ほぼ2週間をかけて約12ヘクタールの収穫を明日終了予定。
マルセル・ラピエールに背中を押されて醸造を開始して21年。
2019年は、気候上のトラブルのオンパレードだった。それにも関わらず栽培努力の結果こんなに素晴らしい葡萄を収穫することが出来ました。

これは、元ジュル・ショーヴェ氏が所有していたシャペル・ド・ゲンシャ村の畑。
白葡萄のシャルドネも僅かに混植されている。

自社畑のフルーリが5ヘクタールと借りている畑などすべて入れると約12ヘクタールほどの規模になった。
20名ほどの収穫人と共に15日間かけて丁寧に確実にいい葡萄を収穫できた。

それでも、例年と比較すると、雹でやられたり、45度という猛暑でやや疲れた葡萄もあったので、蔵に持ち込んで厳密な選別作業をして、完璧な葡萄のみを発酵槽に入れた。

この蔵での選別作業は初めての決断だった。
家族全員で対応、お父さん、長男、長女と従兄など皆で傷んだ葡萄粒を除去した。

日本からBMOのMasakoさんもやってきた。

クリスト・パカレ
『今年は小さなトラブルがいっぱい発生したけど、何とか切り抜けたよ。運搬用の車が故障したり、冷却用のコンテナが作用しなかったり色んなことがあったけど、今年は最初に決めたんだ。“何があっても絶対にイライラしない!”って。』私達が行った時もコンテナを新しいものに代えている最中だった。でも全く落ち着いていて、色々指示をだしていた。

流石に21年目の収穫。自分にも周りにもストレスを感じさせない仕事の流儀が徹底していた。
収穫、ワイン造りには、大切なことだ。ストレスはそのままワインの中に転写されていく。

今年は12度チョットの軽快でフレッシュな酸もあり、まさにボジョレらしいスタイルになりそう!
今年のヌーヴォーもクリスト・パカレは欠かせない!!