ボジョレ・モルゴン地区きっての銘醸地コート・ド・ピィの丘をバックに収穫する。

今年は6月からの晴天続きで、腐ったりする葡萄が皆無のという素晴らしい状態の葡萄が育った。
ラピエール家では、例年、収穫人は白いバケツと黒のバケツ二つ持って収穫するのが常である。
白いバケツに完璧な葡萄をいれて、黒いバケツは傷んだ部分を切り落としたもの、やや選粒した葡萄をいれる。
ところが、今年は傷んだり、腐った部分のある葡萄が皆無。
よって、白バケツのみを持って収穫するという例外的な収穫となった。

 

6月からは殆ど雨が降っていない。地表、表面は乾燥しているけど、地下層には冬・春に記録的に降った雨のお蔭で
蓄水されている。深く伸びた根っ子が必要な水を確保できている。
だから、ほどほどの酸も残しながら理想的な状態で葡萄が熟している。
この夏は36度を超す猛暑の日々が続いて、直接日光が当たり過ぎた部分がやや乾し葡萄状態になっているものもあったけど全く問題がない程度だった。

  

ラピエール家の収穫は、世界中から自然なワインを好きな若者が集まってくる。
人から人への口コミで集まってくる。しかも、皆よく働きく若者達が多い。
そして、20年間、10年、5年、3年と連続で来ている人達もいる。彼らがムード造りをやってくれる。
これもラピエール家の伝統を支えている大切な部分。
多くの醸造元がいい収穫人の確保に苦労している現実がある。