やっぱりボルドーというか、歴史とゆとりがある。
フィリップ自身も飲み頃でないワインを飲むのが好きではない。
熟成を長くとって、飲み頃にさしかかったところで出荷する。

だからボルドーワインでよく言われる、あと3年ぐらい待つと飲めるワインになるね、というのがプピーユではない。
出荷と同時に飲み頃にさしかかっている。
例えば、Poupilleでもっとも普通のCuvéeであるCh.Poupilleでは今販売しているのが2014年。
もうじき、2015年が出荷されるところである。

★Chateau Poupille 2015

2015年はいかにもボルドーらしい気候だった。
太陽が強すぎこともなく、少なすぎることもなかった。
病気も少なく実に健全に熟した葡萄が多かった年。

色付き後の晴天が続き、暑過ぎない太陽でゆっくり熟したために、タンニンの質が細やかで上品に仕上がっている。
収量は45hl
葡萄の平均樹齢は20歳
殆どはメルロー品種、僅かに数%カベルネ・フランがあり。

色合いは深いルビー色で濃い目の色、外観を見ただけでもゆったり感がある。
香りは、まさによく熟したカシス。香りの中に涼しさも感じる。
色合いから想像した濃縮感はそのままゆったりした舌ざわり、タンニンが優しくて解け初めている感じ。
濃縮感の中にも爽やかな酸もキッチリとあり、タレルことがない。
飲み頃を迎えた典型的な良質ボルドーワインのスタイル。
素晴らしいバランス感覚、ウーン、美味しい!やっぱりボルドーだ。

その他に、

  

★Château Poupille Côtes de Castillon

★Poupille Castillon

★Poupille Atypique(SO2無添加)

がある。

(ラベル上の年代は現販売のものではない、参考のみ)