あの華やかなカンヌ映画祭の街。

20年前まではよく来ていた。
トビッキリ美味しいワインがあったからだ。

カンヌの前の地中海にレランス島という島がある。
その島全体が修道院になっていて、そこの修道僧が栽培してワインも造っていた。
そこのシラーが途轍もなく美味しかった。

20年前に、ワイン醸造学者の若い醸造士を雇った。
それ以来、余計な新醸造技術を使いだして、色んな余計なものを混入して普通のワインになって、その挙句の果てには新樽ビンビンで飲めるワインではなくなってしまった。

あまりの残念さで、カンヌには近づかなかった。

それが今回、このカンヌの山側で途轍もなく美味しいワインを発見。
その蔵に訪問する為にやって来た。

これでカンヌまでくる理由ができた。
嬉しい限り。