土壌を歩き、風に触れ、湿気、鳥のさえずり、雲の流れ、ミクロ・クリマと呼ばれる微気象を体感する。
ワインを理解する最も大切な核心の部分。
机の上、書籍では絶対に把握できないこと。
だから、このメンバーはやって来た。
自分が売るワインの原点を知りたくて。

  
 
このメンバー、経済的にも、時間的に余裕のあるメンバーは誰もいない。
厳しい中をやり繰りして、“エイ!!”と深いところで決意してやって来たメンバーばかり。
日本の街の小さな酒屋がフランスまで、買付にやって来る、こんなこと昔なら考えられないこと。
小さな酒屋でも、100店弱が集まれば直輸入もできる。
みんなが同じ方向に進んで頑張れば何とかなる。
誰もがそんなに余裕がない。メンバーが毎年交代でやって来る。

新規の最新の蔵も毎年増えていく。商品、品揃えの新陳代謝には必要なことである。
自分が販売するワインに関しては、どんな一流ソムリエールよりも知っている。
畑、土壌、人,葡萄の状態、誰よりも知っている。

   
 
責任持って販売できる。
BIOの認証などに頼ることもなく、自然派うんぬんにも頼る必要がない。
自分の目で、肌で、足で体感して、人を見て、この人なら、とお互いの信頼関係の中で共存している。
特に、蔵元と共に過ごすひと時はお互いの人となりが感じられる大切な時間。
人と人が繋がっていく。エモーションが通い合う。
なんて素晴らしいことなのだろう。

単に、旨い、安い、高い、有名、儲ける、だけの世界ではない。
皆で共存を図る。まさにVin Natureの哲学にピッタリ。
美味しい自然なワインには人と人を繋げる物凄いパワーがある地球にやさしくて、飲む人がハッピーに繋がっていく。
こんな仕事が一緒にできて嬉しい限り。