徹底した個人主義の個性の国フランスが組織サッカーの時代に今までになかったスタイルのフランスらしいサッカーの流儀を見せてくれている。
それぞれの個性を生かした組織づくりのスタイルを見せてくれている。
フランスで個性を殺した組織は成り立たない。
それぞれの個性がイキイキと伸してる組織が今のフランスチームにはある。
俺が俺がと自分を目立たせたり、醜く驕った選手は見られない。
サッカーは大金が流れるスポーツ。
お金は人を狂わせる。
ロナウドやメッシーのように途轍もないお金が流れる選手はまだいない。

それぞれの個性を一つの目標に力を合わせて、適時適応で対処している姿が見られる。
お互いを伸ばそうという感じが観られる。

まるで、強烈な個性を持っている自然派ワインの造り手達が、それぞれの個性をイキイキとさせて、大切にしながら自然派全体を盛り上げている姿に似ている。
やっぱり、“人”だな、と思ってしまう。

フランスチームの選手も自然派ワインの造り手の中にも、これから、有名になっていくメンバーがいるだろう。
お金、名誉に目がくらんで“おごり”が出てくる人もいるだろう。

新人だった頃の新鮮な気持ち、謙虚な爽やかさを持ち続けてほしい。
人並み外れた“技”や感動的に美味しい“ワイン”は偶然にはできない。
普通の人がやらない途轍もない努力、精神誠意、すべてを賭けて夢中で追究した時期が必ずある。
そんな初心の爽やかさを持ち続けてほしい。

決勝進出の夜、あのシャンゼリーゼ通りが通行止めになって、多くの人が集まって来た。
まるでいざ、バスティーユ!
フランス人が大衆的に感情を表現する時のパワーは凄い!