次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”

自然派ワインの進展もここまできたか!と思うようなワイン見本市が南ローヌで開催された。
まさに、新旧の地殻変動が進行しているのを感じる。

マルセル・ラピエールから始まったヴァン・ナチュールの世界、その影響を直接享けた人達から次の世代へバトンが渡されようとしている。

アンチ・テクニックの発想から“自然・ナチュール”とう名を使ったマルセルの時代。
実質上、90年代初期から世にでて、約30年弱が過ぎようとしている。
当時、20代、30代だった醸造家達が、50,60代になっている。
彼らの息子達が働きだしている。

次に控えている世代は、“自然が当たり前”で敢えてナチュールと名乗る必要性を感じていない。
これから始める人達にとっては、もうアンチ・テクニックの発想は全く消えている。

BIMはそんな世代ばかりが詰まった未来を垣間見るワイン見本市だった。
そんな面白いことを主催するのは、この人、ヴァランタン・ヴァルスValentin VALLESだ。

先週末の7月23日に南ローヌNimesニームの街の近所で開催された。
23日の17時頃から始まって21時まではテ-スティング、それから皆で夕食、朝まで続くお祭りだった。

メンバーは若者ばかり。スペインの次世代の天才醸造家二人の参加。
この世代にもう国境はない。
ラングロールの次世代チボーとスペインのコスミックやマスペリのオリオルがもう繋がっている。