爽やかでありながらタップリな果実味で体の深いところに響いてくるワインをやった。
La Noue Blanchardラ・ヌエ・ブランシャールである。
なんとカベルネ・フラン100%のワイン。樹齢が76歳という古木のみを仕込んだもの。
樹齢が古いので、果実味の周りにいろんな要素がタップリとあり、複雑味のある深味さえ感じられるワイン。

除梗なしの葡萄丸ごと発酵槽に入れるセミ・マセラッション・カルボニック醸造独特のタップリの果実味。
造り手のヴァンサンはピジャージもしっかりとやるので、色んな要素、色もタンニンも濃縮感さえ感じられる。

カベルネ・フランなのに、青さベジェタルなところが全くないのは、完璧に熟したフランのみを使っているのだろう。
勿論、手摘み収穫だけでしかできない厳格さ。熟成中のオリ引きはやらないし、フィルターもかけてない。
SO2も無添加。

こんな職人芸的な仕事をするのは、ヴァンサンとステファンニーの二人。
二人の明るい笑顔が浮かんでくる。

私は日本滞在中はオフィスが東銀座にあるので、近所の築地のホテルが定宿。
ここ東銀座のSOYAには、日本滞在中必ず一度はやって来る
SOYAで必ず食べるのは、まず世界一美味しいサラダ。そしてシェフ独特のパスタです。
このワインはサラダにもパスタにも完璧でした。

長期出張で野菜が欠けて禁断症状になってくると、ここに飛び込んでタップリのサラダを食べることにしている。
私にとっては、本当にありがたい存在のビストロなんです。