ビルディングが立ち並ぶ東京ど真ん中の銀座で、乾いた土地に水を灌ぐように自然派ワイン流し込んでいる加藤さん。
コンクリートとアスファルトの中で生活する都会人に最も不足しているのが“自然”。
都会で暮らす人こそ自然なワインを飲んで、不足しているもの補充して心身が中和されて生き返る。

加藤さんは銀座4丁目交差点の三越の一階裏にあるCave Fujikiにて、まさにエレガントにヴァン・ナチュールを紹介している素敵な女性である。

加藤さんはブルゴーニュで一年間ワインの勉強留学をしていた。
ワイン学校で習い、ワインってこんなものかなと、理解して自信を持ってきたころ、自然派ワイン見本市に参加した。
エッ!何、このワイン! 学校で習ったワインとは全く異質のものだった。
今まで自分が飲んできたワインとも全く違っていた。

まるで葡萄ジュースのようなものもあり、スーット体に溶け込んでいくように飲めてしまうものだった。
体にやさしく、エモーションが伝わってくるワインに驚いた。

加藤さんは直感的に私がやりたいのは、これだ!と感じた。

この辺が加藤さんの凄いところ。
普通、人は自分が長い間勉強してきたものと、全く異質のものと出逢った時、殆どの人は拒否反応を示す。
『これはワインじゃない。』
『ワインとして未完成の中途半端な飲み物だ。』
自然派の欠点ばかりを並べて批判し始めるワインプロが多い。

加藤さんは自然派ワインの道に進み始めた。
帰国後、Cave Fujikiの店長として自然派ワインの紹介して徹してくれている。
単にブームだからではない。現地でワイン勉強をした上で、あえて自然派ワインを選択しているところが凄いところ。

時々、私達が企画するワインツアーに参加して自然ワイン醸造元を訪問してくれる。
今でも、現場を見ることの大切さ理解してくれている。
内に秘めた熱いパッションでエレガントに自然派ワインを紹介してくれる。