Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun – NO1

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO1
オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村

フランスには隠れた小さな心地よい村が点在する。
私は南仏のスペイン側にあるラングドック、ルシオン地方に滞在する時間が多い。
パリの次に滞在時間が多い地方である。
それ程、この地方が大好きだ。ラングドックは私の庭のようなところ。
その中でも、このロックブラン村が大好きだ。特に夏のこの村はパラダイスである。
南仏の街、ベジエから北西に山の方へ行ったところの山間に隠れるように存在する
ロックブラン村。

村の前にオルブ川があり、透明な綺麗な水が流れている。
夏はその河が水浴場となっている。
美しい橋の麓でカヌーなどもできる。
カヌーの畔の木陰テラスで冷えたビールをグイとやるがは最高。

冬は1月にミモザの花まつりがある。村の裏の山全体がミモザの木で、山が真っ黄色になるほど美しい。

ワインは山の岩盤がシストSchiste土壌であり、カリニャン、
サンソー、アラモンなど古い品種がまだ残っている。

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO3
オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村

Cave St Martin カーヴ・サンマルタン

ロックブラン村には我が友のRaimont レーモンがいる。
ほぼ2メートルの大男。オランダ出身の海賊が丘に上がったって感じかな。心優しく、料理が上手く、自然派ワインを何よりも愛しているレーモンだ。

ラングドックの山の中に住み着いて、もう10年以上は過ぎただろうか。
今はCave St Martin カーヴ・サン・マルタンと云う、自然派ワイン・ビストロ、兼ワイン屋をこのロックブランで
経営している。

私は南仏におりて、この近辺に来た時は必ず寄ることにしている。特に、夏は、昼下がりに川の畔の木陰のテラスで冷えたビールを一緒に飲みながら、夕食時間を待つのが楽しい。

Cave St Martin カーヴ・サンマルタン

流石、フランスは懐が深い。こんな店が、こんな山の中で成り立っている。勿論、最初の頃は、全く客が来ないで苦労したレーモン。オランダから魚の燻製、スペインから特性のイベリコを運んでフランス中のワイン・ビストロに行商していた。勿論、今でもこのビジネスは続けている。とびっきり、美味しい生ハムは凄い!! サルディーヌの缶詰も、レーモンが探してきたツマミは本当に美味しい!!

ワインの品揃えも、誰も知らない希少ワイン、新しいもの、
古参のレジェンド級のワインも含めて一流の品揃え。

兎に角、心地よい。疲れてここにたどり着けば、後は、
飲んで、飲んで、また飲んで、天と地のエネルギーを
補給できる。
最近は、予約をしないと満員の日が多い。

ここビストロ・サンマルタンはレーモンの人懐っこく誰とでもすぐ友達になってしまう性格が、店の雰囲気に流れている。

ここに来ると、隣の席の人ともすぐに友達になってしまう。
ここには、いつも近所のヴィニロン醸造家が来ている。今日も自然派仲間の醸造家が4人ほど来ている。

今日は、日本から野村ユニソンの野村さんと藤木さん、そして、このエリアで最近話題の若手醸造家、トーマ・ルアネとやって来た。
トーマは、自然派のニュースタイルの酒質を狙っている。
実に、興味深いワインのスタイルである。

Thomas ROUANETトーマ・ルアネ 次世代の自然派スタイル

ここに来る前に、Thomas ROUANETトーマ・ルアネ醸造を訪問してきた。
実際に食事と一緒に飲もうということで、ここにやって来た。

Thomas はロックブラン村より車で20分のサンシニアン地区のCreissanクレサン村に位置している。

Thomas ROUANETトーマ・ルアネ
グルグルと云われる軽快でスイスイ入る自然派が多い中で
新しいスタイルを模索するトーマ。
buvabiliteビュバヴィリテというフランス語で表現される自然派の特徴は“飲みやすさ”である。一般的に比較的、薄め、
軽いワインが多い。トーマの狙っているのは、確りした酒質、
ワインの構成を持っていながらスーット体に入っていくスタイルだ。

シャイで控えめな性格、写真を撮られることもやや恥ずかしがるほどのシャイ。

しかし、一旦決めたことは大胆かつ確実に着々と進めていく人柄。

大学では文学を専攻した、同時に体育の学士号も取得。
繊細でナイーヴな側面と活動的な部分を持っている。

まさに、ワインのスタイルがそんなイメージだ。
大胆なほどにワインとしての構成(タンニン、濃縮度)が確りしていながら、繊細でナイーヴな酸、ミネラル感が同居している。濃くてもスーット体に入っていく。

サンシニアンで葡萄栽培家として4代目にあたる。お父さんが現役でまだ自分の畑を栽培している。
トーマはお祖父さんの畑を受け継いだ。現在、5,5ヘクタールの畑を栽培している。

お祖父さんのAmeiエメさんが一生かけて、低木草の小高い丘の隠れた場所をコツコツと開拓した葡萄園。
グルナッシュ、カリニャン、アリカント、サンソーなどのランクドックならでの品種が栽培されている。

お祖父さんの代から1990年よりビオ栽培をしているので、70歳を超える古木の根っ子が地中深い石灰岩盤の中まで達している。だから繊細な酸とミネラル感がワインに表現されている。

こんな隠れ場のような林に囲まれた区画が3,4か所に分かれている。村からも、道からも離れていて孤立している。
他の栽培家の農薬の影響を受ける心配がゼロ。
葡萄園に立つと風の音と蝉の声だけしか聞こえない。

こんな隠れ場所に畑を開拓したエメお祖父さんのシャイな性格が判るような気がする。 
特別なエネルギーがながれている。

先月、結婚したばかりトーマ。将来の夢、計画が盛りだくさん。
新しいキューヴェも考案中。

L’illicite リリシトゥ
奥さんのキッスのラベル。

何と、白葡萄をグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボニック醸造。6週間のカモシ期間。古式の垂直式プレス機で
絞って、3年樽に入れて6か月熟成。
トーマはやる時は大胆さがある。繊細かつ大胆。
品種:カリニャン・ブラン、カリニャン・グリ、
   テレ・ブラン、テレ・グリ
   ムスカ、シャスラ

まるで、ウイスキーのような色合い。
タンニンもあり、潮ぽさ。

食前・食後酒としてもok, 甘辛のソース料理、
特別な白ワイン。

トーマのワインはやっぱり食べながら飲るのと真価がわかりやす。
Bombadilomボンバディロン14
このワインは生ハムのと最高のマリアージ。
14年産は品種構成がやや変化した。
グルナッシュ35%、 除梗してトラディション醸造
カリニャン35%, グラップ・アンティエールのセミ・カルボ醸造
シラー10%、     除梗してトラディション醸造
                   醸造も濃縮感と涼しさを出するように工夫している。

メーン料理を待つこと1時間半。
待ちに待った牛のロッティが出た。
待った甲斐があった。最高に美味しいロッティーだった。
Le Voltigeur ル・ヴォルティグール14
13年はカリニャン100%だった。14年は変化。
カリニャン30% セミ・カルボ醸造
グルナッシュ30% 除梗、トラディション醸造
シラー30% 除梗、トラディション醸造
10% アリカント 隠し味的
焼き肉にはLe Voltigeur ル・ヴォルティグール
これ以上合うワインは...少ない!
さいこうに美味しい箇所、骨にがぶりつくトーマ。

モルゴン村のLapierre家の末子のAnneアンヌが今年もここで助っ人としてサーヴィスしている。

食後は、隣テーブルに来ていたChampagne Frison フリソンのValerie
ヴァレリーが来ていて、最後にマグナムを乾杯した。
多くの醸造家、レストラン・シェフが遊びに来ていた。
そう、ここロックブランは皆のパラダイスなんだ。
Roquebrun est Paradis !!

このロックブラン村に自然派ワインがあり!! LOU CARIGNAN ル・カリニャン

Marquise des Muresマルキーズ・デ・ミュール醸造のジャンジャックとここのレーモン、それと私の3人で計画して、SO2添加ゼロの自然派ワインを造っています。このワインはレーモンの店と日本にしかうっていません。
シスト土壌のカリニャン。美味しいよ!!
日本のインポーターはサンフォニー。

このLOU CARIGNANル・カリニャンを造る切っ掛けは
2004年にフィリップ・パカレがこのロックブラン村に来た時にジャンジャックの畑を見に行った時にでたアイデアだった。

現場に住んでいるレーモンがジャンジャックを説得して、私も買い取りの約束をしてこのロックブラン自然派ワインが始まった。
美味しいよ!!