今日はロワール地方で自然体で暮らしている蔵元を訪問。

最初の一人目は30人しか住んでいないVillequemoy*ヴィルキュモイ字でワイン造りをしているChristophe Foucher *クリストッフ・フシェ氏、La Lunotte*ラ・リュノッテのお家へ!

こんなに可愛らしいお家に住んでいるクリストッフ。

おとぎ話に出てくるような造りに皆可愛いと絶賛!

早速畑を見に行きましょう!

最初に訪れたのは、樹齢50年のソビニョン・ブランの畑。

この区画だけグイヨ方式で剪定され、土壌はシレックス質。

2009年の品質は最高に良い!と言い切るクリストッフ。

『2005年は美味しかったけれども、2009年は僕の一番お気に入りビンテージになるかも。初めてこんなに美味しいワインが出来たよ!』

と2年間雹や天候のわがままで納得いく収穫が出来なかった彼。

今年は丸みあり、繊細さあり、ミネラル感あり、2008年とは全く違ったワインをお楽しみに!

このブドウから出来上がるのが、Cuvée Roussignoux*キュベ・ルシニュー。

綺麗なバランス、熟成されたフルーツ、そして真っ直ぐで爽やかな酸味。
10月上旬に収穫されたブドウたちは、とてもパワフルで豊富な味わい。

今年は2回目の収穫も行い、ヴァンダンジュ・タルディブも造ります!今のところ、柑橘類やりんごのアロマ、酸味もあり、ウ~~期待しちゃいます!

次の畑は、70年のガメイの木。

シレックスとケイ質の土壌からは、ボリューム感、フレッシュ感、そしてミネラル感が引き出され、骨格もバランスも良いワインが!

このガメイは、ヴィンテージにより、Petites Vignes*プチト・ヴィーニュかOrmeaux*オルモーに使用するブドウ。

もう時期、エパンプラージュ(枝を2-3個だけ残し、邪魔な枝を切り落とし、風通を良くする)作業を始まるので大忙し!

自分の畑に行くと、ブドウ木を触らないではいられないクリストッフ。

ここも、昔はブドウ畑でいっぱいだったのに、

今では麦畑の中に立った彼の畑がポツンと・・・


そして『レ・ポシュティエール』という、コット40年の区画へ!

様々な色のシレックスでいっぱい!

この区画のシレックスは、ナポレオン時代、火打ち式銃の発火石用に使われていました。ですので、たまに土を掘っていると、使用積みの石がゴロゴロと出てくるらしいです!

この土壌の作業は全て手作業。つるはしで一列ずつ耕しています。

しかし2009年は、7月に雹が降り、ブドウがダメージを受けてしまいました。完璧に綺麗なブドウを収穫出来なかったので、今年はマセラシオンをしないで、ガメイ・タンチュリエ(黒い果汁のガメイ)とブレンドをしたLe Printemps*ル・プランタン・ロゼに入れる予定!試飲しましたけど、これはグイグイと飲めてしまう、アペタイザーワインにピッタリ!色も綺麗なミルキー・ピンクで、イチゴやフランボワーズ、サクランボなど、森の赤フルーツの香りが凄い!


この区画は絶対パワースポットです!

レ・ルエールという、雨で出来た自然な雨溝が畑の裏に出来ています。
しかも何千年も掛けて出来た天然な溝・・・自然の力って凄い!

この存在のおかげで、沢山の動物や虫が集まってとても良いエコシステムが出来たり、ブドウに爽やか感が与えられ、畑にとってはとても良い状況。

他にも、Haut Plessis*オ・プレシ、もしくはTrio*トリオに使用する70年のムニュ・ピノの畑を見学。

この地区独特の品種から出来上がったワインはとても繊細でエレガント。

クリストッフ自信も、一番のお気に入りワインです!

そして最後はとても独特な造りをしたカベルネ。
1/3はブドウをそのまま丸ごとタンクに入れ、残りの2/3はエグラパージュをし、6ヶ月前からマセラシオン中。

このワインは、ブドウをブドウの要素に長い間漬けておくとどうなるか?と試しに造ってみた一品。


結果は・・・骨格が綺麗で熟成度が高く、レグリスや黒フルーツ、スパイスな香りがすると思ったら、今度はイギリス飴のような甘い香りが。爽やか感もちゃんとあり、フィナーレも気持良い!

今現在まだ澱と一緒に発酵中なので、旨みがギッシリと詰まって美味しい!

La Flou*ラ・フルーに使用すると、クリストッフもウキウキ!


最後に皆でお昼ご飯を楽しみながらリュノッテのワインをグイっと!

何に対しても笑顔で対応してくれるクリストッフ。
彼のワインにもその優しさが感じられます。

2008年はグイグイといけちゃうくらい滑らかで喉越しが最高!
2009年はもっとリッチで繊細!皆さん期待していて下さい、彼のビッグ・ビンテージがそろそろ皆さんの手の元に~~!

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