Domaine Richaume  ドメーヌ・リショーム

やっぱりビシッと濃厚で、樽熟したワインが熟成した時の美味しさは格別だ!!
しかも、とっておきのCôte du Boeufとは最高の組み合わせ。

濃いワインも大切!!

ドメーヌ・リショームのシラー100% 1998年、プロヴァンスのワインでもう20年弱熟成したワイン。

当時は色も濃厚で真っ黒でまるで墨汁のようだった。
多分、習字が書けたと思う。90年代は濃縮ワインが主流だった。
勿論、樽もきいていた。

ご存じのどこく、90年代はフランスでも濃縮競争の時代だった。
まだ、当時は現在のような、軽る目で、繊細で、上品な美味しさを備えたワインはなかった。

中身の健全なワインは、熟成がきく。
色合いは美しいレンガ色、涙がゆっくりとグラスを伝わって流れる。香りはトリフ、枯れ葉の森、タンニンが解けていて舌触りがビロードのように滑らか、旨味もタップリ。
いいな!!やっぱり時間をかけてこなれた味わいの深味は、何物にも代えがたい。

今日は、肉屋でトビッキリ美味しいそうな肉を買って、ジャガイモをソーテして、肉も自分で焼いた。
自宅の地下のカーヴから、奥の方に転がっていた一本を取り出した。
Domaine Richaume 1998 Syrah だった。
久々に震えるほど美味しかった。

自然派ワインを好きな人達の中には、濃縮したワインや樽香のワインを必要以上に嫌う人が多い。
残念なことだと思う。
20年、30年先をみると、この美味しさを知らないとは、ワインの一面しか見ていない。
濃いワインも大切です!!