圧巻!フランスのトップ「ビオディナミスト」88名勢ぞろい!
自然の恵みと大地のパワーをワインに変える 「ビオディナミ」

2月4〜7日にロワール地方の街アンジェールで、「自派」のワイナリー集まるが大きな試飲会がありました。その時の様子をお知らせします。
このグループは、「自然派」の中でも「ビオロジック」農法に加え、宇宙の天体の動きや大地のエネルギーを取り込んだ農業「ビオディナミ」でぶどう栽培をする「ルネッサンス」の人たちです。参加した蔵元はなんと88人。ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ、マーク・アンジェリ・・・この手の試飲会としては、他を大きく気引き離して断トツの人気蔵が集結しました。
その中には「クラブ・パッション・ド・ヴァン」で紹介している蔵元のジョ・ピトン(ロワール)、ピエール・ブルトン(ロワール)、ドメーヌ・ヴィレ(コート・デュ・ローヌ)、ドミニック・ドゥラン(ブルゴーニュ)などなどたくさんいます。
一つの蔵で何種類ものワインを試飲するのですから、88蔵ともなれば1日では到底全部のワインを飲むことはできません。新しく加わったワイナリーはじっくり試飲したいから、既に知っている蔵は新しいビンテージだけ、と時間を工夫しても、1日かけて回れたのは約25蔵。(最後は口の中が真っ黒の状態です)
彼らが用意したワインは、ビン詰めを終えてできあがった2005年や、発酵・熟成中の2006年が中心です。フランス全体が素晴らしい作柄に恵まれた2005年は、みんなとっても美味しくて、ついついゴクッと飲んでしまったのもありました。2006年の新酒は、はつらつ&ジューシーです。「収穫を急がないといけなかった」、という話を何度か耳にしましたが、丹念に栽培する「ビオディナミスト」のワインはどれもバランスがとても良かったです。あと数ヶ月熟成させますが、かなり期待できる年ですね。

グルグルグルッ・・・スイスイじゃいます。
試飲会が終わる頃になると、蔵元らが互いに気になる蔵や、知り合いの蔵のブースに行って情報交換します。当然、飲みながら。彼らの試飲って、グラスに注いだワインを一口でクイッーと飲み干したかと思うと、平気な顔でまた注ぎ合います。いやー、飲みっぷりが違う!一緒にいるとついついペースが上がって、最後はいい感じに酔いがまわって試飲会を終えました。

「ビオディナミ」とは?

天体の運行が植物に及ぼす影響を考慮しながら、農薬や除草剤などの化学薬品を使用せずにぶどう栽培する有機農法の一種。オーストリアの農学者ルドルフ・シュタイナーの哲学を発展させて活用。


ロワールの西郷さん、
 ジョ・ビトン(左)
ローヌのドメーヌ・ヴィレ(右)

この記事は2007-2-11にNishiさんによって投稿されたものです。