ボジョレの番長 REMI DUFAITRE * レミー・デュフェートル

DOMAINE DE BOTHELAND (Laurence et Rémi Dufaitre)
ドメーヌ・ド・ボスラン (ローランス・エ・レミ・デュフェートル) 

ボジョレに彗星の如くに現れて、途轍もない透明感のあるスカッとしたスタイルを実現してしまった天才肌の番長レミー。
普通、ワインは風貌に似てくる。しかし、レミーに関しては全く正反対といってよい。

こんな短時間にここまでのレベルまでたどり着くとは驚きだ。
ただ者ではない事は事実だ。

本人がこれだ!っと思った事、人、目的は徹底して張り付いて馴染んで吸収して、同化してしまう超能力を備えている。

14歳で両親が亡くなり、16歳から独りで生きてきた。
ガムシャラに働いて2000年に醸造家として独立した。
『お前にできる訳がないだろう』と周りからと馬鹿にされた。
事実、10年目にして行き詰っていた。
そんな時に、ジャン・フォワラールに巡り合った。ジャンのワインを飲んで驚いた。
『こんなワインが世に存在するのか?』
自然派ワインとの出逢いだった。
レミーに目標ができた。以後、毎日ジャンと会っている。ジャンに貼りついた。
自分が会いに行けない時には、ジャンの方からやって来てくれる。
ジャンに同化して、すべてを吸収しようとしている。
レミーの集中力は、もう天才といっていいだろう。
こんな風に、風貌とは、違う繊細で真っ直ぐなスタイルが出来上がった。
外観と違って、中身はどこまでも繊細で、ナイーヴで真っ直ぐな性格なのだ。
やっぱり、ワインは人だ!!

2016年 レミー・デュフェートル 気合一発!! 過去最良の葡萄を収穫!!

強面のレミーの気合が若手の収穫人に乗り移った。
天候でいじめられた2016年のボジョレの村名区画で、レミーほど完璧な葡萄と量を確保できたところは少ないだろう。

働き者のレミーは必要な時に必要な処置を精確に実行できたのだろう。

若干のベト病と乾燥の形跡はあったけどほぼ完璧な葡萄を収穫した。
レミーの満足そうな笑顔が印象的だった。

何回も何回も葡萄を食べて、試していた。
そう、果実味と酸、糖度のバランスが、レミーが狙っているポイントどうりの割合になっている。

収穫人も若い人ばかりで明るくて活気があってよい。
レミーも畑を廻って収穫人を笑わせて、元気付けている。
葡萄の選別作業のチェックはかなり厳しい。
収穫の重要な判断に関しては、絶対に許さない。
傷んだ葡萄を見かけ時は、厳しく指摘していた。緩急をつけての指導が上手い。

レミーのリーダーとしての素質もなかなかのものだった。
皆を惹きつける何かを持っている。一緒にいて楽しい。

醸造は外気の温度差の影響を受けにくいコンクリート漕を使用。蔵の中は整然としている。ブルイの古木はトロンコニック型の木樽を使用。

ジャン・フォワラールに学んだことはすべて実行している。
葡萄は除梗なしのグラップ・アンティエールで葡萄房丸ごと発酵槽に入れる。セミ・カルボ醸造。

勿論、醸造中のSO2添加はゼロ、自然酵母のみでのアルコール発酵。
本当に綺麗な葡萄ばかりが発酵槽に入っている。葡萄以外のものは一切混入しない。
ルモンタージは、できるだけ優しく必要な時にやる。マセラッションはお茶出しの如くに自然に。

2016年のボジョレ・ヌーヴォーを絞った。 パラディをテースティング。

な・なんと爽やかで真っ直ぐなスタイルなのだろう!
2015年のあの濃縮した葡萄でも、レミーは爽やかなヌーヴォーを醸すことに成功した。ボジョレであんなに爽やかな15年ヌーヴォーは無かった。
この16年は、凄い!!水のように体に沁み渡っていくだろう!!

奥さんのローランスが15年のヌーヴォーを開けてくれた。ウーン、美味しい、なんと云う透明感。

2010年にジャン・フォワラールに巡り会って、5年間
もう後がない窮地を乗り越えて造りあげた渾身の初ヌーヴォーだった。

その後、次々とワインを開けた。
でも、最後は尊敬するジャン・フォワラールのコート・ド・ピィ13を開けた。旨い!!何という液体だ!
レミーの人生を変えた液体だ。
2016年産は更に進化したレミーを楽しんで欲しい。

夕食の前に食前酒でもう一本。レミーがお兄さんのように親しんでいるチェリー・プゼラのソーヴィニョン・ブランを開けてくれた。旨い!!
2013年にこの場所で、ジャン、チェリー、レミー、ローランス、それと私、一緒に飲んだのを思い出した。7月14日の暑い夏だった。私がレミーと初めて逢った日だった。あれから、もう3年が過ぎた。
この3年のレミーの進化は凄い!!有難う!レミー、ロランス。Merci Remi et Laurence!