“Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-20

★La Petite Baigneuse ラ・プティット・ベニューズ
 
ルシオン地方のモーリ地区とコルビエール地方の境界線にあるシスト岩盤の丘丸ごとが葡萄園。
控えめな性格のフィリップはアルザス出身。アルデッシュ地方でbio野菜栽培をやっていた。
フィリップは葡萄栽培、ワイン醸造にずっと興味をもっていた。
葡萄は年が経て樹齢が古くなればより美味しいワインができる。
その葡萄を発酵させれば、時と場所を超えて長期に保管できるし、どこへでも運べる。
こんな夢のような“存在”は他ではない。

フィリップは意を決して2007年に土地代の安いルシオン地方にやって来た。
シスト岩盤の丘が丸ごと売りに出ていた。古木も多く土壌も申し分ない。フィリップは即買ってしまった。
丘の360度の東西南北の斜面に葡萄園が広がっている丘丸ごとだった。非常に興味深い立地だった。

コルビエール側はもうすぐそこに石灰岩盤が沈んでいる。こんな土壌は他にはない。
石灰とシスト土壌の境界線、色んな影響もあるに違いない。
丘の頂上に立つと360度の景観が開ける。
何と野性的で美しいんだろう。