運命の糸で引き寄せられた二人

アルノーとイザベルは北フランスのリール出身。
イザベル20歳、アルノー25歳の時、恋しあっていた二人。初恋同志の二人は若すぎた。
運命の糸が見えていなかった。
アルノーは真剣だった。
プロポーズした。
しかし、イザベルは20歳、まだ結婚など考えらなかった。
結局、二人は別々の人生を歩みだした。

その後、二人とも別の相手とお互いに結婚して子供ももうけた。
それから30年もそれぞれの家庭で幸せな日々を送っていた。
しかし人生には色々なことがある。
定められた運命には逆らえない。
30年後に運命の糸が動きだしていた。

結局、アルノーもイザベルも離婚するこという結果になっていた。

そんな二人がある時、偶然にもイザベルが所要でボルドーのリブルヌという小さな町の駅にいた。
イザベルは共通の知り合いから、アルノーも今日同じ街、リブルヌに居るとのことを聞いた。
イザベルは自分の胸の奥で、ずっと眠っていた何かが動き出したのを感じた。
イザベルは電車を待っていた。
17分後に電車がくる。
アルノーに電話した。
『今、リボルヌにいる。逢いに来ない? 17分だけ待つわ』

アルノーはその時、前奥さんと離婚して、葡萄園も失って失意のどん底だった。
まだ、離婚の後始末も終わっておらず、てんわやんわの時期だった。
その時すでに、赤い糸が動きだしていた。
アルノは偶然にもリブルヌ駅のすぐ横にいたのある。

アルノーは軽い気持ちで、昔の友人に挨拶するつもりでリブルヌの駅にむかった。
しかし、逢った瞬間に、熱いものがこみあげているのが分かった。

でも、離婚したばかりで現実的には、それどころではなかった。
10分間ほど、お互いの現況などを話してその時はそのまま分かれた。

しかし、二人とも時間がたてばたつ程、深いところで眠っていた何かが熱くなっているのを感じていた。
アルノはイザベルのことが頭から離れなかった。
それはイザベルも同じだった。
そして、一年後、イザベルから連絡した。
『逢わない?』
『直ぐに逢おう!』
一瞬にして二人は、30年前の20歳と25歳の時に戻っていた。

今度はイザベルがプロポーズした。
『結婚しよう。』

お互いに別々の人生を30年間すごして、人生の裏表を知る大人同志の恋。
人生半世紀を生きて、新たな青春の風が二人を包み込んだ。
二人で何かを造りあげたかった。
アルノーの友人フランソワがボルドー・シューペリュールの畑を売りに出した。
イザベルとアルノーは二人でその畑を見に行った。
二人とも、その畑にたった瞬間、足もの土壌から熱いものが体中に湧き上がってくるのを感じた。
新たなCASSINIの誕生の瞬間だった。

今は、二人が再会したリブルヌ駅の近所に居を構え、アルノーの子供3人、イザベルの子供1人、計家族6人の大家族。
温かい幸せな日々を送る二人。

毎朝、アルノとイザベルはボルドースペリュールの畑へ2人で行き一緒に農作業をしている。
イザベル『私は北フランスの田舎の出身、自然の中でする仕事が大好きなの』

CASSINIのこの一杯のワインの中には愛の酵母が詰まっている。
LOVEが必要な方、暖かさ、温もりが必要な方CASSINIの一杯をどうぞ。
愛の酵母が動きだします。