今日は、パリで活動している自然派ワインのエージェント,

オレリアンとギヨーム2人で開催された、コラボでのデギュスタシオン、

『Coude à Coude』=『力を合わせて』です!

会場は Palais Royal の近く

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30人近く居た生産者の中、試飲したのは偶然的にも殆どが女性。

特にエロディ―・バルムとシャトー・レスティニャックのカミーユは同世代、そしてほぼ同じ時期にワインの世界に入り、今ではお互い同年代の子供の母。お母さんごときに子供の会話で盛り上がる(笑)

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月日が経っても可愛らしいElodie Balme
彼女は はマルセル・リショーの元でワインを学び、2006年に父から畑を6Ha受け継ぎました。しかし父は自然派にあまり興味持たず・・・長年父を説得・納得させながら、徐々に畑をビオ栽培に転換。そして今では28Haにも広がるブドウ畑を、Rasteau 村で経営。
そんなエロディーのワインは凛々しさと優しさが混ざりあい、とても飲みやすくて柔らかい感じ。ジューシーで完熟されたグルナッシュと、ストレートな口当たりが味わえるローヌ・ワインです。白の Libre comme l’air 2018は正に空気のように軽やかで、爽やかなワイン。ミネラル感が豊富で後味に残る塩気が印象的。そしてRasteau のVin Doux Naturel は80Gr の残糖があるのですが、重ったるくなく逆にスッキリとした味わい!これなら食後に一本軽く飲んでしまいそうなデザート・ワインです!

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Château Lestignac の Camille Marquet 。5歳以下の子供が3人もいるなんて信じられないほど綺麗!!今日は久々に『ママ業』を離れ、自分ひとりの時間を楽しんでいる様子!以前は全く関係ない職業で活躍していた彼女とと夫のマティアスは、2008年彼の祖父のブドウ畑を借りて、ワイン造りをスタート。直ぐにビオ栽培、ビオディナミ栽培を中心に畑作業を開始!
この二人のワインはピュアで繊細でデリケート。 マルサン100%で造られたBrumes 2019は濃厚でありながらすっきりとした酸味があり、美味しくてビックリ!メルロ100%のRacigas 2016 は滑らかで女性的でうっとりする味わい。森の香りやレグリス系のスパイスが次々と現れ、しっかりとしたワインを好む方にお勧めです。

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ここでもグルナッシュが主役、Domaine La Roche Buissière。スタンドにいたのは、いつでも笑顔で歓迎してくれる、大好きなLaurence さん!確かに夫・Antoineさんはシャイでこのような場所が苦手そう・・・(笑)
短い醸し期間、そしてタンク熟成でのワイン造りにより、熟成度たっぷりなブドウをそのまま味わっているようなジューシー感が生まれます。
Le Claux 2015は4年間の時が経ち、エレガントで大人っぽいワインに。カカオやスパイス、レグリス、又カシスやブラックベリーなど豊富な香りに包まれ、滑らかなタンニンと深く長い後味が魅力的。

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熱心なアレクサンドル・バンは仲間のワインを試飲するのに大忙し。代理で妻のキャロリンヌさんが頑張っていました。自然な栽培・醸造に拘りを持ちながらワインを造っているアレクサンドル。テロワールを最大限に表現したワインは、様々なAOC獲得条件に引っかかる事もあるものの、彼のプイイ・フュメは一度味わったら忘れられない程透明感を感じます。
特にL’d’Ange 2017 は相変わらずのライチやエキゾティック・フルーツが漂い、Mademoiselle M 2015 はもう心がトロトロ・・蜂蜜のような円やかな甘みと、柑橘類の酸味とフレッシュ感、そして最後に残る旨味、最高なバランスで一押しワインです。

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いつ会っても彼氏とラブラブなミレーヌ・ブリュ。日本での体験が印象深かったようで、会った瞬間日本で行ったバーの話で盛り上がり!彼女の畑はガリッグのど真ん中にポツリポツリとあり、優しく焦らずが彼女のモットー。
そんなミレーヌのワインも、ふんわりと、尚且つ楽しみのあるワインに仕上がっています。カリニャン100%で出来上がったRita 2017は赤実のフルーツを齧っているかのようなジューシーさ!グルナッシュ100%のCartouche 2019 もとても飲みやすく、いつでも気軽に飲めるフルーティー・ワインです!

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最後にLa Ferme des 7 Lunes の Jean Delobre 。2-3年会わないうちにキュベ数が倍に!でもジャンは全然変わらず相変わらずセクシー。キュベの数が増えたのは、2007年から親友のドメーヌと共同経営することになったから。
樹齢、そして畑の方向や位置によって味わいが微妙に変わっていくシラーは、酸味が利いていながらもたっぷりと口の中に広がり、スイスイと飲めてしまいます。ナチュールのChemin Faisant はジャンの今までの道なりを代表するワイン。経験の深さと彼の大らかな性格が伝わる一本です。