Par Takeshita Masaki
南仏自然派サロン終了後、今まさに輝く2人の生産者を訪問。
試飲会三昧での疲れを吹き飛ばすような絶品の2017年を試飲できました。

    

ラングロールで修行の上独立。気は優しくて力持ちのヴァランタン・ヴァラス。
ニームから北に30キロほどの所にぶどう畑を持つが、ここの土壌は石英の混ざる砂質土壌。
昔から、ラングドックの濃いワインの酸を与えるためのブレンド用ワインとして使われていた歴史もある、この地区のワインの特徴はラングドックとは思えない、綺麗な酸。
熟度は高く、アルコール度数もあるのに酸があるのだ。
ソーヴィニョンはプレスの最初、中間、最後と3つ分けて醸造。最初のプレスは14.5度で柑橘系。中間は14.5度で洋ナシ系。最後のプレスは15度で洋ナシ系だが酸も強い。
これらがブレンドされゴエロンとなる。
ソーヴィニョンの15日間マセシオンはエキゾチックな味わい。
ロゼのランディにはグルナッシュメインにサンソー、シラーのプレスジュースがブレンド。
素晴らしい活き活きしてアロマテイックな出来。
ヴォアラのシラはジューシー!なんでシラがこんなに果実味豊か、ぶどうジュースみたいになるのか不思議だ。
ロリエはシラ・グルナッシュ・サンソー、熟度高く、しっかりとした骨格ありながら、後味でオレンジのような酸が心地よい。2017年からはぶどう畑も自分の所有となり、思い通りの作業ができたというヴァランタンの2017年は凄い!
筆 竹下