4月16日(火)
昨日4万人の学生や教師達がパリでデモを行った。
先週木曜日に行われたデモでは、学生と中高校の教師3万5千人もの人達が集まり、昨日は小学校の教師も加わり、すでに4万人もの人となった。
日に日に規模が大きくなっていくデモ。教育大臣、ダルコス氏の教育プログラム改革を訴える人々。
レピュブリック広場からナシオン広場までぞろぞろと長く続くデモの列
一体何を訴えているのか?
第一に、教育部門での教師達の解雇。現在フランス教育界では1万1200件の雇用の削減が予定されている。という事は各クラスの生徒数が増える、様々な授業が無くなる、生徒数が少ない専門学部がまたもや改革される。
第二に、教育方針の改革だ。様々な街の教師達いわく:
『50年前に戻った感じだ。小学1年生に敬語を押し付けるなんて無理。』
『この教育方針は生徒達の能力を下げる一方だ。考える力を与えずに、知識を詰め込ませているだけだ』
『小学2年生に割り算を教えるなんて無理がある』
又、ダルコシ氏は土曜日の朝の授業を無くし、学校が終わった後勉強が苦手な生徒の為に補習授業を行うと言う。
この言葉に対し教師達は
『学校の通常授業の後、更に授業を足す事は、疲れやすい子供の為に良くない。通常の授業時間内で色々考えなければならない。』
高校生達も負けてはいない。皆持っている大きなはり紙にはこう書かれている:
『高校は企業ではない』
『僕たちの先生、クラス、専門部を返せ !』
『僕たちは学校に行かない、ダルコスは終わりだ』
何年か前に起きた教育方針ででも、全く似たデモが行われた。当時何万人もの生徒が何週間にも亘ってパリの街を独占した。その結果、当時の教育大臣は自ら改革を取り消す事になった。
学校の入り口にはごみが積もれてあり、生徒達は皆外で叫んでいる。
今回はどんな結末になるのか?いづれにしても、5月15日、18日、24日にまたもや新たなデモが計画されている。