これ以上の品質の収穫は存在しない!!
毎年、最も早く収穫を開始するジャンクロード。
今年も自然派仲間の中では最も早く収穫を始めて最も早く収穫を終えた。ボジョレーは9月の13日より2日間だけやや天候が崩れた。しかしジャンクロード・ラパリュだけは快晴天気のうちにすべての収穫を終えた。 しかも朝は12度前後と涼しく、早朝に収穫した葡萄は冷やさずにそのまま直接に発酵槽に入れることができた。これは大きなメリットになる。 午後は真夏日のように28度前後まであがって実に気持ち良く収穫できた。
7月中旬の猛暑と雹、7月後半から8月の冷夏と曇り空、葡萄の成長が一挙に遅れていて、どうなるか?と心配していたが、8月の後半より記録的な晴天が続き葡萄が理想的な状態で熟した。
『この葡萄で最高のボジョレーを造らずにはいられない!ウィOui !!ヌーヴォも期待してね!』
ジャンクロード・ラパリュ
ボジョレーテロワール探究家!
独自の世界を走るジャンクロード・ラパュ
一歩も二歩も先に出ている飛びぬけた探究心
こんなにガメイの可能性をあらゆる方面から追求している醸造家はいない。 ジャンクロード・ラパリュは今、ヨーロッパ中のワイン愛好家、プロフェッショナルが最も注目している醸造家の一人である。 ジャンクロードは語る、
独自で研究をしながら辿り着いた独自の自然醸造
1995年、ワインを造りだした頃は自然な造りではなかった。自分の顧客もいないし ゼロからの試行錯誤の出発だった。最初は造ったワインをネゴシアン(ワイン商) に売っていた。モルゴン村には自然派の偉大なるマルセル・ラピエールがいた。 でも、控えめでシャイな性格のジャンクロードは、長い間、直接に門を叩くことなく独自で自然なワイン造りを研究しながら造っていた。 これが逆にジャンクロードの独自の発想を育てていった切っ掛けになったのである。 歴史にもし?は存在しないけど、ジャンクロードがもし彼らの教えを受けていたら 今のジャンクロードはないだろう。勿論、数年後には自然派が拡大した頃に自然派グループに参加する事になり、マルセル・ラピエールにも薫陶をうけて、色んなことを学んだ。そして誰よりもマルセルを尊敬している。そんなラパリュの最近の造りは、今まで存在しなかった全く違うボジョレーの世界を我々に提供してくれている。素晴らしいボジョレーのテロワールの可能性を楽しめる。今ではジャンクロードの独自性に世界中が注目していると云っても過言ではない。
ジャンクロードの独自性は優れた試飲能力と仮定発想からくる
類稀な試飲能力
ジャンクロードの試飲能力には定評がある。あのロマネ・コンティ醸造のプリムール内輪での試飲時にも招待されて意見を聞くメンバーにも入っている。 自分が畑仕事でやった事、醸造時にやった事を確実に試飲レベルで確認できる能力を備えている。何か特別な香り、味覚を発見した時、畑作業レベルや醸造作業まで遡って確認できている。
子供のような素直な発想
ガメイ品種を遅摘み(ヴァンダンジュ・タルディヴ)で収穫して発酵したらどうなるだろう?ガメイ品種を最高に濃縮感ある造りをしたらどうなるだろう? ガメイをまるで水のような透明感のある超ピュアーにするには?どこまで可能なのだろう。ガメイを土カメの中で醸造・熟成したら、どんなワインになるのだろう? こんなワインをすべてガメイ品種で造ってしまっているのがジャンクロードなのだ。
1-アルマ・マテール ALMA MATER
ガメイ品種をカメの中でマセラッション・カルボニック醸造させたワイン。
2―タンタシオンTANTATION
ガメイ品種をどこまでピュアーに造れるのだろう? 繊細に、上品にどこまで可能なのか?への挑戦。
3-ラン・デュ・メルル
他のキュヴェのガメイを収穫終了後、数週間 超完熟状態まで待って収穫して仕込んだワイン。濃縮感タップリのガメイ。時にはvin doux naturelのような風味。
4-オー・フォール EAU FORTE
どうしたら?水のようにゴクゴクのめるワインで、かつ果実味と旨味がある程度 合わせ持つワインができるのだろう。を実現したワイン。 みずみずしくて、水っぽくないワイン。グイグイ飲める恐ろしいワイン。
ガメイ品種の魅力をあらゆる方向から探究して楽しませてくれる!ラパリュは凄い!
収穫写真
今年はスペイン、ドイツ、カナダ、フランスから自然派ファンが集まった。
ラパリュの収穫は大らかで明るくやっている。 大切なことだ!!
2014年ラパリュ・ボジョレー・ヌーヴォーを絞る
(ジャンクロード自慢の百年前の垂直式圧搾機)
8日間のマセラッションを終えて古式の垂直圧搾機で24時間かけてゆっくり絞る。マセラッション・カルボ醸造の葡萄を絞るには、重力で無理なくプレスできるこの古式の垂直式圧搾機が最も良い。繊細で上品なジュースが絞れる。 葡萄実の皮が破れることなく、皮から汗の如くに流れ出る。 だから繊細なジュースが絞れる。 この段階では、ジュースとワインの中間的存在の液体。この流れ出た液体をパラディと呼ぶ。まだ糖が残っているので甘くてアルコールも僅かにあり、本当に心地よい飲み物である。これからタンクでアル発酵を続ける。 ボジョレーの村ではこの時期に“パラディ祭り”を行うところがある。
超自然な優しいヌーヴォー
ラパリュが狙ったとおりのスタイルになった。 アルコール度12度弱、 繊細なタンニン、ほのかな果実味、心地よい酸、ラパリュ・ヌーヴォーは超極上に仕上るだろう。