お日様の暑い日差しが肌に焼きつく中、私は今日アルザス地方、アンドレ・オステルタグ氏 の醸造所を覗いてきました!
アルザス、コルマールの町 に住んでいるアンドレ。とにかくとても可愛くて色が溢れでている町です!

とりあえず‘綺麗で清潔’が彼のモットー。
いつも綺麗にしておかないと気がすまない完璧主義者のアンドレ。
確かに醸造所はピカピカに光り、何一つ無駄な物が見当たらなくサッパリとした場所です!

フルーツを全面的に表しているワインはステンレスタンクで、そして複雑感をより引き出したいワインは木樽で醸造しています。

そして畑へレッツ・ゴー!
アルザスは、フランスの中でも、土壌がとても複雑で有名。
例えば同じ区画でも、4種類以上の石がゴロゴロと転がっていたり・・・

なぜかと言うと、昔、ドイツとの国境に見当たる一つの山が崩れ、地下に潜まれた様々な土壌の種類が表面に上がり、ゴッチャ混ぜになってしまったとか・・
ですので、同じ区画に砂利や白亜、石灰や水晶などが沢山!
そしてこの地方で造られたワインは、同じ品種でもテロワールの違いが全く違う味を生み出すので、ビックリするほど楽しいです!

この地方では色んな面白い山が見当たります。
例えばハイセンバーグ(Heinssenberg)= 暑い山
標高260m、南方面に立っている事からこの名前になったそうです。

ムッシュバーグ(Muchberg)=シトー会修道土達の山
これは、この山奥にシトー会修道土達が住んでいる教会がある事から名乗られたそうです。この山には不思議なパワーが感じられるとか。。。!

アンガースバーグ(Ungersberg)=アルザスの富士山!
嵐が来ると、この山のお陰で、嵐は左右に分かれ、畑(特にフローノルヅとムッシュバーグ)には一切害を与えないのです!

アルザスではブドウ木が高い・・・!
ですので、他の地方に比べたら収穫中の腰の負担は避けそうです・・・・!(笑)

そしてとにかく区画の数が半端なく多い・・・!
例えば、アンドレは5つの村に、120個の区画を栽培しています!
移動だけで大変そうです・・・!

そしてブドウを一口パくっ・・・
あま~い!美味しい~!
今年の出来は ?と聞くと
『2008年は特にフレッシュでまろやか!出来は特にいいと思うよ!』 と満足な笑顔で語るアンドレ!

それではテスティングをしてみましょう!

試飲室はとてもオシャレでシック!
棚にはアンドレの綺麗なボトルが並べられ、壁には奥さんの絵がズラリと飾られています!

アンドレさんのラベルは、殆んど奥さんの作品が使われています!何か素敵ではないですか・・・?

さて問題です!
このラベルは一体どの絵でしょう・・?!

Vielles Vignes de Sylvaner*ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・シルバネール2008
土壌:粘土質
樹齢:60年
とてもまろやかでトロリとした感覚!
花の香りがありえないぐらいフォワーンと漂ってくるのですが、
口に含むとあんがいセックで美味しい~!
何故このワインはこんなに丸みがあるのかと聞いたところ、
マロラクティック発酵、そしてシルバネールの品種が、この特徴を出しているそうです!

Pinot Blanc 2008*ピノ・ブラン2008
品種:全てピノなのですが、ピノ・オクセロワ、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、ピノ・ド・ブルゴーニュなど、ピノの勢ぞろいです!
土壌:粘土石灰質・花崗岩質
とても繊細でフレッシュ!しかも飲みやすいので、女性の方にはお勧めです!

Clos Mathis 2007*クロ・マティス2007
品種:リースリング
土壌:水晶と砂質
甘い白い花の香りとは逆に、とてもミネラルで酸味がスカっとする口当たり。リースリングの畑はいつでも日が当たっているため、毎年一番先に熟されます。しかもの区画は風通しがいいため、とても爽やかなワインが出来上がります!

Fronholz Riesling 2007*フロ-ノルズ・リースリング2007
土壌:水晶
とにかくアロマがとても複雑・・・!
花の香り、熟成されたフルーツのアロマ、そしてミネラル感抜群のワインです。

Muenchberg Riesling 2007*ミュエンシュバーグ・リースリング2007
土壌:火山岩が含まれた白亜質
樹齢:20~70年
とてもパワフルでまろやかなワイン。
特に甘さと酸味のバランスが最高!そして何といっても、火山岩を特徴とした土壌が、ブドウに大きな力を与えて、より力強いワインと出来上がっています!

Pinot Gris Barrique 2007*ピノ・グリ・バリック2007
土壌:粘土石灰質・シスト質・砂利質(3つの区画から収穫されたブドウ)
スパイシーでとても複雑な味わい!掘れば掘るほど様々なアロマが湧き出てきます・・・!特に梨のような香りがグ~~!
この『複雑感』がまさにアンドレが捜し求めていた特徴!
そしてこの『シスト質』の土壌は、この地方では結構珍しい!

A360P 2007*A360P 2007
土壌:砂岩、石灰、そして火山の溶岩が固まって出来た石
何故A360P?それはこの区画のナンバーがA360Pだったから・・・
とりあえず香りにしても味わいにしても、とても奥が深いと感じるワイン・・そして繊細!このワインはアンドレの性格がとても良く出ています、特に繊細な部分は彼そのもの!

Gewurztraminer Vignoble d’E 2008*ゲヴュルツトラミネール・ヴィニョーブル・ドゥ2008
土壌:砂利が含まれた粘土質
樹齢:25-30年
バラの香りが漂ってくるこのワイン・・・しかし口に含むとスパイシー!50Grも糖分が残っているのに、とてもスムーズに飲めるこのワイン。秘密は・・・この酸味に隠されていました!
この綺麗な酸味と、甘さのバランスが、美味しい貴腐ワインを造る鍵となるのです!

Muenchberg Vendanges Tardives 2007*ミュエンシュバーグ・ヴァンダンジュ・タルディブ2007
とても飲みやすく、軽い感じが特徴的なワイン。100Grの残糖も甘すぎず、とても綺麗でサッパリとしたな味!そしてマンゴやパッション・フルーツ、エキゾティック・フルーツの香りは、もう美味しすぎてたまらないです!特に女の子は絶対にはまってしまう味です!

Fronholtz SGN 2007*フローノルヅSGN 2007
土壌:水晶が含まれた粘土質
これはとても不思議なワインです!
第一に、この2007年の出来は、今まででも一番と言えるほどの特別な出来!とにかく選果を何回も行い、とびっきり綺麗なブドウしか使用していない!アンドレも初めてこんなに選果を行ったと言うほど!
そして何といっても、この不思議な味が凄い・・!一回飲んだら忘れられません・・・!口に含んだ瞬間は、エキゾティック・フルーツの味。それがだんだんと変わり、次にはハチミツのトロ~っとした感じ。そしてそして!最後に残る味・・・コレは何としょっぱい!土壌のミネラルが、後味にプア~と爆発するくらい感じられるこの塩の味・・
塩キャラメルのような、ワインでは初めて体験した感覚です!

アンドレのワインは、とにかく繊細で綺麗な味が特徴的。
『ワインには人が出る』といいますが、アンドレのワインは彼の誠実さ、繊細さ、そして何よりも彼の今まで経験して来た全てがこもっているような感じがします。
皆さんも、機械があったら是非お試し下さい。
絶対幸せな気分になれると思います!

André Ostertag のワインの情報は、こちらまで:
株式会社 JALUX 
ワイン部 営業チーム
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