芸術家、ソムリエなど多彩な才能を持つ、ご存知、ミュスカデ、セネシャリエールのマルク・ペノの弟。1987年にマルセル・ラピエールとの出会いからボジョレーに根をおろし、まさに30年間以上。自然派ワインの流れのど真ん中にいた男。ラピエール学校第1期卒業生と言える。

またこの30年の気候の変化を感じ、それに対応する術も知っている。

そんな経験豊かなドゥニがクリストフ・パカレの右腕として、その才覚を思う存分発揮して長らく経つが、そんなドゥニさんも59歳。
今年2019年、来年2020年の収穫、醸造で定年となる。。。
まさに開花真っ只中で、すでに収穫に向けて、頭の中はアイデアがいっぱい。

2018年クリストフはフルーリーに自社畑をカーブと共に取得。新しい冒険がスタートした。
マドンヌと同じく、標高が花崗岩の風化した砂質になった区画のポテンシャルは凄い!とドゥニは言う。
凝縮度とフレッシュ感を合わせ持つワインのできる区画だと!

野生酵母の重要性を熱く語るドゥニ。今週はクリストフがカナダ遠征で不在だったが、
ドゥニ節をゆっくり聞けた貴重な時間だった。

最後に簡単ですが、2018年のクリストフ・パカレ。凝縮度の中に各クリュのテロワールがはっきり出ているミレジム。

ボジョレー・ヴィラージュはいちご、グレナデン。シルーブルはブラック・チェリー。
フルーリーはエレガント、ムーラン・ア・ヴァンはタンニンとキャラメルのような甘みが。コート・ド・ブリュイは火山岩を感じるミネラル感。

最強コンビ、クリストフ&ドゥニ。