“モルゴンの今日”BY AKI – 21/AVR- PART3

マルセル・ラピエールのAKIさんより写真が送られてきました。

先週、ボジョレでAKIさんに会ってきました。
年一回のBEAUJOLOISE ボージョロワーズの試飲会に行った際に会場で会いました。今年は、マチュ・ラピエールがほとんど主催者のような役を演じたので、当然AKIさんも主催者側の人間として忙しそうに働いていました。

急激に気温が上がってほぼ夏のような25~28度ぐらいまで上がる時もあります。当然、芽や葉っぱの伸びが尋常ではない、スピードで伸びています。畑の草もドンドン伸びて来ます。
草取り手作業、トラクターでとれない草は手作業で取り除きます。


自然なワインを造る絶対必要な重労働
葡萄と葡萄の間にどうしても、トラクターでは取れない草が残ります。これは人間の手作業でやるしかありません。
フランスの95%の栽培者、除草剤を撒いて草を枯らしてしまいます。人間の作業で1カ月かかる仕事が3日で終わってしまいます。でも除草剤は土壌に住む微生物をも殺してしまいます。仕事は楽ですが土壌は死んでしまうのです。
だから、化学肥料を撒かなければ葡萄が成長しなくなってしまいます。

化学肥料を撒くと、地表に栄養分があるので、根っ子が下に伸びず、地表にとどまってしまい。地中深くからミネラルを吸収することが出来なくなってしまいます。
これすべて、楽をする為、人件費削減の為の除草剤から始まった悪循環です。
ワインは根っ子が地球の深い層からミネラルと共に
色んなメッセージを我々に与えてくれるものです。
残念ながら多くのワインは地球のメッセージを伝える能力が無くなってしまっています。

自然派ワインと普通のワインの違いは、栽培者がこの畑作業に費やしている“時間”と“作業の質”に天と地ほどの違いがあるのです。
テーブルの上でテイスティングしながら、よく自然派ワインを批判する人達がいますが、表面に出ていない
1年間の農作業の差は愕然とするほどの違いがあります。
氷山の上の部分だけを見て語るのと同時に、水面下にある土台の差を、もう一度良く見つめてください。
表面の“味覚”は化学物質の添加や、テクニックで
化粧してしまえば、そこそこ美味しくなってしまいますが、土台の部分は化粧できません。コルクを抜いて時間がたってドンドン味覚が落ちていくものがほとんどの普通ワインです。時間がたって、ドンドン美味しくなるのは、本物です。土台のミネラルがしっかりしているからです。地球にも、体にも自然派ワインの方が良いのは当たり前。何より美味しいのが一番です。

芽も葉っぱも枝もスイスイと伸びています

今の処順調に成長していますが、4月末に寒波の予報が出ています。
これだけ、芽が伸びてから冷害に遭うと全滅に近い打撃を受ける事になってしまいます。
地球の温暖化がもたらしている最近の、『暑さ』と『寒さ』が交互にやってくる状況に、ベテラン醸造家も
読めない時代に入っています。天に祈るしかなすすべはない。
天のなす事に、黙って適応するしかない。何て厳しい世界なのだろうか。それをずっと続けている葡萄家。
今週末は、フランス中の葡萄家が祈っています。

貴重な写真を有難う!AKIさん。  伊藤  ナント (今日はムスカデの街、ナントに来ています)