今日は久しぶりのブルゴーニュへ。
ピノ・ノワールとコート・ドールのテロワールをピュアーに液体に刻みこむ名人といえば、そうPhilippe PACALETフィリップ・パカレ醸造に訪問の為、ParisからTGVに乗り込んだ。
繊細なピノは、何ものにも代えがたい感動がある。
私をこの自然な世界に引っ張り込んだワインを醸したのがこのフィリップだった。
今はロマネ・コンチのオーナーになってしまったアンリー・フレデリック・ロックがPrieuré Rochプリューレ・ロック醸造をフィリップ・パカレと醸していた時代のワインだった。90年台前半のワインだった。
私にとって、衝撃だった。
な・なんだ、この液体は?!
若きロック氏とパカレのコンビの作品は最高傑作だった。
ブルゴーニュの真髄のテロワールを有していたロック氏、それをピュアーに液体に写しこんだ液体は、体がしびれるほどの感動だった。
その数日後に、フィリップにマルセル・ラピエールのところに連れていってもらった。
マルセルは10年ミレジムの垂直テースティングをさせてくれた。
これまた、大ショックだった。
SO2酸化防止剤がなくても、ガメ品種がまるでグラン・ブルゴーニュの様な繊細なワインになっていた。
それ以来、私はドップリこの世界に入り込んだ。
その最初の出逢いがブルゴーニュだった。
今、ブルゴーニュに向かうTGVの中でこの記事を書いている。
ブルゴーニュはいつも私をドキドキさせてくれる。
さあ、今日もフィリップの17年産をフィリップとテースティングするのが楽しみだ。