オザミ・デ・ヴァン・ツアーAux amis des vins Tour-No3

オザミ・ツアー最終日を飾る訪問にふさわしい蔵だった。
ブルゴーニュ、ボジョレ、ローヌと銘醸ワイン地方を歴訪して最後にラングドック地方。
   

新たにラングドックが変わろうとしている。
若い世代が飛び立とうとしている。
古きを継承しつつも全く異質のワインが生まれようとしている。
これは、造る方だけでなく、ワインを販売する方も同じように変化している。
        

前世代は緑の眼鏡をかけているとすれば、今の世代はブルーの眼鏡をかけている。
同じものを見ても、同じものをテースティングしても同じようには決して映らない。
オザミの若い世代とオリヴィエには共通のブルーの世界が映っている。
    

これは感性と哲学的な世界、ワインを知っているか否かではない。
これは本当に大切なこと、ワインを扱うレストラン、小売の世界でも大切なこと。
“自然派ワインは嫌い、逆に自然派しか飲まない”なんていうのも緑色の眼鏡をかけた旧世界を引きずっている考え方。
    

だから、新旧の交流、対話、お互いの理解が新しいカタチを造りあげることができる。
そんな店、企業だけが新鮮さを保つことができる。造り手も同じこと。
さもなければ、品揃えも、メニューも、ワインのスタイルも化石のように固まってしまう。日々に新たに!大切です。