もう3年になる。ずっと畑を持ちたかった。ブルゴーニュは高すぎる。
今、ブルゴーニュの醸造元がボジョレの畑を積極的に買い入れている。
これ以上、時間を置くとボジョレの畑の価格も上がっていくだろう。
3年前に決意した。

前々からボジョレのテロワールの中で、興味があったのはMoulin à Ventムーラン・ナ・ヴォンだった。
花崗岩の種類がモルゴン村のものとは違っている。
白っぽい花崗岩が風化して砂状になっている。その中に多くの石英石が混ざっている土壌。
パカレのムーラン・ナ・ヴォンは特別だ。
ブルゴーニュのテロワールを長年に渡って追究してきたパカレが、ブルゴーニュのグラン・テロワールと同じ手法をもって醸すムーラン・ナ・ヴォンは、キリットしたミネラル感がスーッと伸びてくる。
ブルゴーニュに通じるものがある。
フィリップ・パカレは云う
『ガメ品種はピノ・ノワールの従兄なんだ。よく似た性格をもっている。ピノと同じように、あまり太陽を必要としていないんだ。花崗岩は石灰土壌よりキリッとしたミネラル感がある。ガメ品種の果実味とマリアージするととても上品に仕上がる。』
ブルゴニュ・テロワールの名人フィリップ・パカレが醸すMoulin à Ventムーラン・ナ・ヴォン、
美味しいですよ!

いつも仲の良いモニカとフィリップ。ブラジルに一か月ほど里帰りしていたモニカ、一週間ほど前に戻ってきた。