自然派ワイン見本市 LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS

自然派ワイン見本市-LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS

5月2日の月曜日、パリの中心地、日本食レストランの多いオペラ座に近いリュリー通りで開催された。45社の造り手がパリに集まった。週末のSALON RUE89に続いて連日のワイン見本市だった。月曜日とあって一般人は少ない。
パリのレストランは月曜日 が休みが多く。業務店、海外のバイヤー、などが多かった。

醸造元の中には土曜、日曜、月曜日と連日参加した蔵元もあった。

会場も幾つかの部屋に分かれての試飲会場であり、プロばかりのテースティングなので比較的落ち着いて試飲できたのが良かった。

NICOLAS CARMANS ニコラ・カルマラン
フランスで最も寒い葡萄産地の一つAVEYRONアヴェイロン地方でワイン造りに挑戦しているニコラ。2003年に家系の実家があるアヴェイロンに戻りフィロキセラ以前に葡萄園があった山の斜面を開墾して復活させた。地元品種のFer Servadou フェール・サルバドゥを栽培している。ガメ品種は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきたもの。寒冷な産地だけにアルコール度数も11度、12度と低く、果実味が全面にでるマセラッション・カルボ醸造をやっている。標高も500メートルと高いために収穫は10月の中旬から11月と遅い。フランスの中でも最も遅い収穫の産地。自生酵母のみで発酵。
MAXIMUSマキシム
自然度が高く、アルコール度数11.50と軽くて、透明感、爽やかな酸、かつ果実味もあり上品さ深味すら感じる逸品。

MARC PENOT マーク・ペノ
ムスカデでありながら途轍もなく美味しい白ワインを醸すマーク・ペノ。除梗なしのグラップ・アンティエールで低温にて一晩マセラッションする。『低温でしか働かない自然酵母が活動するんだ。』とマークは云う。それがこのマーク・ペノしか出せない特別なムスカデ果実風味のカギ。
この手法をマークはNUITAGE ニュイ・タージと呼んでいる。
どこまでも優しい、ソフトで旨味がのっている特別なムスカデとなる。この美味しさに世界中の自然派ワイン・ファンが気付いてしまった。

DOMAINE COQUELET ドメーヌ・コクレ
今、ボジョレで最も元気のあるファミリーはデコンブ・ファミリ。その長男のダミアンは独立してDOMAINE COQUELETドメーヌ・コクレを設立。設立と同時に世界中に知れ渡った。アメリカへの輸出が多い。真っ直ぐな果実味、濃縮感と酸が同時に存在するスタイル。トマトソース系の料理には抜群に合う。爽やかさと果実味が実に心地よい。モルゴンの銘醸畑、COTE DU PYコート・ド・ピはミネラル感が加わって深味もある。私の大好きなスタイル。

DOMAINE ROLS ドメーヌ・ロルス
あのアメリカ車ロールスと同じ名前。ロルス兄弟はニコラ・カルマランと同じAVEYRONアヴェイロン地方にある。ニコラのところから更に山の中へズット入っていたCONQUE コンク村にある。中世からフィロキセラ以前までは葡萄栽培がされていた地方だった。ずっど途絶えていた葡萄畑を2003年よりコツコツと耕して、葡萄を植えて、中世の頃の葡萄園を再生させている。
約6hあり。山の中の寒い地方に6hの畑を再生した。シスト土壌である。Les Anciensレ・ザンシエンヌはメルローを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造させたもの、シスト土壌のスカットしたミネラル感とカルボ醸造からくる果実味のバランスがいい。シスト土壌のシュナン品種を醸した白、La Coccienelleラ・コクシネルは爽やかさとシストのミネラル感が素晴らしい。隣村の(決して近くはない)ニコラ・カルマランと仲良く肩を組んで進んでAVEYRONアヴェイロン地方を盛り上げている。

パリのワイン屋、名店Cave AUGEの切り盛りしているマークもやってきた。いち早く自然派ワインをパリに持ち込んだマーク。自然派ワイン初期の売れない頃の無名自然派を絶大なワイン消費市場のパリに積極的に紹介、販売した大切な人。どれだけの自然派醸造家が助けられたことだろう。
今でも、積極的に新しい醸造家を取り入れて、いつ行っても新しい発見をさせてくれるCave AUGEのマーク。相変わらずパワフルな人。

Laurent HERLIN ローラン・エルラン (BOURGUEIL)
2mを超す大男のエルラン。元コンピュター技術者だったエルラン。自然派ワインが大好きだったエルランは2008年に人生を変えることを決断。ワインを自分の手で造りたくなってボーヌのワイン学校に通う。そして2009年にロワールのBourgueilに醸造所を設立。ローランは自然を汚すような仕事はしたくないという信念があった。当然、最初からビオディナミ農法を採用。
2Hの畑から開始、今はブルグイユ最上の畑CLOSを手に入れて現在は6ヘクタール。
TSOIN TSOIN ツワン・ツワン
ローランはグイグイ体に入っていくワインが好きだった。ブルグイユのカベルネ・フランを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造で醸した。まさに水のようにグイグイ飲める心地よい軽快で爽やかなワイン。

大男のローランがチョット寂しいそう。それもその筈、先週の寒波で、元気に芽がでていたのにマイナス4度で凍ってしまった。ほぼ全滅状態とのこと。ローランとって初めての試練の年となった。この後、どのくらい回復するかはまだ分からない。天から与えられたこの試練を受け入れてできる限りのことを尽くすしかない。これがワインを造るということ。厳しいけどこれが現実。頑張れローラン!! BON COURAGE !! Laurent !!

大きいローラン、今日はチョット淋しそうな顔をしている。それもその筈、先週の寒波で折角芽がでていた元気だった畑がマイナス5度となりほぼ全滅状態。ローランにとってここまで大被害は初めて。どこまで回復できるかは、全く予想がつかない。何とか少しでも回復できることを祈っている。試練の年が始まった。頑張れ!!ローラン。BON COURAGE Laurent !!

Kebin DESCOMBE ケビン・デコンブ
DESCOMBES家の末っ子ケビンも小さな醸造所を立てて独立。スタイルはデコンブ家の伝統風味を引継いでいる。つまり、よく熟した果実味と真逆のスカットした酸が同居しているスタイルだ。
ケビンが子供の頃から良く知っている。真面目で良く働く青年だ。
最近、チョット太って貫禄が出てきた。
マルセル・ラピエールからお父さんのジョルジュに継承、そして次世代のケビン、ダミアンへと自然派ワインの伝統がここモルゴン村で継承されつつある。
美味しいワインがまた増えた。素晴らしいことだ。

CHRISTIEN BINNER クルスチャン・ビネール
アルザスでどこまでも優しい、ソフトなスタイルを醸しだすクリスチャン。日本にも多くのファンがいる。和食にはピッタリのスタイルだ。
ビネールのワインを飲むと、本当にワインは人に似ていると思う。
この優しさは間違いなく彼の性格そのものを表現している。

Mikael BOURGE ミカエル・ブルジュ
今回、ミカエルは所用の為に不在、代わりの女性がブースに。ミカエルの写真は昨年の試飲会時の写真。 
控えめな性格の為、世にはあまり知られていなけど、私は昔からかなり高く評価している醸造家である。高品質の割には比較的価格が安目で超お勧めの蔵元である。何世代にも渡る農家で、ミカエルは2005年に自分の名前で蔵を設立。8h。ビオ栽培は2002年より、今はビオ・ディナミ農法を目指している。土壌が石英石、火打石などの石が多くあり、スカットしたミネラル感が素晴らしい。
La pente de Chavigny ラ・パント・ドゥ・シャヴィニ
ソーヴィニョン・ブラン品種、グレープフルーツ風味の爽やかさ、石英石のミネラル感、地下層の石灰岩盤の旨味もあって暑い夏に冷やしてグイグイやりたい白ワイン。価格もこの品質にしてこの価格というバランス感覚が素晴らしいワイン。

Le petit Cormier ル・プティ・コルミエール
60歳のカベルネ・フランをミカエルが仕込んだもの。赤い果実フランボワーズ系の爽やかな果実味、
どこまでも優しいく柔らかなタンニン。石英石の小石からくるスカットしたミネラル感のある爽やかな赤ワイン。