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Fév

どこまでもやさしいMiss Terre 2020、さらにミネラルに!

セネシャリエール醸造の畑区画には、ミカシスト、グネスなど色々なミネラルが存在している。 同じそれぞれのの区画の葡萄を仕込んで、同じように醸造しても、明らかに違うミネラル感のワインが出来上がっていた。 テロワールを追求してきたペノさん、このテロワールをより精確にそれぞれの“魅力”を表現したかった。 2020年のビンテージは、テロワールごとに瓶詰することを決意した。 まず、“ミカ・シストMicaschiste”から。 ウーン、何という繊細で確りとしたミネラル感! それをマルク独特のやさしい果実味が包み込んでいる。 飲み込んだ後も、一本筋の通ったミネラル感がどこまでも息長く続いてくる。 もう誰も、ムスカデとは云わないだろう。 いわゆる、ワイン教科書に書いてある典型的なムスカデのスタイルの範疇を飛び越えてしまっている。 皆、ムスカデと聞いただけで、軽快でフレッシュな単純なワイン、としか想像しない産地のイメージ。 そんな産地でも、しっかり探究すればこんなレベルのワインができる。 感.動の一本!! 生ホタテとバッチリでした。 (日本での問い合わせはESPOAです。)

2
Fév

生牡蠣に合うマルク・ペノのFOLLE BRANCHEフォールブランシュ

大西洋に近いNANTESナントの街。 大西洋の波のもまれた絶品の牡蠣がとれる。 この季節は絶好の生カキシーズン! マルク・ペノさんのところを訪問するという事は、生カキを食べることは当たり前。 ナントにはマルクさんの知り合いのカキ屋専門店が市場にある。 マルクの醸すフォールブランシュはミカ・シスト土壌、ワイン自体にヨード風味がタップリで潮っぽい。 ウーン、もう言葉がでない! 感動! 口中でカキとフォールブランシュが融合してくる。 これは、もう、たまりませんね! (日本での問合せは、ESPOAです。)

2
Fév

ムスカデ・テロワール探究者ペノさんを支えるメンバー

ピュアーな探究者は、ワインのこと以外はあまり目には入ってこない。 探究しやすい状況を整えるメンバーが必要になる。 残念ながらすべてに万能な人は、この世には存在しない。 ペノさんがいて、このメンバーがいて初めて可能になる。 こんな驚きのワインが飲めるのは、このメンバーのお蔭でもある。 野村ユニソン社より一昨年に転勤になってきた古谷さんの存在が少しづつ大きくなってきた。 さらに今年から、大きな役割を演じることになるだろう。 コロナ禍の全盛の頃に生まれたばかりの赤ちゃんも一緒に家族揃ってナントにやってきた。 フランス人メンバーの入れ替えが頻繁に変わる中、じっと状況を見詰めてきた古谷さん。 今年からは、部分的にチョットしたリーダー格になってもらうことになった。 大阪出身の料理上手な古谷さん、ここに来る度に和食らしい料理を造ってくれる。 前回は、大阪名物のタコ焼きをメンバーに披露してくれて、皆に大絶賛だった。 最近は、“セネシャリエール醸造で、日本人が美味しい料理を造ってくれる” とナントで話題しなっているとのこと。 先日はナントの星付きレストランのシェフまでここに食べにきて、感動していたとのこと。 確かに、チョットした料理センスをもっている。 今日は、寒いこともあり、アントレを終えたあと最後は温かいカモ蕎麦をご馳走になった。 手にとって気軽に食べられる極小おにぎりのアイデアも凄いし、ツマミ風に手にとって食べられてトビッキリ美味しかった。 料理している時の古谷さんの“しぐさ”が型になっていた。 ありがとう。美味しかったです。 トビッキリ美味しいワインは、いろんなコト、いろんな“時”、いろんな人が関わり合って初めて造ることが可能になる。 本当に多様なものが融合した結晶のような存在。 こんなメンバーがいながら、ムスカデ・テロワールの探究に集中できるペノさんは幸せ者でもある。 また、何物にも代えがたい価値がここには存在する。 つまり、お金をどんなに積んでもできないものがここにはある。 偶然のような出逢いが、幾度にも積み重なってできた“今”がここにはある。 そんなことを考えながら過ごしたテーブルでした。 貴重なワイン達です。

2
Fév

ワインを造るために生まれてきた人

ロワール地方ムスカデ地区。この地でワインを造る為に生まれてきた人、そうとしか思えない程に、ムスカデのテロワールを探究しているマルク・ペノさん。 この地で、世界最高の白を造れる、と確信している。 このテロワールと自然環境でしか表現できない“バランス”がある。 限られた“幅”の中での絶妙な調和を狙っている。 これはペノさんでしかできない!

11
Jan

FETE DE NOUVEL AN DE OENO CONNEXION CHEZ PARCELLES

Bistrot Parcelles  13 Rue Chapon Paris 3ème Arrondissement Pour célébrer le début d’année 2022, l’équipe d’Oeno Connexion s’est rendue au bistrot Parcelles dans le Marais. C’est la tradition chez nous : commencer l’année pleine de bonnes résolutions au restaurant avec toute l’équipe ! Le bistrot a un style traditionnel avec une grande salle en pierre […]

10
Jan

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 いよいよ2022年がはじまりました。 皆様にとって素晴らしい年になることをお祈り致します。 Je vous souhaite une excellente année et toutes sortes de joies dans tous les domaines. 元旦、今年一年の最初の日です。 また、新たな気持ちで、新たな人生をはじめられる絶好の機会でもあります。 ここ2年間、コロナのお蔭で私達の生活が大きく変化しています。 ホントにコロナのお蔭で、世界の物事の流れの源流が観えてきました。 コロナも含めて、中東問題、中国、ロシアの近隣国への攻勢など、世界中に混乱、対立、抗争が、まるで用意されていた如くに、一つが落ち着くと必ず他で勃発してきます。 混乱、対立、抗争の繰り返しの中で一定の方向に世を流そうとする存在がありそうなことも多くの人が気付き始めています。 しかし、この流れでは、決して秩序は保てないし、地球自体が長くは続かないことも多くの人達が気付いています。 混乱、対立するものを“融合”して、新たなものを創造していく流れが必要なことも多くの心ある人達が気付いています。 そうです、対立から“抗争”ではなく“融合”して秩序を造りだす道です。 まさに、ワイン造り手達が、自然からの“恵み”も“過酷な仕打ち”もすべて受け容れながらも新たな秩序を造りだして、見事な葡萄を育てて、トビッキリ美味しいワインを造っている生活様式そのものです。 葡萄木に邪魔になる“草”“昆虫・微生物”などを除草剤や殺虫剤で殺して秩序を保とうとするのでなく、“草”や“昆虫・微生物”と融合して共に生きて葡萄園、土壌をイキイキさせて、素晴らしい葡萄を育てている姿、生き方そのものです。 一方、我々を一定の方向に流そうとしている存在に、真っ向から対立“抗争”していく生き方にも、無理・疑問を感じています。 私は武道をやっています。 武の世界にこんな言葉があります。 “肉を切らせて骨を切る” “戦わずして勝つ” すべてを拒否して、自分の生活を狭めて、窮屈にしていく必要はありません。 流れの中に身を置きながらも、多少の傷を負いながらも、人生を謳歌しながら、相手が何も出来なくなってしまう状況を造ることが可能です。 “超エゴ”と“マネー”第一主義の世界観・生き方の“理”だけでは、動かない人達が沢山います。 そんな人達が多くなれば、葡萄園がイキイキしてくるのと同じように、世がよりイキイキしてきます。 流れが変化してきます。 我々を一定の方向に流そうとしている存在の“理”が作動しなくなってくる状態を造ることです。 これも“融合”の一つです。 これは、まさに私達日本人が昔から生活している基本哲学“和”の世界のことです。 これからの世界に必要な流れは、悪も善もすべてを融合していく“和”の生き方そのものです。 人生では“超エゴ”と“マネー”第一主義の世界観・生き方より、重要で大切なことが沢山あります。 そんなヒントをコロナ君が教えてくれました。 世の流れを変えましょう! “対立”ではなく、融合です。 今年も皆さんと共に歩んでいきたいと思います。 自然と融合しながら、継続可能な実生活をして、我々に飛っきり美味しいワインを造り続けてくれる醸造家達の、融合エネルギー満載のワインを皆さんに送り続けます。 … また、こんな活動に賛同して、私達のワインを広めてくれる同志の皆さんに深く感謝すると同時に、今年もより深くお付き合いをしていただければ幸いです。 また、“和”の象徴的な存在であるワインを飲んでいただいている皆さん、今年もよろしくお願いします。 伊藤 Ps:元日、霧の湖を走って幻想的な初日の出に出会いしました。 […]

27
Sep

厳しいミレジム21年を楽しむクリストフ・パカレChristophe PACALET

22回目の収穫のクリストフ・パカレにとって、今までに経験したことがない厳しい自然環境での葡萄栽培だった。 4月の寒波はマイナス6度という異例な気温だった。温かかった暖冬で芽がいつもより早く出ていた。 それが3日間も続いた。 多くの芽が凍ってしまった。 その後、5,6月と曇り空が続き、さらに7,8月と気温が上がる中、雨が降り、さらに曇り天候で湿気が多かった。 ウドンコ病を筆頭に、色々な病気が発生した。 まるで、葡萄栽培上の“トラブル”のオンパレードと云ってもいいほどだった。 . 天が与えてくれた試練をすべて受け容れて、できうるすべてを尽くして対応したクリストフ。 その仕事の総決算が、今日の収穫となった。 . 傷んだ葡萄も存在するけど、自分がすべてを尽くした結果の葡萄を手に、笑顔のクリストフがそこに居た。 . 厳しい葡萄栽培で、無理をしたクリストフ、膝を痛めてビッコをひいていた。 (医者からは安静にしているように、との指示も出ているけどそれもならず) この忙しい時期に、思うように動けないジレンマも受け容れているクリストフだった。 . 自分で動きたい動作も人に頼まないとできない状況の中、モクモクと仕事をこなしていた。 . クリストフ 『今年もこの天が与えてくれたこの葡萄で、日本の皆さんに喜んでもらえるワインを造ってみせるよ!  今年こそ、ガメーのヌーヴォーらしい、軽快でスイスイ体に入っていく典型的なスタイルになりそうだよ!』 . 一段と“人間”が大きくなったクリストフがそこにいた。 . そんなクリストフが造る2021年のワイン、エモーショナルな美味しいワインになりそうだ! 朝日を体全体に享けてエネルギーを吸収しているクリストフ・パカレ マジックな今年の収穫、この太陽の真正面にお月さんが、この収穫を見守っている。 収穫チームは、まだ暗い太陽が上がる前に葡萄園に到着。 太陽が昇ると同時に明るくなって収穫を開始する。 私も朝起きて、ホテルを出る時は真っ暗。葡萄園に着く頃に薄明るくなる。 太陽とお月さんがにらめっこするように大局に出ている。 シーンと静かで薄暗い葡萄園に幻想的な世界が広がっている。 葡萄を切るハサミの音がチャキチャキと響いている。 屈強の収穫人とソフトな収穫人を集めたクリストフ・パカレ 今年は、天候不良による傷んだ葡萄が多くある。 よって、今年の収穫は“選別作業”が超重要な仕事になる。 ただ、葡萄を切り取れば良いわけではない。 葡萄房の中でも、傷んだ部分を切り落とす細かな注意を必要とする作業が大切。 マルセル・ラピエールから教わった自然ワインの造りの最も大切な事に一つは、健全な葡萄のみを発酵槽に入れること。 酸化防止剤を使用しないで、自然酵母だけで発酵する為は、雑菌が入ることを避けるのが超重要! だから、クルストフは、この作業を徹底してやるように指導している。 収穫のスピードは極端に遅くなる。 なぜなら、腰を下した状態でカットした葡萄を立って綿密に悪い部分を切り落とさなけれならない。 つまり、スクワット運動を繰り返しながらの作業になる。非常につらい仕事である。 今年の最高にいい天からの贈り物は、収穫時の温度が低いこと! 今日の朝は何と7度Cだった。雑菌が繁殖しにくい状態を確保できる。これは自然な造りには超大切なこと。 作業を始める朝は、寒いので防寒服を着ている。 そして、こんな時はムードを盛り上げてくれる元気者も大切。 いいメンバーに囲まれて、美味しいワインを造る為の収穫が着々と進んでいる。

23
Août

老舗ビストロVerre Voleヴェール・ヴォーレにやって来た

今、フランスも日本もコロナ騒動の真っ最中。一日の感染者数は約3万人。 でも、フランスではレストランは普通に開いている。 ただ、レストランに入る時、ワクチン終了証明書、もしくは、PCR検査証明が必要になる。 これさえあれば、普通にレストランで食事がとれる。 . 酒類を提供してはいけないなんて、野暮で、幼稚で、文化のない処置はフランスには存在しない。 もしフランスでそれをやったら、間違いなく暴動になるでしょう。 . お蔭で、このバカンス中のPARISでも楽しく美味し食事、ワインを楽しむことができる。 今日は、久々にAsamiとやって来た。 流石に超人気店ヴェール・ヴォーレは満員だった。 やっぱり、ヴェール・ヴォーレはいいな。オープン当時からのこのPASSIONを感じる雰囲気には熱いものを感じる。 それに、ワインのセレクションは相変わらず凄い! 新しい醸造家と、ベテラン醸造家のバランスが素晴らしい。ツボを押さえた品揃えだ。 アサミは白、シャルドネを飲みたかった。最終的に選んだのは、Julien GUILLOTジュリアン・グヨ。 このやさしくもあり、長い長い余韻のあるミネラル感は流石のジュリアン! 本当はヴァレットと比べたいな、という衝動が横切ったけど、今夜はやめておくことにした。 ヴェール・ヴォーレはこの夏休み期間でも休みなしで営業している。 シリルとトーマが交代で店にでている。 今週は残念ながらシリルはお休みだった。 . その後、私はマグロステーキ。 ワイン・リストの中に、飲みたかったMaxime Magnon マキシム・マニョンのMetisseメティスを見つけた。 ロゼといえば、ラングロールか、このメティスか、と云われるほどのフランスを代表するロゼ! ずっと飲みたかったけど、日本に送って自分の手元には一本もなかったのである。 今日ここで飲めるのが、心より嬉しい。 日本にも数カ月前にはもう到着しているはず。Metisse見たら是非試してください。 チョット、ピノッテしている果実味。スーット体に入っていく絶品です。 ラングドック地方コルビエールの名醸造家マキシム・マニョン。 ボジョレ出身でセミ・カルボ醸造でこの南仏でもフレッシュでグイグイ体に入っていくスタイルのワインを醸す名人。 あの人懐っこいマキシムの顔が浮かんできた。 (マキシム・マニョンの問合せは野村ユニソン社です。)

19
Août

キラリと光る造り手・LE TEMPS D’AIMER ル・タン・デメ

2015年に出発したこの二人、Francois Maudetフランソワ・モーデとRomain Josロマン・ジョ。 ワインが好きで、好きでトビッキリのワインを造りたくてジョイントした二人。(ロワール地方アンジェ地区) たったの3ヘクタールの葡萄園を庭園の手入れのように丹念に世話をしている。 やっぱり、ワインの味わいの最も大切なのは原料となる葡萄の品質である。 3ヘクタールの畑を二人で念入りに手間暇かけた葡萄は完璧にちかい。 ロワール地方のここアンジェ地区は自然派ワインの宝庫。数多くの蔵元がひしめいている。 その中でも、6年の歳月をかけて土壌を世話してきた畑の葡萄はキラリと輝いている。 当然の如くに、ワインは誰にも負けないタンデエメ独特のミネラル・スタイルを築き上げている。 この蔵のどのワインを飲んでも、品質の高さに驚かされる。 計り知れないクリアなミネラル感とソフトな果実味は天下一品である。 今日は、Parisの超人気ワインビストロ“シャンブル・ノワールChambre Noir”の新店にやって来た。 ル・タン・デメのワインをリスト上で見つけた。 “Sercellerie”セルセルリーを即、注文して開けた。 もうその美味しさにくぎ付けされた。 心の奥深くにまで伸びてくるミネラル感に感動。 この蔵のすべてのワインに共通するキラリと光るミネラル感は、イキイキした畑の下にあるシスト土壌からだ。 ル・タン・デメ醸造のワイン、どれも凄い!!

16
Août

オフィスでの試飲と昼食でトビッキリのワイン達

今日は、ミッシュラン三ツ星レストランで働いているソムリエールのクララさんも参加。 久々に逢った本当にワインを深く愛している人、クララさん。ここまでPassionを持っている人は少ない。 そして、もう一人のワイン好き。あの自然派ワインが充実しているClown Barクラウンバーで料理を担当している韓国人のジュノさん。今日はそのジュノさんが料理を担当してくれている。 今日のはじまりは、若き天才肌の醸造家セバスティアン・シャティオンの2020年産の試飲だった。 でもこんな熱く素敵なメンバーが集まったら飲み会になってしまうのは当たり前。 セバスチャンはParisの人気自然ワイン・ビストロ・Chateaubriandシャブリアンのシェフ・ソムリエだった。 その卓越した試飲能力で、最高に美味しい自然派ワインを選別してワイン品揃えをしていた。 セバスチャンが勧めるワインにお客さんは皆が感動していた。 だから店はいつも満員だった。 数年前に、そんなセバスチャンがワイン造りを目指した。 セバスチャンはソムリエになる前はミュージシャンだった。 特別な音楽的感性と卓越した試飲能力をもってワイン造りをしている。 彼はまるで作曲するようにワインを造っている。 つまり、その年に収穫した葡萄を観て、即座に目指すワインのスタイルを想像して、今までに存在しなかった赤葡萄と白葡萄を混醸したり、一部をプレスしてジュースのみを発酵槽に入れたり、また一部を除梗して、一部を除梗なしにしたり、通常の常識的ワイン造りとはかけ離れたアーティスティックなワイン造りをしている。 つまり毎年、一曲一曲違ように同じワインは存在しない。 まるで作曲家のようなワイン造りをしている。 2020年、一段とレベルアップしたワイン達が完成した。 ☆RIOT リオ  ゲヴェルツトラミネール品種を4日間のみのマセラッション。一部は直プレスのジュースのみ。           絶妙の心地よい上品なアメルチューム。 ☆Petit Agite プティ・アジテ  白葡萄のマルサン品種、と今、人気品種のサンソー品種を混醸して短いマセラッションで                アルコール度数 たったの11度のグイグイ体に入っていく優れもの。 ☆Les Amants Maudits レ・ザマン・モーディ  グルナッシュ・ノワール品種の除梗なし、白葡萄のユニ・ブランを直プレスして、5日間」のマセラッション(カモシ)、ゲヴェルツトラミネールのオリを入れた特別な風味。 すべてが特別な造り、こんな自由奔放な組み合わせのワイン造りをやるのはセバスチャン・シャティオンだけだ。 どれもオリジナルでバランスが良い。世界中で取り合いになるだろう!アッと云う間にストックがなくなるに違いない。 さて試飲会のあとは、ジュノさんの料理と美味しいワインの共演だ。 いやー、自然でバランスが佳い美味しいワインはドンドン体に入ってしまう。よく飲みました。

11
Juil

ボジョレーTRIP (Part3)

ボジョレーでのさまざまな訪問後、私たちはさらに南に向かい、トゥルノンのドメーヌ・ダール&リボのルネ・ジャン・ダールに会いにいきました。 ルネ・ジャン・ダールとフランソワ・リボは、自然派ワインの世界のパイオニアです。このアペラシオンに多い強いフルボディのワインからは遠くかけ離れた「飲みやすい」ワインを彼らは造っています。 ここではシラーは女王の存在であり、大変エレガントで非常に飲みやすいのです。 サン・ジョゼフ、クロゼ・エルミタージュ、エルミタージュのアペラシオンの9ヘクタールで構成され、全てビオディナミ法で栽培され、各キュヴェが特定のテロワールを表現できるよう、パーセル別で栽培されています。 メソッドは昔から変わりません:完全無添加、ブドウの約10%は足踏み法(発酵をはじめるために必要なジューを得るため)、できるだけ手を加えず、濾過なし、亜硫酸なしという方法です。ダール&リボは、常に新鮮、フルーティーでエレガントなワインを生産することを目的にしています。 Crozes Hermitage blanc 2017 このキュヴェでは純粋なフルーツの味を見つけることができます。すべてのブドウはダイレクトプレス後、アルコール発酵とマロラクティック発酵をするため木樽に入れられます。熟成は12〜15ヶ月間木樽で行われます。(新樽も少しの割合で使用しています) 3/4ルサンヌ ¼は赤粘土質土壌で育ったマルサンヌ!びっくりするくらい繊細で、アペリティフにぴったりです! Saint Joseph – Les champs 2007 全房で(10〜20%ほどのブドウは足踏み法で押しつぶされたブドウ)トロンコニックタンクで14-18日間のマセレーションをされています。色と厚みを出すため、一日に二回、ピジャージュが行われています。12-15ヶ月間古い樽(一部は新樽)で熟成されます。粘土と花崗岩の土壌の100%シラーのこのワインはパワフルで、良い酸味がありまだ若い状態です。タンニンは和らいでおり、フルーツ感が残り、熟成からくる野生の味わいも感じることができます。素敵なワインです! Crozes Hermitage blanc 1999 なんて素晴らしいワインでしょう!まだ若いですが、飲みやすいワイン。グルメでありながらフレッシュ感があり、ソフトチーズとよく合います。 ルネ・ジャン、この素晴らしいひと時をありがとう!

10
Juil

ボジョレーTRIP (Part2)

次は、あの有名なジャン・クロード・ラパリュのいるサン・テティエンヌ・ラ・ヴァレンヌに向かいました。メニューには、パテ・ド・テット、お庭のジャガイモ、そしてもちろんジャン・クロードのナチュラルワイン! ドメーヌは主にガメイの12ヘクタールの土地です。ブドウの管理はもちろんのこと化学的製品を使わず、収穫の際に慎重に選果され、ワイン造りの際は完全無添加です。優しい醸造法で、できるだけ手を加えないことによって素晴らしい本物に近いワインを作り上げてくれます。ここのワインの品質は非常に高いです。ワインは綺麗で、純粋です。 ジャン・クロードにとっては2021年は慎重に監視すべきヴィンテージです。年の初めは霜の影響をほとんど受けませんでしたが(2つのパーセルの10〜15%)、大雨や湿気によって引き起こされるべと病の被害がある可能性があります。彼のワイン畑でも収穫は9月中旬以前になることはないでしょう!7月からブドウがしっかり熟成できるよう沢山の太陽を願うのみです! おいしい食事とともに、私たちは3つのキュヴェを味わうことができました。 Le Blanc 2020 ダイレクトプレスされた100%シャルドネは、2/3は木樽、1/3はタンクで8ヶ月熟成されます。ミネラル感が強く、レモンと梨の香りが広がります。フルーティーでのど越しの良いワインです。 Tentation – Beaujolais villages 2020 まさに幸せを感じる贅沢なワイン!マセレーションの初めからボトリングまでの間、何も添加されずに造られた純粋なジュースです。 除梗なしの全房で10〜12日間のマセラシオン・スミ・カルボニックされたため、フルーツ感が引き立っています。ミネラル感がさらに味わいを深めています。 Eau forte 2020 花崗岩質の土壌で育った樹齢45年のガメイから造られたこのキュヴェは絶品です。フルーツ感があふれた香りに上品なフローラルなアロマが合わさっています。この素晴らしいワインはボジョレーワインが熟成されたリッチなワインに仕上がるということをさらに証明してくれます! ジャン=クロード、おもてなしをありがとうございました!そして、素晴らしい2020年のワインに乾杯です!

9
Juil

ボジョレーTRIP (Part1)

ボジョレーに到着後、レミー・デュフェートルのドメーヌを訪問しました。初日は新しいワイナリーの訪問から始まりました。彼らのワインを熟成させるために設けられたこの場所ですが、何と美しいのでしょう!そしてドメーヌにとってすばらしい進化です! レミー・デュフェートルとローレンス・リャタールがブルーイとブルーイ周辺のブドウを買い始めたのは2006年でした。4年間、彼らは有機栽培でブドウを栽培し、協同組合ワイナリーにすべての収穫を販売してきました。2010年にはワイン造りに必要な設備が整った後、ジャン・クロード・ラパリュとジャン・フォイヤールの助けでレミは初のヴィンテージを完成させました。 ボジョレーの伝統的な方法(スミ・カルボニック・マセレーション)で造られたワインは消化しやすく、特別な優雅さを持っています。試飲中、レミはヴィンテージについて語ってくれました。2021年は大変難しい年であり、彼らの収穫の30%が霜の被害にあったことからはじまり、大雨によってべと病の被害が増えました。現時点ではブドウは健全です。また、収穫は2020年のヴィンテージと比較して3-4週間遅れる予定です。 レミは官能的なワインを造り上げることができます。例えば力強く、しっかりとした50/50ガメイとシャルドネの1000’F。Brouillyはさらに力強く、Boldnessはガメイの古樹からできたリッチで深みのあるワインである。 1000’Fはミルフィーユの原理を使用して醸造しています:除梗なしの全房でガメイ (50%) とシャルドネ (50%)の層をタンクに重ね合わせた状態で10日間のマセラシオン・スミ・カルボニック。その後、ブドウは圧搾され、ボトリングされます。とてもエレガントでジューシーであり、生き生きとしたガメイとシャルドネの厚みが融合され、仕上がりは大成功です! Brouilly 2019 除梗なしの全房で10日間のマセラシオン・スミ・カルボニック後、コンクリートタンクに6ヶ月熟成されています。黒果実の香りが力強く、大変香り高く、バランスが良く上品なワインです。 Boldness 2019 は、厳選された古樹のガメイから造られています。大変凝縮されており、空気に触れると一気にその魅力が発揮されます。パワフルで、フルーツ感いっぱいの素晴らしいワインです。一言で、最高のワインです。 美味しい夕飯をとり、良い睡眠がとれた翌日、私たちはお昼にジャン・クロード・ラパリュを訪問するため、出発しました。 優しい気づかいと楽しいひと時に感謝!

5
Juil

モンペイルー村の天才肌の女性醸造家Julie BROSSELINジュリー・ブロッスラン

9頭身のモデルのようなスタイルのジュリ-。 ワイン造りの感性は天才的。 究極のところ肝心要な醸造上の判断は感性によるところが大きい。 黒葡萄のグルナッシュ・ノワールと白葡萄のグルナッシュ・ブランの半々を同じタンクで混醸造。 しかも、除梗した後潰さないでGrain entierグレーン・アンティエールと呼ばれるキレイな葡萄粒をそのまま発酵槽に入れる造り。 ルモンタージもピジャージもしないジュラ地方の赤醸造方法をこのラングドックで採用。 ピュアーな果実味、透明感のあるミネラル、石灰土壌の軽く潮っぽいタッチが爽やかさを更に演出。 ジュリーのサッパリした性格がそのままワインになった感じ。 ただ、軽いワインではなく、南フランスの太陽と諸々の内容が詰まっている。 それでいて、スイスイ身体に入っていくスタイルのワイン。  まさに天才的。 そして、ネーミングとラベルのセンスも光っている。 Marée basse マレー・バスとは引き潮の意。 引き潮時の海のごとくにボトルのワインがどんどん減っていくイメージ。 (このワインの問合せは、BMO社、東京・恵比寿のトロワザムール店まで)

5
Juil

Montpeyrouxモンペイルー村の革新的土壌に根付いたYvo FERREIRAイヴォ・フェレイラ

南仏ラングドックのワインの歴史を変えた村がある。 ラングドックの中心都市モンペリエの街から約40キロ程西北に行ったところにMontpeyrouxモンペイル村がある。 ここには、あの伝説の醸造家エグリエール醸造のCommeyrasコメイラスさんがいた聖地である。 ラングドック地方でボルドーグランクリュを凌ぐほどの高品質ワインを造って世界中を驚かせた人だ。 その後も。この村には変革の“気概”がずっと受け継がれている。 中堅世代のAupihacオーピアック醸造のSylvain FADAシルヴァン ファダさんも健在で頑張っている。 カリニャン単品で途轍もない高品質ワインを造って世界の愛好家にカリニャン品種の偉大さを知らしめた人だ。 そして、今、若手醸造家のリーダーとして活躍しているEscarpolette エスカーポレット醸造のYvo Ferreiraイヴォ・フェレイラがいる。 パリでソムリエを経験した後、ボルドー自然派の古参Ch-Le Puyシャトー ル プイでワイン造りを修行した。 そして、2009年にここモンペイルー村にたどり着いたイヴォ。 独走的で、画期的な自然派ワインを次々と世に出しているイヴォ。 ムスカ・プティ・グレーン品種とグルナッシュ・ブランをマセラッションして醸した黄ワイン。 8月の初旬には一部を収穫開始して酸を確保。 そして、10日間のマセラッション。 絶妙のアメルチューム(ほろニガ味)と酸のバランス。 今日は、30度を超す真夏日、ひときわ暑いモンペイルー村。 この酸とアメルチュームのバランスがこの暑さを吹き飛ばしてくれる! Ivo イヴォさんの気合いの一本! そんじょそこらの流行の黄ワインとは違う! こんなスタイルのワインがこのモンペイルー村で造られるなんて誰が予想しただろうか。 脈々とと変革の精神がここでは引き継がれている。 素晴らしい!の一言。 (このワインの問い合わせは野村ユニソン社です。)

18
Juin

な・なんてエネルギーだ!ジャンピエール・ロビノのル・ルガールLe Regard

Quel energie!! Jean-Pierre ROBINOT 今日、Parisは32度と曇り空で湿気もある。 蒸し暑い夕方のアペロ。 この状況の中で、これ以上の選択はないだろう! 超人気ワインビストロChambre noire シャンブル・ノワールでアペロ・タイム。 ピノ・ドニースの爽やかで11度前後の軽やかで、かつ内容が詰まっている優れもの! こんなワインを造れるのは、アーティストのジャンピエール・ロビノだ!! ロビノのはじけんばかりの笑顔が浮かんできた。 日本の梅雨のようなモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。

16
Juin

Dégustation des vins de Philippe Jambon- Biojoleynes 2021

Ancien sommelier, Philippe Jambon s’est imposé comme un précurseur du vin nature. Sans intrants, ses vins sont vivants, denses, authentiques. Le terroir est mis à l’honneur, grâce à une culture artisanale de la vigne sans produits chimiques et une vinification rigoureuse avec des levures indigènes et sans chaptalisation. Grâce à un ensoleillement privilégié et des […]

15
Juin

待望の自然派ワイン試飲会BIOJOLEYNESが2年ぶりに開催された!

多くの自然派ワインのバイヤー、愛好家が待ちに待った瞬間だった。 コロナで今年に入っても重要な試飲会がすべてキャンセルされていた。 もう皆が望んでいたことがやっと実現した。 今朝、パリからフランスの新幹線TGVにてマコンまで1時間半の移動、レンタカーを借りて15分ボジョレとマコン地区の境界線上にあるLeynesレンヌと云う小さな村の広場。 30度を超す夏日、でもプラタナスの葉っぱが広場全体を覆っているので涼しく快適な空間だった。 まず主催者のPhilippe JAMBONフィリップ ジャンボンに逢いにいった。 ジャンボンのブースはいつも超人気で多くのファンに囲まれて、フィリップが相変わらずのハイテンションでワインを注いで説明していた。 凄いな!このエネルギー! ここに集まっているすべての醸造家達はフィリップのことを尊敬しながらも愛している。 もう会場全体があたたかい“気”に包まれていた。 醸造家から訪問者まで皆が嬉しくて嬉しくてたまらない! って感じの笑顔で溢れていた。 嬉しいことにジャンボン・ファミリーが全員で参加していた。 あの夢追い人フィリップを裏から確り支えているカトリーヌもいつもの笑顔だった。 あんなに小さかった子供達もみんなフィリップより大きくなっていた。 小さくて可愛かったジュリーちゃんも、な・なんと24才とのことで美しく可愛い女性になっていた。 ワイン造りの方は、夢追い人らしく絶対に妥協しないイキ切ったワイン造りを続けている。 現代醸造学の先生たちが、“やってはいけない”と云いていることを躊躇なくやっているフィリップ。 ワインがどんな状態になろうとも、全く心配していない。 5、6年とワインが佳くなるまで樽で熟成している。 フィリップはい云う 『健全な畑仕事で作った葡萄を、自然に健全に造ったものは必ず最後には戻てくるし勝利する。ワインが道中で悪者と闘っているんだ!でも最後には必ず正義が勝つんだよ!』 これはフィリップの信念だ。 フィリップのような人がいるから、色んなことが解るようになった。 醸造学でやってはいけない事をやると、本当はどうなるのか? 生活をかけて実験してくれているようなものだ。 こんな貴重な人はいない。 フィリップのワインは特別だ! 色んなものが詰まっている。 世界に唯一つのワインのスタイルを確立している。 今はこんな極の人に観えるけど、彼なりに深い洞察と研究を重ねてたどり着いた理論と信念でもある。 フィリップは、元はミッシェラン三ツ星レストランのソムリエだったことを忘れてはならない。 ボルドー、ブルゴーニュのグラン・ヴァンを体験した後に、この自然な世界にはいってきた人であることを忘れてはならない。 深い洞察と研究と実行がフィリップのワインには内蔵されている。 そんな生活を顧みない探究者の様な仕事をしていながらも、ちゃんと家族をもって自分の夢を追い続けることができたのはカトリーヌのお蔭である。 私はそんなジャンボン・ファミリーが大好きです。 そんな人達が造ったワインは美味しいに決まっている! (ジャンボンのワインの問合せは野村ユニソン社まで)