今、注目のアルデッシュ地方

アルデッシュ地方と云っても、ピンと来ない人が多いと思う。ワインの世界ではローヌ地方の中に組み込まれてしまう。
ローヌ河の右岸をアルデッシュ地方と呼ぶ。北から南まで結構長い地域を指す。
地元では、お互いに“川向こう”と呼び合って区別。
右岸と左岸は人種が違う、と云ってあまり仲良くない。
小粒の優秀な醸造元が集まるアルデッシュは、主に南ローヌの右岸一体の地域を指す。

Mas de l’Escarida マス・ドゥ・レスカリダのLaurent FELL ローラン・フェル

今、このアルデッシュで彗星の如く現れて注目の的になっているのが、マス・ドゥ・レスカリダ醸造のLaurent FELLローラン・フェルだ。

科学研究者だったローラン・フェルは自然派ワインに巡り合って人生を変えてしまった人の一人。
ローランのように、インテリな人達が自然派醸造家になるケースが増えている。
時代が変わったものだ。
変わってないのは、誰もが強烈なPASSIONを持っているということだ。

この辺から自然派も大きく変わっていくだろう。
変わり者の時代-ミステリーな造り。還元臭、酸化、揮発酸、ワインの欠点だらけの時代から。
⇒確りした科学的根拠、理論に基づいて、説明のできる自然派の造り。
⇒自然な造りの良い点をさらに伸ばし、自然派嫌いから批判され続けてきた、欠点も更に少なくなっていくだろう。


ローラン・フェルは3年前の2013年にMas de l’Escarida マス・ドゥ・レスカリダ醸造元を設立。
ワイン造りの修業は、主にジェローム・ジュレのところで学び、初年度はジェローム・ジュレの醸造所を借りて造った。

ローラン・フェルの16年産は、グレート!本当に偉大なスタイルになっている。

スカットした酸!
マセラッション・カルボからくるホワットした心地よい果実味!!
そして、矢のように真っ直ぐで、遥か遠くまで見渡せそうな透明感!!
凄いワインが誕生したものだ!!