料理・ワインの『情熱人』 GERARD ALONSO


いつも 陽気なアロンゾ夫妻

RUE DU MARS 1962 84700 SORGUES TEL ;04-9083-4842
情熱料理人ジェラール・アロンゾ(南仏AVIGNONの近く)
料理とワインに対する情熱は凄いものがある。 料理だけ美味しいところは沢山ある。これは日本もフランスも同じだ。 シェフの技術が高いほどワインとか飲み物のセレクションが良くないのが多い。本当に残念でならない。 シェフから見れば『俺は自分の料理で勝負しているんだ!ワインや飲み物に頼る必要はない!』と云わんばかりのワインセレクションのレストランが多い。気持ちと意気込みは良く理解するけど、そこで食べる身になってもうチョット考えてもらいたい。美味しい料理も、妙なワインと一緒では、折角の料理も本当に台無しになってしまう。気分も喜びも半減してしまう。 繊細な料理センスを表現するジェラール、すべてを包み込む優しさジョゼット ジェラールはアラン・シャペルの影響を受けている。ドメーヌ・ロマネ・コンチの祝賀食事会の料理を何回も担当したことがある。多くのガストロミー、ワイン醸造家にも愛されている人物だ。情熱家にありがちな押し付けがましい処が全くない。控えめでいて、やる時はビシッとやるタイプだ。妥協はしない。細かいところまで気が行き届いた繊細さが料理の至る所に出ている。料理センスが溢れている。小さなところにオヤッと驚くことが毎回ある。料理法は素材そのものの味を尊重したやり方だ。素材を大切にしている。だから使う素材はすべて季節の旬、新鮮なものばかりだ。 そして、サーヴィスを担当するのは奥さんのジョゼットだ。これがまた素晴らしい。ソフトなタッチで優しさが自然に伝わってくるような人柄だ。 ジョゼットのサーヴィスだけで癒されてホットする。何やら家庭に招待されて食べているような感覚になってしまう。 『ザ・優しさ 』がいっぱい!! 料理にもサーヴィスにも『優しさ』が表現されていている。こんなにも和むレストランを私は知らない。 時々ジェラールが出てきて会話を楽しむ。 アロンゾと情熱料理と自然派ワイン 幾つかのミーズとアペリティフ。 シェフの息子のシリル・アロンゾが造る微発泡ロゼワイン。爽やかな酸とほのかな甘味が食前酒として最高! 上記のミーズの後に、今日のメニューを見て、変則メニューを依頼した。胃の調子から云って魚類を中心にしたいこと、それと、アラカルトの方に私の大好きなモリーユフレッシュ・生モリーユがリストにあったので、それを加えてもらった。 →Ravioli de homard breton au basilic frit  ブルターニュ産オマールのラビオリ、バイジリックの揚げ添え  美味しかった!ソースに酸味があり爽やかに感じた。 そして、あまり食べられないフレッシュ・モリーユ、Morille (編笠茸)というキノコ。乾燥ものは結構どこでも食べられるがフレッシュと書いてあるのはなかなか見つからない。どうしても食べたかった。 実に香り豊かで、シナモンに似た香りに甘さを想像させる風味がある。素晴らしい!幸せな気分だ! ワインはサンセールの自然派第一号、セバスティアン・リフォーSebastien RIFFAULTのAUKSINISオクシニスを合わせた。 サンセールの石灰岩盤からくるミネラルの塩っぽさ、ヨード香がオマールの塩っぽさとピッタリ。そして、自然派独特の優しい造り、サンセールでは珍しいマロラクティックをやったワイン独特の柔らかな酸がモリーユの甘味、旨味にピッタリだった。何という幸せなマリアージだろう。 こんなものを食べられる環境すべてに感謝だ! メインは出来るだけ軽くボライーユ(鶏)系にした。 Les Sot l’y laisse de volaille aux asperges de l’ile  de  l’oiselay 雛鳥に囲まれたアスパラ。 ワインはシリル・アロンゾのVincent Souffre ヴァンサン・スーフル、ダジャレで名を付けた。訳すとSO2無添加ワイン、というワイン。 自然派ワイン推進派のジェラール・アロンゾ ジェラール・アロンゾは5年前まではボジョレとマコンの境にあるCHAINTREシャントレ村にてTABLE DE CHAINTREターブル・ド・シャントレと云うレストランをやっていた。そこにはロマネ・コンチのオーナーのアンリー・フレデリック・ロックやマルセル・ラピエールをはじめブルゴニュ、ボジョレの醸造元達が入り浸っていたレストランだった。 特にアンリー・フレデリック・ロックとは非常に深い関係を保っている。というよりアンリー・フレデリックの方が慕っていると云った方が妥当だ。 アンリー・フレデリックがプリューレ・ロックを立ち上げて、自然派の造りを始める影響を与えた第一人者はマルセル・ラピエールだ、それともう一人このジェラール・アロンゾも入れておくべきだろう。     ロック↓   マルセル↓ラピエール              ジェラール・アロンゾ夫妻↓ 3年に一回ぐらいにやるロックでの式典(2006年6月プリューレ・ロックにて) そんなジェラールが愛する醸造元達の紹介 ★地元の南ローヌ 1―FERME ST MARTIN フェルム・サン・マルタン(日本での問合せBMO :03—5459-4248) 素朴な人柄、じっくり考えてコツコツ仕事を進めていくタイプの ギィー・ジュリアンは2代目だ。息子のトーマが3年前より加わって新しい風がドメーヌに入っていきた。La Gerineはトーマのアイデアとイメージで造ったワインだ。グルナッシュ60%、カリニャン40%で軽めで果実味が主体のフレッシュ感あるフルーティーなワインを造った。お父さんのジュリアンも80年から自然栽培を実行している。自然酵母で発酵、SO2はビン詰時にほんの僅か使用。 400mという標高の山の上の葡萄園、濃くても酸が残るワイン醸造が可能な特殊立地だ。 Terres jaunes 07, AOC Beaumes de Veniseテール・ジョンヌ赤 Costanci 06, AOC Beaumes de Veniseコスタンシ赤 La Gérine 07, AOC Ventouxラ・ジェリーヌ赤 Cuvée St Martin 07, AOC Beaumes de Veniseキューヴェ・サンマルタン赤 Clos Estaillades 07, AOC Ventoux クロ・エスタイヤード赤 Rosé d’Entrevon, AOC Ventoux rosé ロゼ・ダントルボン Fleur de Terroir 07, AOC Côtes du Rhône blancフルール・ド・テロワール赤 2-DOMAINE RICHAUD ドメーヌ・リッショ(日本での問合せBMO :03—5459-4248) ローヌで最も最初に自然派を始めたマルセル・リッショー。十二分の経験と実践を切り返し、誰にも真似出来ない達人の境地に入ってきたマルセルだ。練られた技からくる繊細かつ力強さはマルセル独特の風味がある。ずっと自然栽培をしてきて、葡萄達の根っ子も地中深く入りこんで、数千万年は海底だった石灰岩盤の中まで達している。水不足と強い太陽のあるこの地方でも、マルセルの葡萄はどんなに糖度が上がっても酸を残せる余裕がある。主人マルセルと葡萄達の絶妙なコラボでマニフィックなワインを世に送りだしている。 Cairanne 07, AOC Côtes du Rhône Villages ケランヌ ・コート・ドゥ・ローヌ 赤 Terres Aigues 08, AOC Côtes du Rhône テール・エグ・コート・ドゥ・ローヌ 赤 Terres de Galets 07, AOC Côtes du Rhône テール・ドゥ・ガレ ・コート・ドゥ・ローヌ 赤L’Ebrescade 06, AOC Cairanne Village レブレスカド・ケランヌ 赤 Rosé 08, VDTロゼ・ヴァン・ドゥ・ターブル  ロゼ AOC Côtes du Rhône Villages blancコート・ドゥローヌ 白・  Vin de Table 08, Etiquette bleue ヴァン・ドィ・ターブル白 ★ラングドック地方 3-FONTEDICTO フォントディクト(日本での問合せ:イースト・ライン :05-4205-4181) 自然派中の自然派を実践するのはベルナール・ベラセンと奥さんのセシルだ。低い丘のようなひと山全体が彼らの別世界の楽園だ。ほぼ自給自足ができるようになっている。野采も栽培、鶏、家畜、麦も自分で栽培して自然酵母でパンも自分で焼く。 ちゃんと焼釜も造っている。栽培はビオディナミ農法を昔からやっている。耕すのも馬だ。醸造もこれ以上ないほどの自然な造りだ。彼らのワインはまさに我々の体液に限りなく近い。口中に入れても全く唾液と違和感がなく自分自身を飲んでいるような感覚になってしまう。宇宙を感じる不思議なワインだ。 畑の北向きの斜面にカキや貝類の化石がゴロゴロしている。 Pirouette 06  ピルエット・赤     Promise 01 プロミス・赤 Promise 02 プロミス赤 ★ブルゴーニュ地方 4-PILLIPPE VALETTE フィリップ・ヴァレット(日本での問合せBMO :03—5459-4248) 今、ワインビストロでヴァレットのワインが置いてないところがないくらいに超人気蔵元だ。勿論、ビオ栽培、粘土石灰質土壌、その下は太古の昔海底だったころの岩盤、ワインにヨード風味、塩っぽいさ、昆布ダシのような旨味タップリ、パワフルなボリューム感、最後のミネラルからくる爽やかさと後味の旨味が素晴らしい。 どれを飲んでも本当に美味しい!絶対のお勧めです!日本食にピッタリですよ! AOC Mâcon villages blanc 06   マコン・ヴィラージ・白 AOC Viré Clessé blanc 05 ヴィレ・クレッセ・白 AOC Pouilly-Fuissé tradition 05 プイィ・フイッセ・トラディション白 AOC Mâcon Chaintré Vieilles Vignes blanc 05 マコン・シャントレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・白 AOC Pouilly-Vinzelles Vieilles vignes 05 プイィ・ヴァンゼル・ ヴィエイユ・ヴィーニュ・白 AOC Pouilly-Fuissé "Clos Reyssié" réserve 02 プイィ・フイッセ・ クロ・レッシ・レゼルヴ・白 AOC Pouilly-Fuissé "Clos de Mr Noly" reserve 99 プイィ・フイッセ・ クロ・ドゥ・ムッシュ・ノリィ・レゼルヴ・白 5-DOMINIQUE DERAINドミニック・ドラン(日本での問合せ:サンフォニー:03-5565-5880) ジェラール・アロンゾはロック、フィィップ・パカレも大好きだ。ピノ・ノワールのスタイルが違う。デュランのピノはよりミネラルが強調されている。ビオディナミ農法を実践。と云うより、今はビオディナミの先生的存在だ。ビオディナミ農法では、薬草を煎じたものなどを畑に撒く、その散布する前にディナミーゼと言って桶に薄めた希釈液を回す作業をやる。ドミニックはその桶を畑まで持って行ってやるほどの徹底さだ。ドミニックはいつも笑いを大切にしている、ダジャレ笑い話をいつもやっている。だから多くのひとに愛されている。 ROUGE "La Plante Chassey", AOC Mercurey 06 ラ・プラント・シャッセイ・ メルキュレイ・赤 "Le Ban", AOC St Aubin 07 ル・バン・ サントーバン赤 AOC Pommard 07 ポマール赤 "’En Vosne", AOC Gevrey Chambertin 07 アン・ヴォーヌ・ ジュヴレイ・シャンベルタン・赤 BLANC "En Vesvau", AOC St Aubin 07 アン・ヴェヴォー・ サントーバン白 AOC Bourgogne Aligoté 08 ブルゴーニュ・アリゴテ・白 "En Rémilly", AOC St Aubin 06 アン・レミ・ サントーバン白 Allez Goûtons 08, VDT blanc アレー・グトン "La Combe", AOC Bourgogne 07 ラ・コンブ・ブルゴニュ・白 Chute Derain, VDT pétillant シュット・ドラン・ペティアン(微発泡) ★ロワール地方 6-BRETONブルトン カトリーヌ、フィリップのブルトン夫婦が一緒になって築いてきた蔵だ。活発な性格のカトリーヌは他の地域の自然派との和を広げ、ついにシルヴィー・オジュロ(女性ワインライター)と共同でディーヴ・ブテイユという自然派最大の試飲会組織を作り上げた発起人の一人でもある。まさに自然派にはなくてはならない人物でもあり、多大な功績を残した女性だ。栽培はビオディナミ農法をやっている。カトリーヌはカベルネ・フランを除梗しないマセラション・カルボで造る挑戦を続けている。それがディレタント赤である。フランの野采ッポさが微塵もない果実味豊かなワインを醸している。実に美味しいグイグイいってしまう。そして、ニュイ・ディヴレスはSO2添加ゼロの超自然派ワインだ。 ブルトンもワインビストロで置いてないところがない!超人気蔵元だ。最近、特に人気なのは、ディレタントの微発泡酒だ。 爽やかで泡も柔らかで実に心地よいワインだ。心よりお勧めのワインだ! ★ラ・ディレタント・セリー(日本での問合せCPV 竹下:03-5565-5880)) La Dillettante 2007, AOC Bourgueil ラ・ディレタント・ブルグイ・赤 La Dillettante 2008, AOC Vouvray blanc ラ・ディレタント・ヴーヴレィ・白 La Dillettante 2004, Méthode traditionnelle ラ・ディレタント・メトード・トラディショネル(微発泡) ★BRETON ブルトン・セリー(日本での問合せCPV 竹下:03-5565-5880) Nuit d’Ivresse 2007, AOC Bourgueil  ニュイ・ディブレス・ブルグイ・赤 Clos Sénéchal 2007, AOC Bourgueil クロ・セネシャル・ブルグイ・赤 Les Perrières 2006, AOC Bourgueul レ・プルミエール・ブルグイ・赤 Les Galichets 2007, AOC Bourgueil レ・ガリシェ・ブルグイ・赤 Beaumont 2007, AOC Chinon ボーモン・ACシノン・赤 7-SEBASTIEN RIFFAULTセバスチャン・リフォ セバスチャン・リフォーは行動型人間だ。若い頃から外国に行ってソムリエをやったり、ワイン造りをやったりして見聞を広め、自然派のワインの世界に挑戦することを決断した。最初はお父さんの反対もあったり 色んな困難を乗り越えてサンセール地区初の自然派ワインが誕生した。誰もが待ち望んでいた地区からの自然派に愛好家は両手をあげて喜んだ。マロラクティック発酵を止めてしまう今までのサンセールのスタイルを覆すまろやかでゆったりしたサンセールに皆が驚いた。今はもう超人気蔵元の一つだ。 ビオ栽培を徐々にビオディナミ農法の方向を模索している。馬で畑を耕している。超自然な醸造。年によって良い健全な葡萄が穫れた時は最後までSO2の添加はしない。普通の年でも収穫、発酵から熟成中は一切SO2は使用しない。瓶詰時に僅か入れるのみ。優しいふくよかなサンセール、ミネラル感、昆布ダシのような旨味、優しい酸味、今までになかったサンセール、本当のサンセールのテロワールの味を伝えてくれます。超お勧めです。 Sancerre Blanc "Auksinis", 07  (日本での問合せ: 野村ユニソン 03-3538-7854 )  サンセール 白・オクシニス Sancerre Blanc "Akméniné" 07 (日本での問合せ: 豊田通商 03-5288-9248) サンセール・白・アクメニーヌ ★最後にジェラール・アロンゾの息子 8-CYRIL ALONSO シリル・アロンゾ (日本での問合せ;ディオニ:03-5778-0170) シリル・アロンゾは天才的ひらめきがある。2008年はゴエミヨ誌で最優秀ヴィニョロン(醸造家)に選ばれた。 子供のころから、お父さんの影響で自然派には親しんでいた。 青年期はスイスにてソムリエをやったりワイン専門店で働いていた。その後ワイン造りを勉強して、サヴォワで微発泡を造る醸造元を打ち立てた。 大成功して世界中にファンをもっていた。 当時の奥さんとの離婚を契機に醸造元を閉めて、ボジョレに戻って来た。アンセストラルを打ち立てて、天才的ひらめきで知り合いの醸造所、畑を借りて次々とワインを生み出した。 今、新たな展開を志向中、PURピュールというブランドで各アペラッションのワインを仕込み中、すべてに共通する風味は、まさにピュアーさだ!そして、微発泡ワインの専門家のシリルのL’Ancestra, L’O Gazeuse, アンセストラル・ロー・ガズーズ・ロゼは世界中で大人気中だ。 L’Ancestra, L’O Gazeuse, VDT rosé      アンセストラル・ロー・ガズーズ・ロゼ L’Ancestra, AOC Beaujolais Blanc 2007 アンセストラル・ボージョレ・ブラン L’Ancestra, AOC Bourgogne Aligoté 2006 アンセストラル・ブルゴーニュ・アリゴテ L’Ancestra, blanc 2004 / 2007, AOC Macon Chaintré アンセストラル・マコン・シャントレ・白 L’Ancestra rouge 2006 / 2007, AOC Macon アンセストラル・マコン・赤 L’Ancestra, AOC Beaujolais Village rouge 2006 "contient du raisin" ランセストラル・ボジョレ・ヴィラージ・コンティアン・デュ・レーザン赤 L’Ancestra, AOC Moulin à Vent 2005 / 2006 ランセストラル・ムーラン・ナ・ヴァン赤 PURピュールでまた新たな展開を考えている。 ヴィルフランシュの街に小売の店舗を1年前よりオープンした。 次はいよいよ醸造元の設立か? 天才的アイデア・マンのシリルの次の仕掛けが楽しみだ!! 尊敬すべきジェラール・アロンゾ ジェラールは最近スキンヘアーにした。 1年前はこんなでした。 ← 自然派ワイン醸造家に多大の影響や 救援を送り続けるジェラールに感謝だ。 そして、人々を喜ばせて、元気にさせてくれる料理をこれからもお願いします。自然派ワインと共に!!感謝! ワインで世界を変えることが出来る!ワインには天と地のメッセージとエネルギーが詰まっている。 だから、ピュアーな自然派ワインが必要なんだ!都会にいても,どこにいても自然を聴けるんだ! 伊藤 PARIS