やっと来ました、パカレ氏のカーブへ!!
自然派ワインが好きな人たちには欠かせない存在!
その大きな体と優しい笑顔が印象的。
44歳の彼は、以前プリウレ・ロックやドメーヌ・サーブルなどでも醸造経験があり、
まさに誰もが尊敬する醸造家です。
ワインへの愛情が、出会った瞬間から伝わるようなミステリアスなオーラに包み込まれている人です。
ちょうど収穫も終わり、現在ワインを造っている真っ最中!
パカレ氏も、2週間前は大忙しな時期だったけれども、今は少し落ち着いてホッとしていました。

醸造所に入った瞬間、醗酵中のブドウの匂いがしてきます。

とそこへ男性達が何かしています・・・
何だろう?と近づいてみると、一部の発酵槽はピジャージュ、マセラッションも終了し、ヴァン・ドゥ・グット(フリーラン)を抜きとって残ったグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウをプレス機に掛けている瞬間をキャッチ!

発酵大樽に入っているブドウをバケツいっぱいに移し、プレス機に流し込みます。

そしたら何と少し前までブドウだったのが、液体となって下から出てきます!
これはまさに天然ブドウジュースです!
甘くて美味しいフルーツの香りがたっぷりです!

そしてパカレのカーブへと進入。
人気絶好調だけあって、入り口には瓶詰めされたばかりのワインが大量に詰まれています。

そして何といっても熟成中の絶品ワインがずらり!
パカレのワインは全てが繊細。
ミネラルも感じられ、なおかつ酸味もしっかりとあり、爽やかで味わい深いワインばっかりです。

特にジュヴレ・シャンベルタン*Gevrey-Chambertin 、ポマール・プルミエ・クリュ*Pommard 1er Cru 、ニュイ・サン・ジョルジュ07*Nuit-Saint-Georges 07 などはバトナージュもしているので、更にアロマティックに造り上げられています。バトナージュとは樽内ワインの澱をかき混ぜることです。バトナージュをするによってタンニンがまろやかになり、澱に含まれている香りや成分が、ワインにより感じられるようになります。

オザミワールドの菅野さんと土居さん

ブルゴーニュ・ブラン*Bourgogne Blanc  を試飲中。
3年もかかってやっと手に入れたピノ・ブランの品種はとてもレアだそうです!
フルーティで酸味もキッチリと感じられる、今後期待のワインです。

伊藤さんも声が出なくなるほどの美味しさ!思わず記念にパシャ!

パカレ氏の説明を聞きながら懸命に試飲する菅野さん、土居さん、杉野さん。皆さんも絶品の味わいにビックリ。パカレ氏も皆さんに飲んで貰えて嬉しそうな表情です!

他にもたくさんのワインを試飲させて貰いました。

– オークセイ・デュレス 07 * Auxey-Duresses 07  (シャルドネ)
エレガントで少々ドライな白ワイン

– ポマール07 *Pommard 07 (ピノ)
酸味とタンニンがしっかりとしているワイン

– シャンボール・ミュシニ・ヴィラージュ *
Chambolle Musigny Villages  
 酸味がキリッとしているワイン

– シャンボール・ミュシニ・プルミエ・クリュ *
Chambolle Musigny 1er Cru  
真直ぐで繊細な、優しい感じのワイン

– ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ «ベル・エール» * Gevrey Chambertin 1er Cru « Bel Air »  
パカレのワインで最もミネラルなワイン

– ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ «レ・ペリエール» * Gevrey Chambertin 1er Cru « Les Perrières » 
ベル・エールよりまろやかで酸味がキレイなワイン   

– ジュヴレ・シャンベルタン «レ・シャルム» *
Gevrey Chambertin « Les Charmes » 
タンニンがしっかりとしていてパワフルなワイン

– ラヴォー * Lavaux 
タンニンと香りが一瞬で口の中に広がる感じなワイン

– レ・ルショット * Les Ruchottes 
新樽で熟成中。滑らかでエレガントなワイン

– サン・オーバン・プルミエ・クリュ « レ・ダン・ドゥ・シアン » * Saint Aubin 1er Cru « Les Dents de Chien » 
酸味と甘さのバランスがとてもキレイなワイン

何故これほど美味しいワインが造れるのか?とパカレ氏に聞いた所、

『僕のワインへの愛情は、人を愛する愛情から生まれているのだ。人が好きじゃないと良いワインは造れない』
と情熱的な答えが返ってきました。

これからもその気持ちを世界中の人々に伝え続けて欲しいです。

12歳の娘、アニアちゃんと