティット・クラピュール 赤>

カリニャン、グルナッシュ品種、50%をセミ・マセラッション・カルボニック醸造、50%を除梗したトラディション。ピジャージュもルモンタージュもしない超自然な醸造。色合いは薄いけど果実味と旨味はしっかりのっている。シャープな酸は北フランスのピノのバランス感覚。

 

 

<LES VIELLES 12 レ・ヴィエイユ 赤>

ラングドック地方のモンペイルー村といえばカリニャン品種で著名なワインがある。このイヴォが醸すカリニャンには興味がある。この石灰度の強い真っ白な岩盤土壌に育つ40歳から70歳の古木のぶどうからミネラル感タップリでタンニンのしっかり乗ったバランス良い赤に仕上げる。そこには驚きの涼しさが存在している。

 

SACARABE スカラベ(イザベル・フレール)



スペインの国境に隣接、地中海に落ちそうなくらい海に近いARGELE SUR MERアルジェレス・シュール・メール村にある。イザベルは学校の先生をやっていたが、お祖父さんの畑を家族が失いそうになった時、2007年、後を継承することを決意。まずルシオン地方の自然派の伝道師フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックのところで修業。最初から除草剤や殺虫剤で地球を汚すような農業はしたくなかった。ビオ栽培、仲間と共同で馬による耕作をしている。平均収量が15hl/hと極小。女性ながら手で農作業をやっている頑張り屋。花崗岩土壌と砂質、シスト土壌も混ざったワイン造りには興味深い土壌を持っている。
 

<SUR NUAGE シュール・ヌアージュ(雲の上の意)>

グルナッシュの古木が90%、シラーが10%の構成。フラール・ルージュ式のセミ・マセラッション・カルボ醸造。勿論、自生酵母のみ、兎も角、軽めで果実味が中心の柔らかくフワフワとした感じ、まるで雲の上に乗っているような感じのワイン。

 

 

<CUVEE 7 キューヴェ・セット>

7という数字は変革、改革、新たにするという意味を持っているとのこと。昨年、イザベルは人生上、色んなトラブルが重なった。健康上も色んな問題があった。すべてを“新たにする”という変化を現わした新ワインを発表した。醸造方法も変化をつけた。シラーをセミ・マセラッション・カルボ醸造、グルナッシュは除梗、カリニャンは50%セミ・マセラッション・カルボニック、50%を除梗した。イザベルらしい果実の爆発的な旨味、柔らかでグイグイ体に入ってしまうワインだ。


 

JEROME JOURET ジェローム・ジュレ(元レクラパス)


ジェローム・ジュレ、元レクラパスと醸造元名をつけていたが、同名の名の蔵から訴えられて、名前を変えなければならなかった。ジェロームは2006年までは農協に属していた。 自分で栽培した葡萄を自分で造りたかった。醸造所も自分で設計して自分で建ててしまった。すべてワインの移動をポンプを使わないで重力を利用して移動できるよう設計されている。 近所にはジル・アゾニやマゼルのジェラールという自然派の名手がいる。彼らとも情報交換をして一挙にハイレベルな自然派ワインのスタイルを造りあげた。最近のワインの高レベルには驚きである。パリのワインバー・ヴェール・ヴォレのシリルも 驚いていた。
 

<PAS A PAS パ・ザ・パ 13 赤>

まだ、13年産は熟成中でラベルもできていないので写真はない。カリニャン、アリカント品種のセミ・マセラッション・カルボ醸造。13年はまるでロゼのように明るい色合いだった。その透明感と果実味の透き通った旨味は 今までの最高傑作ではないだろうか。シリルも驚きの声を挙げていた。SO2添加ゼロ。 13年のジェロームの赤はすべてのキュヴェが同質の軽やかで果実味が透き通っている。 他のキュヴェの熟成中の13年を試飲用に抜いてきていた。13年のジェロームの赤は見たらすぐ買うべし。 きっと後悔はしない。

 

<L’IVRAIE BLANC リヴレ12 白>

ユニ・ブラン、クレレット、ヴィオニエ品種の構成。ここSAINT-GIRAUDサン・ジロの丘は中世では有名な名醸地として知られていた。フィロキセラ被害の後は復興することなく 放置されていた丘の斜面を、ジェロームは復活させるべくほぼ10年前より植えつけていた畑である。何て空間性のある白だろう、透明感とミネラル感は素晴らしい。

 

SEPT LUNE セット・リュンヌ (ST-JOSEPH サン・ジョゼフ)



ジャン・デロブルがボーヌのワイン学校で勉強していた当時、同級生にダール・エ・リボがいた。実家は北ローヌのサン・ジョゼフで果実栽培、酪農など兼業農家だった。ジャン・デロブルは実家に戻って葡萄栽培に少しずつ特化していった。97年よりビオ栽培を始めた。2001年に農協から脱退して独自でワインを造り出した。名前はセット・リュンヌ・7つの月の意。ビオ・ディナミを取り入れて、ワイン造りには月の影響力が大きく、大変重要だったからセット・リュンヌとした。16年のビオ栽培をやってきて畑がイキイキしてエネルギーに溢れている。ワインの品質も酸とミネラル感が素晴らしいバランスになってきた。当初はこの近辺では孤独な存在だったが、今では若手自然派醸造家が増えてきて、ジャンも先輩醸造家として指導・援助する立場となってきた。
 

<GLOU グル>

花崗岩の土壌ガメイ品種をセミ・マセラッション・カルボ醸造で醸し、果実味を中心の軽めで気軽にグイグイ飲めるワインを造った。グルとはフランス語でグイグイという擬音。グルグル飲めるという意味。ガメイの最南端、ガメラーには欠かせない逸品。

 

 

<SYRAH 12 シラー 12年 花模様>

アルデッシュ地方の北に位置するシラー品種。比較的若いシラーをセミ・マセラッション・カルボ醸造で醸した。狙いはガメイのように果実味を中心に気楽に楽しめるシラーワイン。シラーをここまで爽やかに造るには酸を残すことが重要だ。ビオ栽培が生きているからこその爽やかさだ。

<SAINT JOSEPH ROUGE 12 サン・ジョゼフ 赤>

ジャンの長年のビオ栽培が生きてきた。花崗岩岩盤の中に40歳のシラーの根っ子が入り込んでいる。果実が熟してもミネラル感と酸で決して重くならない。古ダルでの熟成もあってタンニンがすでに溶けている。透明感もあって上品なサンジョ・ルージュはマニフィック!素晴らしい。


 

CASOT DE MAILLOT カソ・ド・マイヨ



世界で最も美しい葡萄園の一つだと思う。地中海のバニュルス港を囲むように シスト岩盤の山がそびえている。その港を見下ろす斜面に段々畑の葡萄園がある。港の先は広大な海が一面に広がっている。畑に腰を下ろして何時間でもいられる程美しい。 アラン・カステック『この急斜面のシスト岩盤での仕事は想像を絶するほど厳しいんだ。でもこの景色があるから耐えられる。』 アランは本来コルビエールの人だった。あのマジエールのラブイグ博士が持っていた畑の最初の持ち主だった。90年代前半にジスレンと巡り合って、ここバニュスでのアバンチュールが始まった。アランのぼくとつで純な性格は皆に愛されている。ルシオン地方の名物自然派的存在である。
 

<EL NINO エル・ニーニョ>

カソ・デ・マイヨのワインはワインの世界の変遷を象徴している。90年代は実に濃縮したワインだった。最近はオヤっと驚くほど軽快さを備えた透明感のワインのスタイルになった。グルナッシュ・ノワール、グルナッシュ・グリ、カリニャン、ムールヴェードルの品種構成。シスト岩盤から絞り出したジュースである。濃縮した旨味と軽やかさの中にあるスキッとしたところがバニュルスの象徴とも云えるシスト岩盤のミネラルの表現だ。どんなに軽く造ろうとしても消せない記憶のようなもの。

 

<POUDRE D’ESCAMPELLE プードル・デスカンペル>

この畑は地中海から内陸に入った山の方にあるトルイヤス村にある。もうピレネー山脈の麓の端と云ってよい。ルシオン地方の“富士山”とも言われているほど美しい山“カニグ山”が顔面に広がっている畑だ。100歳級の古木ばかりを仕込んだ。ムールヴェードル40%,グルナッシュ30%、この2品種は除梗をして醸し、100歳を超えたカリニャンをセミ・マセラッション・カルボで仕込んだアランの渾身の絶品ワイン。


 

BRUNO DUCHAINE ブルノ・デュシェーヌ



ルシオンのバニュルスといえばこの人を語らずには通れない。2002年にロワールからやって来た。アラン・カステックの援助もうけてカソ・デ・マイヨの畑の隣りに畑を構えている。根っから明るい性格のブルノ、もうすっかり地元に馴染んでいる。今やバニュルスの街の人気者である。
今、バニュルスのワインが売れなくて倒産してしまった農協の畑が次々と引き抜かれて景観が変わってしまいそうなバニュルスの畑を何とか保てるように地元青年達と自然派ワインの普及をやろうと手がけている。バニュルスの険しい斜面での苦しい畑仕事をやるような勇気ある若者が少ないのが悩みだ。
 

<LA LUNA ラ・リュナ>

13年も3年連続で生産量が極端に少なかった。リュナはグルナッシュ100%で南の太陽の果実が心地よい。けっして重くなく、逆に軽やかさを感じるほどである。バニュルスのシストがミネラル感とフレッシュさを演出してくれている。

 

THOMAS ROUANET トーマ・ルアネ



ルシオン地方には若手新人が増えているのにラングドックのど真ん中サン・シニアン地区では以外に新人が増えてこない。トーマはヤニック・ペルティエ醸造で働きながら、お祖父さんの畑5Hを受け継いで始めた。久々の大型新人。
サン・シニアンの山の中にお祖父さんが開拓した葡萄園がある。ガーリッグ雑木林の中に隠れるようにある。山の中を入っていくと道が段々細くなって獣道のようになってくる。まさかこの先に葡萄園が広がっているなんて想像もできないような場所である。野生のローズマリーとかタイムが一面に生息している。
他の栽培家の農薬などの悪影響など全く考える必要のない立地である。ここの粘土石灰質の畑は水分を蓄積しやすく涼しさをワインに与えてくれる。
 

<BOMBADILOMボンバディロン>

グルナッシュ・ノワール50%を除梗、カリニャンをグラップ・アンティエール(除梗なし)で仕込んだ。トーマの師匠であるヤニック同様に豊富な果実味の中に涼しい酸があり、ミネラルが透明感を出してくれている。スーと体に沁みこんでいく。

 

DOMAINE DU POSSIBLE  ドメーヌ・デユ・ポシーブル



ロイック・ルはアルザスのブルノ・シュレールで修業して、 03年にルシオン地方のピレネー山脈の麓の山に畑を買った。 ラングロールのエリックとほぼ同時期に独立した。当初はよく連絡を取り合って励まし合っていた。試飲会なども協力してやっていた。この二人がこのREMISEルミーズ試飲会組織を発足させた。
6,5Hの畑、葡萄木は25歳から105歳という古木が多い。シスト、グネス、グラニット土壌。平均収量18HL/Hと極小。 ブルノ・シュレール仕込みの超自然な造り。グランプ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボ醸造。
 

<CHARIVARI シャリヴァリ>

古木のカリニャン、シスト土壌、軽やかさがあってホワッとした自然風味の優しい果実味が心地よい。

 

 

 

<LE FRUIT DU HASARD フルイ・ド・アザール (奇跡の果物)>

カリニャン75%、シラー25%、まさに奇跡の果物から奇跡の飲み物の誕生だ。旨い!

 

 

 

<C’EST PAS LA MER A BOIRE セパラ・メール・アボワール>

グルナッシュ75%、カリニャン10%、シラー10%の果実の爆発的ワイン、その上軽さもあってグイグイ。