ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ガイヤール(マチュー・ブーシェ)

ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ガイヤールといえば、1962年に現オーナーであるマチュー・ブーシェのお父さん、フランソワ・ブーシェが、フランスで始めてビオディナミをブドウ栽培に適用した生産者として、ビオディナミの世界では知らない人はいない超重要な生産者だ。しかも、ビオディナミで必須のプレパラシオン(調合剤)を造り、ビオディナミの生産者たちに分けてあげているという、フランス中のビオディナミ生産者の縁の下の力持ちでもある。

さて、ちょっとした行き違いで一時間も約束の時間から遅れてしまったのにもかかわらず、マチューは笑顔で迎えてくれた。ビオディナミ界の最重要人物なのにも関わらず、なんて優しい人なんだろう、と訪問者一同感激!早速畑を見学しに行った。所有する面積は全部で16haあるが、ブドウを植えているのはその半分だけ。植えていない土地は牧草地になっており、自然な生態系がブドウ畑の周りに維持できるように、またプレパラシオンを造るのに必要な牛を放牧する場所でもある。

畑は自然! 雑草をそのまま生やしたままにしてあり、ブドウの樹と競合させると同時に雨が降ったときには素早く草が雨を吸収してくれ、ブドウが過度の水分を吸収しないようにしている。

畑を見た後は、カーヴに行って試飲だ!まず白。何と樹齢80年のシュナンから20hl/haと収量をとても低く抑え、味わい深いワインを造っている。発酵・熟成には新樽を使わないので他の生産者が使った古樽を譲ってもらっている。さすがマチュー、その譲ってもらう先がブルゴーニュのルフレーヴやフイイフュメのディディエ・ダグノーだ!さすがビオディナミの指導者だけあって、ワイン界の超重要生産者と深い親交関係がある。聞いてみると、他にもマーク・アンジェリ、ジャン・クロード・ラトー、オリヴィエ・フンブレヒト、マルク・クライデンヴァイスなどビオディナミを実践する生産者と仲がよいという。しかもボルドーでビオディナミを実践しているシャトー・ファルファには、実のお姉さんが嫁いででいるという、ビオディナミ界のまさに中心人物だ!

赤に移ってまずグロロー100%のキュヴェ“フルール・ブルー”だ。これが旨い!心地よい果実味、爽やかさ、そしてスパイシーなグロローの特徴、これらが合わさり幾らでもスイスイ飲める。そして本チャンの赤。グロローとカベルネ・フラン半々を16ヶ月ゆっくり熟成させた、深い味わいだ。来てよかった。深い満足感と喜びを一同みんなが感じた。

表に出るとすでに夕暮れ。ドメーヌのすぐ外は、ロワールの支流が流れており、川面がオレンジ色に輝いている。昔はここから船でワイン樽を積み出していたそうだ。一瞬、中世に舞い戻ったような錯覚に襲われながらドメーヌ・デュ・シャトー・ガイヤールを後にした。 マチュー、ありがとう 。これからも変わらずおいしいワインを造ってくれ。私たちはあなたのそのワインを多くの人に伝えたい、と誓いながら夕日に向かって車のアクセルを踏みしめた。


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