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QUILLES DE JOIE-PART4-MOURESSIPE
★MOURESSIPE ムーレシップ醸造 比較的若手が多いこのサロンでは、ベテランに属している。いぶし銀の風格を持っているアランのムーレシップ醸造。 ムーレシップのブースには、アランと私の知らない二人がニコニコしながらサービスしていた。 アランがこの二人を紹介をしてくれた。ピエールとカミーユだった。 Alain ALIET アラン・アリエが始めたムーレシップもいよいよ進化の時代が訪れている。 次世代の時代が、この蔵にもやって来ているようだ。 アランは子供の頃からの夢だった“ワイン造り手になりたい!”を遠まわりしながらもコツコツと実現してきた。 最初は自宅のガレージで造っていた本当のガレージワインだった。 そして、最終的には立派な醸造所も建設した。 ワインの品質は、ますます素晴らしいくなっている。 今や世界中にムーレシップ・ファンがいる。 どことなく、ランクロールのニュアンスに似ているところがある酒質(ワイン質)だ。 それもそのはず、ラングロールで修業してラングロールを目指してワイン造りをしてきたアラン。 2003年、つまり20年前にラングロールのエリックと会って、あまりにもの美味しさに驚いて、自分もこんなワインを造ろうと決意したのだった。 ブドウ栽培、ワイン造りは、かなりの体力が必要な仕事だ。アランも67歳になってやや疲れを感じてきている。 アランには、継ぐべき子供がいない。そろそろ次世代の造り手を探さなければと考えている。 . 数年前より。縁があって一緒に働いているPierre ピエールとCamilleカミーユ。 ピエールは若い時はシネマ(映画)の世界で働いていた。 その後、ワインの愛好家でもあったピエールは、ワインを造りたくなってニームのワイン醸造所で7年間も働いていた。 ニームには、自然派ワインのビストロが沢山ある。ピエールは自然派ワイン飲み始めて、その愛好家になっていた。 2年前に、ムーレシップ醸造のアランと知り合って、お互いに気が合ってムーレシップ醸造で働きだした。 アランとワインについて語り合いながら、ワイン造りを共に2年間やってきた。 カミーユは、ムーレシップ醸造の事務を担当してきた女性。ムーレシップの内部事情を知り尽くしている。 醸造元の経営には、農業作業、醸造と同じくらい事務処理の仕事が発生する。 売れれば売れるほど、輸出関連なども事務処理が大切な仕事になる。 アランにとって、信頼できるカミーユのような人材は貴重な存在。。 アランは、今ある10hの畑をこの二人と一緒に仕事をしながら少しずつ移行していこうと考えているようだ。 ピエールのワインに対するPASSIONが凄いので、期待したい。 きっと新たなムーレシップを築きあげていくだろう。 Partage ses Bullesパルタージ・セ・ビュルは、シャスラ品種で醸した発泡ワインが爽やかでとびっきり美味しい。 Vaouryヴァウリーはメルロー品種を除梗なしでセミ・マセラッション・カルボヌック醸造で醸したワイン。 やさしい果実味とメルロ品種からくる爽やかなニュアンスが心地よい。 色んな醸造経験をしてきたアランの磨きあげた技が光っている。アランが醸したワインには安定感がある。 ギリシャ時代の遺跡が残っているムーレシップ丘、この斜面に葡萄園がある。 アラン独特の熟練の味がたまらない。多くのファンが待っている。