Phillipe PACALET 2015 を利く

ブルゴーニュのテロワールと向き合って25年の歳月。進化を続けるフィリップ・パカレ。
真にブルゴーニュの深いところに突入。
フィリップはブルゴーニュ人ではなかった。
だからこそ、ブルゴーニュのテロワールを別の角度、感覚で観ることできたのだろう。
今だに、進化を続けている。
我々に今までとは違う、ブルゴニュ・テロワールの調和点を魅せてくれている。
ウーン、素晴らしい! の一言。

Pilippe PACALET ,Ca coule 25 ans , face a terroir de Bourgogne profound.
Il continu evoluer . c’ est Bourgogne.

Au depart ,il n’estais pas Bourgignon.
Pour ce la que il arrive voir D’autre sens face a terroir bourgignon.
Il nous a montre autre equilibre de terroir de bourgogne.
Magnifique ! il n’ya pas d’autre mot.

地下のカーヴに降りて樽で熟成している15年産を次々と試飲した。まずは村名から、
Nuits St Gerges,
Pommard
Gevrey Chambertin
15年のミレジムは85年に似ている。
各区画の畑の特徴が明確に出やすい性格のミレジムだ。
村名ではパカレのPommardポマールの土壌は石灰質岩盤が地表に近い。土層が極端に薄い。根っ子がすぐ石灰岩盤の中に入り込んでいる。
ミネラル感、潮味を含んだ旨味が素晴らしい。
岩盤土壌のワインは色が薄い。ワイン質が薄いと勘違いしないで欲しい。細身ではあるが筋肉の繊細度が素晴らしい。
パカレ氏は色を濃くしようとして、テクニックは使わない。『ブルゴーニュ・テロワールのピノは色ではない。』
ブルゴーニュ・ピノを評価する時に多くの評論家、愛好家が色で判断しようとする。中身をよく観てほしい。
パカレのGevrey Chambertinの村名は地表に土質、粘土質がある。色も濃い目になる。肉質も確りしている。

プルミエクリュを試飲して、驚愕。15年産は本当に偉大な年である。それぞれのCRU畑の特徴が本当に浮彫にされている。私はパカレ氏がロック時代からずっと樽熟成中のワインを試飲してきた。
この熟成中の段階から15年産ほど明確にCRUの違いを表現されたミレジムを経験したことがない。
Premier cru プルミエ・クリュは
Nuist St Georges 1er
Chambolle Mugigny 1er Sentier
Gevrey Chambertin 1er Lavaux St Jacques
Gevrey Chambertin 1er Belaire
Vosne Romanee 1er
パカレ氏は云う『テロワール、その一年の気候、をワインの中に映し出してくれるのは、その土壌に住む自生酵母なのだ。』パカレ氏の15年産は、ブルゴーニュ・テロワールの神髄、深いところを観て楽しむには絶好のミレジムだ。
ブルゴーニュ・ファン、ピノ・ファンにとっては絶対に見逃せないミレジムになるだろう。
Gevrey Chambertin 1er Lavaux St Jacques、ジヴレ・シャンベルタンのラヴォ・サンジャック
Gevrey Chambertin 1er Belair ジヴレ・シャンベルタンの ベレール
個人的にはこの二つのCRUに感動。
まさにブルゴーニュ・ピノ、ブルゴーニュ・テロワールが表現されている偉大なワインだ。

パカレ氏のGRAND CRU 15年は、もう絶品中の絶品。
Charmes Chambertin
Corton Rognes
Clos de Voeugeot
Echezeaux
Ruchottes Chambertin
私個人的にはパカレ氏がロック時代から、彼の造るシャンベルタンの畑に感動している。
15年産のシャルム・シャンベルタン、ルショット・シャンベルタンはもう言葉にならないエモーションのワインだ。
体中が振動してくる感じ。素晴らし音楽を聴いた時、スポーツの世界でも人並み外れた“技”を見た時、
感動する本に巡り合った時の感動に似ている。もう絶品!!感動!!
繊細、ミネラル、透明感、洗練、もう絶品!!感動!!
今、ブルゴーニュ・グランクリュは土地代が高騰している。だから価格も確かに高い。

有名税だけの銘柄ワインが最も多いブルゴーニュにあって、パカレ氏のこのグランクリュは、この価格にしてこの品質!と納得のいくワインだと思う。極限的な人生の大切な時に、大切な人と時間をともにする時、飲んで頂きたい。

きっと、喜び、元気、勇気、ポジティフなエモーションが倍増されてくるでしょう。試してみてください。

Philippe PACALETのMarc de Bourgogneマール・ド・ブルゴーニュが熟成中。

15年はいよいよフィリップがマールの蒸留しました。
熟成中のものをチョットだけ試飲。
ウーン、美味い。
マール自体の質が良いので香りが素晴らしい。
また、楽しみが一つ増えた。
これをやりながら、ゆったりと葉巻でもふかしたい。
でも2樽しかない。

今日は野村ユニソン社の野村社長と共にやって来た。

台湾などアジアに支社を持つ忙しい野村社長は常に現場を大切にしている人。自分の目で畑、醸造現場に立ち、常にその場に働く人との接点を大切にする人だ。

3年ぶりのパカレ訪問。15年ミレジムの偉大さに感激の野村社長。

今日はパカレさんの自宅で奥さんのモニカさんのブラジル風手料理をご馳走になった。

アペリティフにPuligny-Montrachet 07.
パカレの白が熟成すると、より透明感がましてくる。

ボーヌには新鮮な魚を扱っている魚屋さんがあるとのこと
この料理をモニカさんがブラジル風に料理。
いやー!!美味しかった。有難うモニカさん。

パカレさんの家にこんな昔の写真が壁に飾られていた。
最初のこの写真、赤ちゃんを抱いているのは
PhilippePACALETヒィリップ・パカレ。抱かれている赤ちゃんがなんと従兄のChristophePACALETクリストフ・パカレさん。
そして、もう一人の赤ちゃんを抱いている青年は
なんと自然派ワインの父Marcel LAPIERRE マルセル・ラピエールさん。

最後のディジェスティフ食後酒に、パカレさんのおじいさんでもあり、マルセル・ラピエールのお父さんが造ったマールMarcを戴いた。

20年樽熟成して1993年に瓶詰したMarc。50度いやもうちょっと濃いアルコール度。でも柔らかく美味しかった。Merci Philippe。

On a passe tres bon moment.
Grand Merci Monica , Philippe !