ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造

ワインは人が大事。
でも土壌のカパシティーも大変に大事。
手に入れた土壌が凄いことを知っていた。
2種類の土壌だった。

11ヘクタールの内、8ヘクタールは、地殻変動で1億3千500万年前の石灰岩盤がほぼ表面近いところにある特殊な土壌だった。
アレクサンドルはこの特殊な土壌の可能性を最大限に生かしたかった。
その為にも、やはりbio栽培で土壌を生かすこと、つまり土壌中の微生物を生き生きさせて活発にすることだった。
除草剤や殺虫剤を畑にまいては、決して土壌を生かせないことを知っていた。
最初からbio,ビオ・ディナミ農法を目指した。

この土壌からは、潮っぽいミネラル感が豊富なCuvée précieuse キューヴェ・プレッシウーズが代表

もう一つは、1億4千万年前のキメリジャン系石灰土壌だった。魚介類の化石が多くある。粘土質層も混ざっている。
力強さ、長さを備えたワイン質ができる。太陽を感じさせてくれるワインができる
ここの土壌からはMademoiselle Mを造っている。
昆布ダシ系の旨味がタップリのワイン。

ほぼ10年間の徹底したビオ栽培のお蔭で、土壌は生き生きしている。
10年の歳月をかけて14区画の各土壌の特徴が活かされるようになった。
この土壌の中には何億という天文学的数値の微生物が生き生きしている。
その微生物の一部である元気な自生酵母もこの土壌で生き生きと育っている。
この自生酵母達が、アレキサンドル・バン独特の深い風味を醸し出してくれている。