SOUVIGNARGOIS スヴィニャルグゴワが心地良い!Mont de MarieのThierry-NO1
スヴィニャルグ村の近隣(Villevieille, Aujargues村など)を含んだテロワールをスヴィニャルグゴワと呼ぶ。
(Mont de Marieモンドマリー醸造のティエリー)
スヴィニャルグゴワ自然派の特徴はリーズナブルな価格であること。
Mont de Marieモンドマリー醸造のティエリーの哲学でもある。
ティエリーは全く別の分野からこの世界に入って来た人。コンピュター技師でもありパリの一流会社で働いてたティエリーは大の自然派ワイン愛好家だった。
自然派ワインは美味しいけど、だんだん価格が高くなってきて毎日は飲めなくなってしまった。
何とかならないものか?といつも思っていた。
ある時、テイエリーは自分で造ってやろうと決断。
ティエリーは安い土地を探していた時、スヴィニャルグ村で先祖代々農業を営んでいるヴァンサンに巡り会った。実に素朴な農業を実践しているやり方をみて、ティエリーは思った。
『このやり方ならリーズナブルな価格の自然派ワインが造れる。』いや確信した。
お金をかけないで、最も重要な畑の農作業にすべてを集中した手法を開始した。
労働時間の殆どを畑仕事に集中すればリーズナブルで美味しい自然派ができることを実践して見せたのがティエリーだ。その後に、ティエリーの哲学に賛同して追随してきたのが、MAS LAU マス・ローのローラン、そしてVALLAT DES DETORTヴァラ・デ・ゾのフレデリックである。
地元のヴァンサンは、農業は得意だけど醸造は苦手だった。ティエリーから自然派ワインのことを聞いて賛同してティエリーの援助もあってPOMPOM ROUGEポンポン・ルージュが完成した。そう、すべても起点はこのティエリーのPANSEパンセ、発想から始まったのである。 すべて歴史は一人の人間のパンセから変わっていく。
ティエリーの夢を叶えてくれるアラモン品種。この品種も100年前はラングドック地方の主力品種。今はほぼ姿を消した品種。
葡萄の房が食用葡萄のように大きい。水分を多く含んでいる。
アルコール度数が低いまま葡萄が熟してくれる。果実味主体の軽快でスーッと体に沁み染み込んでいくスタイルができる。
ティエリーの3種の主要品種
1-アラモン品種
2-サンソー
3-カリニャン
ANATHEME アナテム
アラモンの古木を主体に、サンソー、カリニャンをアンサブラージ。
軽快で、果実味があって、ミネラリーで美味しくて、リーズナブルな価格。
皆が望んでいる自然派ワインがここにある。
自然な方法で、価格が高くて美味しいワインを造るより、安目で美味しいワインを造るのは本当に難しいことだ。
人間として生きる目的、己自身が確りと確立していないと続かない。
何故なら、少なくとも、栽培に関しては、高いワイン造りと同じ労力と時間を費やしている。
ティエリーは云う
『自分のワインを世界中の人が、喜んでもらえる仕事ができて心から嬉しいんだ。』
できるだけ若い世代にも飲んでもらえるようにリーズナブルでいたい。心から応援したい蔵元だ。
アナテム・赤でも石灰土壌からくるヨード系ミネラル感が豊富で冷やして魚介類と合わせてもOKです。
決して生臭くなりません。
白は ユニ・ブラン品種100%。 これも潮っぽいミネラル感で魚介類にバッチリ。
先日、日本からお酒屋さんがMONT DE MARIEにやって来ました。
東京から藤原商店の藤原さん、愛知の一宮からワインショップ・ラムノの野村さんです。
一見は百聞に如かず。
一緒に食べて飲んで、ひと時を共有する。
造り手と売る手が、お互いが近くなる。
ワインはエモーションです。
心が近くなるとすべてが変わります。