パリの街頭、カフェの前ではこんなコンサ−トが至るところで開かれていた。

6月21日はFETE DE LA MUSIQUE、つまりフランス全国で同時音楽祭りの日である。田舎の村でも、小さな街でも公園や公民館など至るところでコンサ−トが開かれている。大きな街ではレストランの中や、カフェの外など、ちょっとした公園や広場があれば必ずミュ−ジシャンが音楽を奏でている。


黒人コ−ラスグル−プの街頭コンサ−ト


しかも アマチュアからプロまで、クラッシックからラップまであらゆるジャンルのミュ−ジックが楽しめる日である。しかもすべて無料である。パリのル−ブル美術館の前にあるピラミッド広場では、パリ交響楽団のシェフ指揮者が指揮を振って街頭クラッシックを無料で楽しめた。
フレンチ・ポップスのミュ−ジシャンや、シャンソン歌手達もパリの到る所で街頭無料コンサ−トを開いていた。
音楽好きなパリジャンにとってはたまらない一夜であった。
フレンチ・フォ−クソング


この音楽祭りは 1982年 にフランスで始めて開催された。今は 世界中の100ヶ国340都市が追随して実行しているとのこと。
フランスだけでも 10000箇所 コンサ−トが行なわれている。
ロックグル−プ


当然、若者は大騒ぎをする。
パリだけでも2500人のポリスが警戒出動した。地下鉄も朝まで特別稼動していた。そして、厚生省は、音楽で盛り上がった若者のエイズ感染拡大を恐れて、38都市で100万個のコンド−ムの無料支給を展開した。
日本では考えられないことをする。
ともかく、昨夜は音楽が朝まで絶えない長い夜でした。
レストラン内のジャズ演奏