1990年台に前半に始まったVini sud、地中海沿いの葡萄産地のワインしか参加できない。
来年からはVINI VISIONという名に変更されてPARISで開催されるそう。
90年台、まだ自然派ワインなんて呼び名も殆ど知られていなかった時代だった。
ビオも自然派も一般人にもプロの世界でも遠い存在だったころに、Vini Sudが始まった。
当然、普通の醸造家ばかりが出展していた。
それでも、美味しいワインを造る鋭い醸造家はすでに自然な栽培、自然な造りに近いことをしていた人達がいた。
私はこの見本市で、どれだけ多くの醸造家との出逢いがあっただろうか。
もう25年も付き合いが続いている醸造元がある。
★自然派だけが美味しいワインではない。
VINI SUDはビオもいれば普通のワインもある。
大手企業も沢山いるが、とても飲めないワインも多い。
でもよく探せば、かなり自然な造りをやっている小粒な醸造家もいる。
自然派グループに入っていなくても、ビオ栽培、自然栽培をやりながら、自生酵母のみでSO2添加が少ない造り手もいる。
何より、彼らのワインは価格的に安いものが多い。安くて美味しいワインは大切だ。
私は、頭を白紙に戻して、このVINI SUDの醸造家のワインを試飲して周ることにしている。
ラングドック地方の中でもあまり知られていなCôtes de Thongue コート・ド・トング地区が面白い。
時々、驚くような美味しいワインに出逢う。そして、価格がリーズナブルに安い! 貴重なワイン。
しかも、Vini Sudで出逢う美味しいワインを造る人は、人間的にいかにも南フランスらしい陽気な農業者の人が多い。
今年も素晴らしい人達と出逢った。そして、長い付き合いの逢いたい醸造家とも再会しました。