ジュリアンは若き頃、ボーヌのワイン学校で勉強していて、何社かの醸造所で研修をやった。
でも、ジュリアンはビオ栽培の研修をしたかった。
2002年、ドミニック・ドランに電話した。研修を引き受けてくれた。
以後、ジュリアンはこのドメーヌに、16年もずっと居残っている。

2007年に自分独自のドメーヌ(醸造会社)を設立。Domaine Sextantドメーヌ・セクスタンである。
ジュリアンは自分のドメーヌをやりながらドミニック・ドゥラン醸造でも働いていた。

そして、1年前より、正式にドミニック・ドゥランが引退すると同時に、ドメーヌ・ドミニック・ドゥラン醸造の社長にも就任した。
つまりジュリアンは、今、二つのドメーヌ醸造所のトップを務めている。
ドミニック・ドゥランはコンセイユ(指導者)の形でドメーヌに残っている。
実質上は、毎日、変わらずに働いている。

★ジュリアンの哲学★

『私はブルゴーニュにいますが、グラン・ヴァンを造ろうとは思っていません。誠実、本物のワインを造ろうと努力しています。』
ブルゴーニュは、有名になって、売れていくとお金が動く。お金が動いて人間性が歪んでいく人が多い地方である。
そんな中に、いわゆる、農家としての栽培・醸造家に徹して、誠実にワインを造っている希少な
ブルギニョンである。
私はまず、人間として大好きな人達である。

写真:ドミニックと娘
   ジュリアンのお父さん(収穫中の料理シェフ)
   二つのドメーヌの事務・出荷・総務担当のカロール