誰からもヌヌーンの愛称で愛されているジョルジュ・デコンブ。
今年はモルゴンの標高が高いところが雹でやられた。7月13日だった。
デコンブの区画は標高が高いところに集中している。例年の30~40%程のマイナスになりそうだ。
天には文句が言えない。すべてを受け容れて、笑顔で明日に向かうしかない。

量が少ないだけに残った葡萄の品質は素晴らしい。
トビッキリ美味しいワインができると、喜ぶヌヌーン。

モルゴン標高が高い以外の区画は完璧だった。ランティニ村など下部にある畑は完璧だった。
 ヌーヴォー用の畑は素晴らしかった。
9月初旬の雨か降った。収穫は9月10日に初めて、一旦休み13日に本格的に開始した。
デコンブはいつも収穫を始めるのが最も遅い。
今年も周りの人が収穫を始めても、デコンブはジッとして動かなかった。
降った雨の水分が葡萄に入ってバランスが良くなるのを待った。
毎年、デコンブのワインは確りした酒躯を備えていながら、ビジっと酸が共存している。
今年も狙った通りのバランスになるだろう。