レミーの収穫2017年戦略

Remi Dufaitreレミー・デュフェートル

レミーの畑のある位置はジャンクロード・ラパリュ畑に近く、ほとんど隣接している区画が多い。
ラパリュといえば、毎年、ボジョレで最も早く収穫を開始することで知られている。
つまり、特殊な立地である。
コート・ド・ブルイィ山の南に位置して、北からくる冷気が遮断されて、気温が他より暖かくなっている。
だから、葡萄が熟すのが、他より早い。
レミーは8月末に収穫を始めた。
乾燥している上に天気がよく、葡萄が熟していたのである。これ以上、時間が経つとアルコールが高くなり過ぎる恐れがあった。
しかし、レミーは雨が降る予感がしていた。
収穫を急ぐことなく、最も熟しきっている区画の収穫を始めた。
最も良い区画の収穫は、雨を待つことにした。
9月初旬に雨が降る予報がでていたからだ。

予想通り、9月初旬に雨が降った。しかも、理想的な量の雨が降ったのである。
レミーは微笑んだ。自分の描くスタイルには、どうしても一雨必要だった。
雨の水が地中に入って、根っ子が水分を吸い上げるのに48時間はかかる。
レミーは収穫を一時中止した。
根っ子が水分を葡萄に供給するのを待つことにした。
何故なら、一部の区画の葡萄は、乾燥の為シワシワになってしまう程だったからだ。
レミーが狙っているスタイルにするには、チョット濃縮し過ぎていた。(左)
結局、収穫を待った区画の葡萄は水分も必要な分を吸収した。

そして、朝の気温が下がり、収穫後冷やさないでダイレクトに発酵槽に入れることができた。
今年もほぼ理想的な収穫ができたと云ってよいだろう。
最初の収穫したものと、後半に収穫したものを最終的にどうするか、ワインができた段階で決めるのだろう。