15
Déc

フランス農家の原型を保つボワ・モワセ醸造のフィリップがParisに!

Domaine Bois Moisset ドメーヌ・ボワ・モワセ フランスで最もフランスらしい生活文化が残っているのは西南部地方。 ワインの世界ではフレンチ・パラドックスでの舞台になった地方。 フランスで赤ワインを日常的に最も飲んでいる地方でもある。 フランスの典型的な農家のスタイルを今でも堅持しているボワ・モワセ醸造。 麦の栽培、放牧牛、そして葡萄園でワイン造りという兼業スタイルを保っている貴重な農家のスタイルなのである。 そんな南西部ガイヤック地区からボワ・モワセ醸造のフィリップ・マッフルがCPVのPARISオフィスにやって来た。雨のこの日、フィリップはいつものようにドメーヌで造られたワインとシャルキュトリーを持ってきてくれた。 フィリップは、パートナーのシルヴィー、息子のイポリットと共に、自然のサイクルと調和させながらドメーヌを運営しています。ドメーヌ名である、ラ・フェルム・ボワ・モワセ「湿った森の農場」という名前がぴったりな水分の確保がしやすい立地にある。 15haのブドウ畑に加え、40haの穀物畑も管理していて、30頭の牛が自由に草を食べフンをして、畑に肥料を与えてくれています。総計55ヘクタールの農園を栽培している。 フィリップは葡萄畑で長い一日を過ごした後に牛の世話をすると、心がほっと落ち着くのであった。そしてフィリップの楽しみは、週末はゆっくりソファーでくつろぎながら西南部地方の国民的スポーツであるラグビーのテレビ観戦をすること。 2023年はボワ・モワセにとって特別な年だった。春にはベト病が発生し、ブドウの15%が失われた。7月中旬には、寒く湿った天候が続いて、その後、地中海からの熱波がやってきて猛暑となりブドウを焦がし、ワイナリーのタンク内の酵母にまで影響を及ぼしたほどだった。 ガメイとデュラスの収穫は8月16日に始まった。午後からの作業は猛暑で難しいため、収穫は午前中だけ行った。幸いも収穫量は悪くはなかった。2023年のヴィンテージは、果汁の酸味と緊張感が特徴で、アルコール度数は12.5度前後となった。 1月にあったロワールの試飲会では、私たちはフィリップと息子のイポリット一緒に食事をた。日本はボワ・モワセのワインを輸入している主要な国のひとつであるため、イポリットは日本のワイン愛好家たちの好みや嗜好について多くの質問をしてきたのが印象的だった。マセラシオン・カルボニックで造られる軽くて飲みやすいワインの魅力は、よく話題になりました。 今回オフィスでテイスティングをしながら、私たちの意見が彼らに取り入れられていることを知り、大変嬉しかった。 ワインの試飲だけでなく、黒豚のソーセージ、リエット、コッパ、パテ、Barbu de L’arçonneと呼ばれる古代小麦を使った自家製パンなど、南西部の特産品を持ち込んでくれて、味わうことがでた。西南部地方の彼らはワインのテイスティング時はこんな地元のシャクトリ(生ハム系)と共に楽しむようだった。 1) サン プレション SANS PRESSION 発泡酒です。 ソーヴィニヨン、ミュスカデル、モーザック(買いブドウ)。残糖3g。 2) ヴァン・ノヴェル 2023 VIN NOVEL ブロコルのマセラシオン・カルボニック。通常パワフルなこの品種は驚くほど軽やか。7日間マセラシオンを行う。 3) ハイディオス 2021 (エドニステスとディオニシエンの融合)シラーのマセラシオン・カルボニック。5日間のマセラシオン。ピノノワールを思わせるような味わい。 4) ラ・ヴァッシュ・ダン・レ・ヴィーニュ 2020、ブレンド = プレス・ジュース80% + フリーラン・ジュース20%、デュラス60% マセラシオン 1ヶ月半。シラー40% マセラシオン3週間。 除梗。コロナ禍を経て、ワインが十分落ち着く時間があった。 5)ファルゲイラス・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2019 シラー100%。2019年が最後のヴィンテージ。樹齢が高すぎたためブドウの木を抜根しました。 6) オヴァイン 2019、グルナッシュ全房、ブラウコル除梗。標高400mのラルザックに位置する区画。 ワイン造りのどの段階でもSO2は添加していません。総生産量は約30,000本。 最近のボワ・モワセの品質が愕然とアップしたと同時に、安定感のあるワイン質になった。 息子のイポリットが3年前に入ってすべてが変わった。イポリットの醸造センスが光っている。 […]

20
Juil

久しぶりのCoinstot vinoコワンスト・ヴィノ!

やっぱりここは心地よい! こんなに適度のスペースがあってゆったりと飲めるところは少ない。 パリにはパッション溢れるビストロが多いけど、チョット狭くて、真夏にはチョット暑苦しくなる。 . 今夜は、CPV銀座オフィスの竹下君が来仏中で、オーストリア、スロベニア、イタリー、フランスの蔵を歴訪してパリに戻ってきたところ、パリ・スタッフと食事会にCoinstovinotコワンスト・ヴィノへやって来た。 . 相変わらず、ワインセレクションがいい! 7本ほど飲んだけど、今夜の感動ワインはこのワインだ。 左から、ラングロールの新タヴェルJardin d’Orfeuilジャルダン・ドルフイユ。 これはすごい! の一言! ラングロール一家の渾身の一本。(現在、日本に向う船の中) EricエリックとThibautチボー、Jolisジョリスの3人の積み重ねた技・エネルギーを上品に繊細に表現されている。 そして、L’AngloreラングロールのEricエリックの親友Jean-Francoisジャン・フランソワのFoullards Rouges フラール・ルージュのGlaneursグラヌールを開けた。 ラングロールを飲んだら、これを飲まない訳にはいかない。 もうルシオンのレジェンド・ワインと云っててもいい風格を備えている。 ウーン、パリでこんな風に飲めるとは、なんと幸せなことだ。 そして、南ローヌのFerme Saint-Martinフェルム・サン・マルタンのTerres Jaunsテール・ジョンヌをあけた。 これまた、若き醸造家のThomasトーマが醸す飛びっ切りのワインに酔いしれた。 この蔵のワインは、濃い目のワインが多いけど、このテール・ジョンヌはセミMcで軽いマセラッションで繊細なスタイル。 ブラヴォー!トーマ。 レジェンド級ワインのあとに飲んでも、素晴らしいトーマの優しい個性が素晴らしかった。 この3本は、ホントに美味しかった。 心地よい場所で、心地よい料理と、ワイン好きのメンバーと飲むひと時は最高だ。

6
Oct

ワインセレクションがTOPな人気ビストロ、パーセルを再訪問!

3区の大通りから離れた小道に佇む人気のモダンビストロ、パーセルは火曜日の夜から満席。ここは美味しい料理はもちろんのこと、なんといってもワインのリストが素晴らしい。ついたびたび足を運んでしまう、私たちのお気に入りの場所のひとつだ。 パリの古い味のある建築とは対照的に、シンプルで洗練されたインテリア。それに加え経営者であるカップルの温かでチャーミングなサービス。さらには、レストランの向かいには小さなカーヴ兼エピスリーも経営していて、ワインや商品へのこだわりは徹底している。 豊富なワインリストのために、つい選ぶのに時間がかかってしまう。 最初のチョイスは、すっきりと飲めるシュナン。Julien Delrieuジュリアン・デルリュのPont Bourceau 2021ポン・ブルソにした。ロワールのレーヨン側の左岸に位置する斜面上の畑は、シスト土壌。凛としていて、フレッシュな味わいが印象深い。 一皿目のEntréeは全員魚介類をチョイス。 アサリの蒸し煮にハーブオイルで香味付けされたもの、それと鯛のタルタルのレモンソース添え。 これに合わせたのは、Jean Maxジャン・マックスのLe Lièvre Blanc 2020ル・リエヴル・ブラン。 ボジョレーの若手生産者マキシムは29歳という若さにもかかわらず、彼のワインは飛ぶように売れ、現在どこも品薄だ。 彼は醸造学を学んだのち、チリのロベルト・エンリケス氏の下で経験を積む。フランスに戻り、イヴォン・メトラス氏の収穫を手伝い、マコン村の有名なブレット・ブラザーズや、マディランのシャトー・モンテュスなどで多種多様な醸造法を学ぶ。 100%シャルドネ、アロマティックで複雑でありながらもスッキリしているこのワインは、粘土石灰質のミネラル感に加え木樽熟成の深みもある。海の幸とのハーモニーは完璧。 メインには思わずため息がでてしまうほどおいしいピノ・ノワールをふたつセレクト。 ひとつ目は、ブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ、Berthaut-Gerbetベルト・ジェルベのVosne Romanee Premier Cru、 Les Petits Monts 2019レ・ピティ・モン。 繊細でシルクのような口当たり、赤果実感にふわっとバニラが香るエレガントなワイン。 ふたつ目は、歴史のあるPrièure Rochプリリューレ・ロック醸造、、Ladoixラドア村のLe Cloud 2017ル・クル。純粋なピノ・ノワールの味わいに、赤果実とスパイス感、土っぽいアーシーなニュアンスもある。タンニンは柔らかく、非常にバランスのとれたワインだ。 メインの料理は、豚肉とフォアグラが包まれた贅沢なロールキャベツ、ズズキのバターソース・ほうれん草ピューレ添えなどを選んだ。 メインの料理たちはどれも角が立っていなく、繊細さがワインと良い調和で、それぞれの良さを引き出してくれるようなものだった。 料理の締めくくりは、デザート。フレッシュなイチジクケーキと濃厚なチョコレートタルトには、シャンパンが合う。Ruppert-Leroy、ルペール・ルロワのFosse Grelyフォス・グルリで締めた。 楽しい夜の終わりにふさわしく、程よい酸味と果実感、ミネラルがパーフェクトなバランス。 Pinot Noir 50%、Chardonnay 50%。 素晴らしいセレクション、居心地のいい空間と人々、このようなambiance(雰囲気)で食べる料理とワインは、贅沢で最高な時間だった!

16
Juin

Dégustation des vins de Philippe Jambon- Biojoleynes 2021

Ancien sommelier, Philippe Jambon s’est imposé comme un précurseur du vin nature. Sans intrants, ses vins sont vivants, denses, authentiques. Le terroir est mis à l’honneur, grâce à une culture artisanale de la vigne sans produits chimiques et une vinification rigoureuse avec des levures indigènes et sans chaptalisation. Grâce à un ensoleillement privilégié et des […]

4
Mai

マルセルの息がかかった三大お勧め“家飲みワイン”

すこぶる軽快で、フルーティーで、果実味が豊かで最高に心地よいい。 そして、何よりも嬉しいのは、求めやすい価格帯であること。 欠点は、美味し過ぎてスイスイ入ってしまうので、早く一本が終わってしまうこと!! 1-Raisins gaulois レーザン・ゴロワ(野村ユニソン社) 2-Cuvee Passion キューヴェ・パッション(ESPOA社) 3-La Cuvee du Chat ラ・キューヴェ・ドゥ・シャ(テラヴェール社) あの自然派ワインの原点の人マルセル・ラピエールに深く繋がりがある人達のワインです。 勿論、ガメ品種100%、マセラッション・カルボニック醸造で、果実味が全面にでたグイグイワインです。 家で気分を変えるには、もってこいのワイン達!!元気がわいてきますよ!! こんな時こそ、やっぱり原点は大切!!