ジョルジュの人生を変えたのは、マルセル・ラピエールのワインだった。
ジョルジュは若き頃、トラックに瓶詰機を積み、移動式で瓶詰する会社を兄弟と経営していた。
ボジョレで何十社という醸造所を周りながら瓶詰していた。
正直、ワインなんてどれも同じだと思っていた。

ある時、マルセル・ラピエールの蔵から瓶詰依頼があった。
いつも如くにトラックで出かけた。

ビン詰前に、やはりワインの状態をみる為に最初に試飲をする。
口に入れた瞬間、オヤ!なんだ、これは?!
今ままで、こんなワインを飲んだことがなかった。

ビン詰めしながらも、ずっとワインのことを考えていた。
最後に、再びマルセルの話しを聞きながらワインを飲んだ。

ジョルジュは即、決意した。 『俺のやりたいのは、これだ!』

マルセルに教えを乞いだ。 マルセルはすべてを惜しみなく伝えた。

そして、今がある。