標高1200mの山の上の大地に12区画の畑を持っているラモンさん。
砂状の地質にシスト、石英石、火打石、鉄分を含んだ赤土、川から流れてきた丸石、こんなに豊富なミネラル石が存在する土壌は他では見たことがない。
   

45度を超える灼熱の太陽、この乾燥、水捌けの良い砂状地質。
この条件下の中で、恐ろしい程のキリっとした酸を残しているラモンさんのワイン。
勿論、この太陽を感じさせる果実味、それらを包み込んでしまう程の酸・フレッシュさ、ミネラル感。
こんな規格外のバランス感覚のワインは、利いたことがない。
この謎を知りたくてアンダルシアまでやって来た。

ピノ・ノワールも栽培しているラモンさん、フィリップパカレのピノが大好き。
フィリップのところに訪問している。
研究熱心なラモンさん、これだと思った人には直接会って、話して吸収できるものは取り入れる柔軟な姿勢。
    

規格外の挑戦!! 台木なし葡萄木を大量に栽培!

98年に台木なしの葡萄木を植えた。フィロキセラは砂状の土壌にはやって来ないと判断。
確かにフランスでも砂状の畑では150年を超すフラン・ピエ(台木なし)の葡萄木が多く生きている。
でも、こんな危険なことを実際にやってしまう人は少ない。
試験的に僅かに栽培する人はいるけど、これだけまとまった量の区画を、台木なしで植える人はいない。