リスクを負って独自の蔵を立ち上げた

3世代も続くワイン醸造元に生まれた。それにもかかわらず独自に独立して自分の醸造所を立ち上げた。自分の思うように自由にワイン造りをやりたかったからだ。小さい頃からボジョレーの誰もが尊敬しているブルイイ山の麓に広がるブドウ畑の中で育った。十代後半の頃から近所の醸造家、ジャンクロード・ラパリュのところに顔を出すようになった。自然な栽培・醸造、ガメイ品種の可能性をとことん追及しているジャンクロードのワインに感銘をうけていたからだ。 ガメイなのに骨格もあって、それでいてスーっと体に浸透してしまうワインの美味しさに驚いた。自分もこんな高品質のワインを目指したかった。


ボジョレー最古の葡萄園で造る大チャンス!

11年にLACARELLEラカレルの最高の畑区画が貸しに出された。 このラカレル区画の畑はボジョレー地区でも最も古いとされている貴重な畑だった。ローマ時代から葡萄が栽培されていた畑だ。土壌もシスト、花崗岩、砂状、とボジョレーを代表する地質をこの狭い区画の中に備えている稀有な畑だった。 ボジョレーで最高品質のガメイを造ることに人生を賭けようとしていたラファエルにとってこれ以上の条件を備えた畑はなかった。即、フェルマージ契約(借り契約)を結んだ。本物の最高のワインを狙っているラファエルにとって、こんなに幸運な事はなかった。

静かに燃えるタイプのラファエル、狙ったものは絶対にはずさない!強い意志!

最高のミクロ・クリマ(微気候)

自分の造りたいワインはもう決まっている。 14人兄弟の11番っ子のラファエルは目立たない性格だが芯には強固な意志力がある。 子供の頃から遊び親しんだガメイの葡萄畑、ラファエルはガメイの偉大な可能性を信じている。ガメイはピノ・ノワールにも劣らない繊細さとエレガントさを備えた品種であることを確信している。この信念はジャンクロード・ラパリュより受け継いだ。30歳を超えた今、最良の畑を確保できた。あとは思いっきり挑戦するのみだ。ラカレル区画の畑は特別だ。多分ボジョレー地区で最高のミクロ・クリマを備えているだろう。ブルイイ山の南東に位置して、北からの寒い風をブルイイ山が遮断してくれる。 ボジョレー地区で最も早く葡萄が熟す立地だ。 ラファエルは人生を賭けた。

自然栽培・自生酵母によるワイン醸造

最高のワインを目指すラファエルにとって、ドーピング的な化学物質を用いることなど最初から考えられなかった。 手間暇が3倍はかかる自然な栽培を実施。2年の歳月が過ぎて色んな草花が 畑に生息するようになった。土壌が生きている証だ。フカフカな畑には多くの微生物が元気に生きている。当然、その一部が自生酵母であり多くの種類の自生酵母が元気に生息している。約30種類の自生酵母が醸すワイン独特のホワーとした優しさと複雑味を備えた果実味が表現されている。

手造りならではの繊細な旨み

収穫は勿論、手摘み、醸造用の発酵槽はコンクリート製、除梗なしの葡萄まるごと、スミ・マセラッション・カルボニック発酵。自生酵母のみで発酵させる為に、発酵時の酸化防止剤(SO2)の添加はしない。 熟成は古樽(4年樽)とタンクで9から14カ月熟成するものとがある。 瓶詰時に僅かにSO2を入れる。全く必要のないものは無添加で瓶詰するものもある。 オーダーメイドの手作りでなければできない暖かさ、優しさ、感情が伝わってくるようなワインだ。目指すスタイルはワインとしても骨格を備えながらもスーっと体に自然に入ってしまうエレガントワイン。

L’AMUSE BULL PETILLANT ラミューズ・ビュル’11

品種:ガメイ 葡萄木はすべてセレクション・マサル方式。60歳の古木 (マサル方式の葡萄木は超貴重、ほとんどはクローン方式)収量が40hl

土壌:花崗岩が風化した砂質層が深い区画、 アルコールが軽快で酸を含んでフレッシュなワインができる。

醸造:収穫後、すぐにプレス、自生酵母で低温アルコール発酵、(温度調整する) 残糖が15g位になった時に瓶詰、瓶詰の2日前にオリ引きをする。 そのまま瓶内発酵を続け、ほのかな泡が残る。瓶内熟成で残糖ゼロのセック。

イチゴのような果実味が心地よく、ほのかな微発泡が爽やかさを演出している。

ROSA NATURA ロザ・ナチュラ ’11

品種:ガメイ100% 葡萄木はすべてセレクション・マサル方式。60歳の古木 ラミューズ・ビュルと同じ畑区画。同じ葡萄をロゼに仕込んだワイン。 収量が40hl

土壌:花崗岩が風化した砂質層が深い区画、砂質層が深いと糖度が軽めで酸を含んでいるのでロゼワインを造るには最高の条件を備えた土壌。

醸造::手摘みで収穫後、すぐにプレス、自生酵母のみ、タンクにて低温アルコール発酵、残糖が終わった段階で、一度オリ引きを実行。その後、シュール・リ・フィンヌで、そのままタンクにて熟成。瓶詰は数回に分けて実施、最初は4か月目に瓶詰。 日本に入っているロットは最も長い14ヶ月熟成。瓶詰時にまでSO2の添加なし。 こんなにも優しくエレガントさを備えて、オリの旨みが溶け込んだロゼはない。 口に入れた途端に体内に溶けて吸い込まれていく。グイグイ飲めてしまう危険なロゼ。

 

DES LURONS デ・リュロン ’11

品種:ガメイ100% セレクション・マサル方式。ここで最も古い80歳の古木がある。 樹齢が古いこともあり収量は35hlと少ない。

土壌:この区画はローマ時代から存在していた畑の一部。 花崗岩が風化した砂質層が最も浅く、すぐロッシュ・メール岩盤(元海底だった)    その下にはシスト土壌も存在している。

醸造::手摘み収穫、除梗なしの葡萄房丸ごと発酵槽にいれるセミ・マセラッション・カ  ルボニック発酵。タンニンが出すぎないようにピジャージュはプレスの前日に一回。

熟成:タンクにてシュール・リ・フィーヌの状態で14ヶ月の熟成。    オリの旨みが溶け込んで瓶詰。瓶詰時に僅かにSO2。 なんという果実味と旨味が心地よく、繊細でエレガント、ミネラル感もフレッシュ。

 

BROUILLY ブルイイ ‘11

品種:ガメイ100%セレクション・マサル方式。70歳、60歳の葡萄。

土壌:ラファエルの実家の畑区画を借りている。標高380mで東向き、ほぼ1日中太  陽が当る。早熟な土壌。花崗岩質の砂状に粘土質が混ざったややリッチな区画。 それでも、標高の高さが酸、フレッシュさを演出してくれる。

醸造::手摘み収穫、自生酵母のみ、除梗なしの葡萄房丸ごとステンレス発酵槽にいれて セミ・マセラッション・カルボニック発酵。タンニンが出すぎないように醸し期  間は13日ほどと短い。ピジャージはプレスの前日に一回のみ。11年はルモン タージュを一回。

熟成:古ダル50%、タンク50%にて7か月間熟成。 ブルイイの力強さも備えており、尚か柔らかなエレガントもあるラファエルが狙っている スタイルのワイン。1600本しか存在しない貴重なワイン。

ガメイ品種の未来が楽しみな造り手 ラファエル・シャンピエの日本輸入元は?

富士インダストリーズ ワイン事業部が輸入を決定。近日入荷。 数か月前に責任者の中島さんがラファエル・シャンピエを訪問。 品質の高さに感動、即輸入を決定した。

ワインに造形の深い中島さんが選んだワイン。 その他にも、自然な栽培・醸造の本物ワインを多く選出。 この6月より新入荷ワインを販売開始します。 まだ日本に未入荷の新蔵が多数入ってきます。 富士インダストリーズ ワイン事業部から目が離せませんよ。

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