萬谷シェフ、フィリップ・パカレと再会                    Philippe PACALET- No1

グランクリュ街道を通ってボーヌの街に到着。
ボーヌ駅の近所にあるフィリップ・パカレ醸造へ。
フィリップ・パカレは萬谷シェフのレストラン・トルトゥーガが大好きで日本にいく度に寄っている。
萬谷シェフの料理人としての実力を大変に評価している。
フィリップは、いい素材を真っ直ぐ調理してくれるスタイルの料理が大好きなのである。
自分のワインのスタイルに共通するものがあるのだろう。
フィリップもこの再会を楽しみにしていた。

 

フィリップは、今でも時々マルセル・ラピエールと共に萬谷シェフのレストラン・トルトゥーガに行った時の忘れられないソワレの事を時々話す。
その時の写真を額に入れてオフィスと自宅の居間に飾ってある。
萬谷さんもその額を見てまたまた感激。

 

まずは、2017年、ほぼ全キューヴェを樽より試飲。
村名ワインとプルミエ・クリュの違い。
そしてグランクリュ畑の違いを、フィリップの解説を聞きながらテースティング。
それぞれの区画の石灰石と粘土質の配合具合、石灰岩盤と粘土質層の深さによるワインのスタイルへの影響などフィリップの解説は実に面白い。
プリューレ・ロック時代に銘醸畑を醸して10年、そして独立後、更に17年の歳月をブルゴーニュ・テロワールと向き合ってきたフィリップの話しは深い。
    

研究者としてのフィリップにとってワイン造りは、物理学、生物学の世界。
理論だてて自然派ワインの造りを説明できる造り手は少ない。

あのジュル・ショーヴェ博士のところに書生として入りこんで、
共に研究活動したフィリップならではの理論。
自然派ワインを、神秘な世界や宗教がかった世界と解釈している人達が多い。自然派ワインは科学の世界の話し。
ただ、人間の邪念、特にお金儲けだけの為に色んな化学剤を使って発酵・醸造を人間の思う方向に曲げないで美味しく造る手法なのである。

自然な素材を自然界で育った元気な自生酵母で、失敗しないで真っ直ぐにテロワールを表現させた時のワインの美味しさは、
それは、それは、もう途轍もなく美味しい。
こんなワイン達を理解しないで人生を終えたら、こんなさみしいことはないでしょう。

失敗したワインや中途半端な自然派ワインを飲んで勘違いしないようにしましょう。

   

萬谷さんも私も一切吐き出さないで飲み込んでいた。
今日はフィリップの長男レイノ君も一緒だった。


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