ここ西南部地方で、感情まで伝わってくるようなワインを造るエリアンにどうしても逢いたかったメンバー。
今回のメンバーの中には、初めてフランスに来た人が多い。
西南部地方のマルマンドというマイナーな産地まで来たワイン関係者は希少だ。

Elian Das Rosエリアン・ダロスはあのプレステージな醸造家の集まりレ・ジャン・ド・メティエ組織のメンバーでもある。
そして、多くの三ツ星レストランにもオン・リストされている。
日本ではまだ無名に近いけど、トビッキリ美味しいワイン、世界中の愛好家から引っ張りだこの造り手である。

この西南部地方の独特な品種の一つマルベック品種を食べてみる。
葡萄自体があまりにも上品な美味しさに感動の面々。
マルベック品種は葡萄実の皮が薄くて繊細な品種であることはあまり知られていない。非常に上品な味わい。

土佐山田ショッピングセンターの三谷さん、サカガミの日野さん
   

渥美フーズの森さん  ,大近の久米さん
   

エリアン・ダロスはアルザスのビオ・ディナミ農法の大家Humberechtフンブレヒト醸造で5年間も修業した。
そのエリアンが栽培したマルベック品種は特別だ。
食べて美味しい葡萄を仕込めば、美味しいワインができるのは当たり前。
19ヘクタールの畑を庭師のように丁寧に世話をしているエリアン。

醸造も熟成もすべての段階での作業の精確度プレシジョンPrécisionレベルが半端ではない。
緻密な液体は偶然にはできない。一つ一つの作業の積み重ねであることが理解できる液体である。

1)希少な品種Abrieu アブリューも栽培している。除梗なしのグラップ・アンティエール、マセラッション・カルボニック醸造、勿論、自生酵母のみ、軽快でグイグイいけるタイプ。

2)Chante coucou シャント・クク
 ここ西南部地方は大西洋気候と内陸気候、南仏の三つの影響を受けている。
 その三つの地方の葡萄品種を掛け合わせたワイン。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、マルベック、シラー品種。
構成のしっかりとしたワイン、でも2年熟成してからの出荷なので、すでに柔らかく飲み頃になっている。
グイグイ系のワインが多いなかで、貴重なワイン。

3)Clos Baquey クロ・バケ

 このワインこそ西南部地方のトップ・ワイン。
エリアンが現在の段階で、可能なすべてを尽くしたワイン。
このワインがフランス中の星付きレストランに入っている。
カベルネ・フラン35%、メルロー35%、アブリュー15%、カベルネ・ソーヴィニョン15%
自生酵母のみ、ビン詰めまで酸化防止剤の添加なし。
樽熟22カ月、コンクリート槽12カ月、ビン熟14カ月の長期熟成期間。
収穫から瓶詰まで4年の熟成を経て、飲み頃になってから出荷する贅沢な造り。。

エリアンがアルザスから戻って、ここでワインを造りだした初リリース98年。
19年の歳月が流れ、常に問題意識を持っていろんな試作を重ね、現段階でたどり着いた最高傑作である。

一人の男が精魂を込めて造った西南部地方の最高峰のワイン!
一度は試す価値あり!
きっと、大きな発見がありますよ。