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ラングドックのグランヴァン、アルキエとわいわいワイン会!

新鋭の生産者が多いラングドックでは珍しい1800年代から続く歴史ある蔵元であり、三ツ星レストランでのオンメニュー常連ワインの生産者として定評のあるドメーヌ・アルキエのジャン・ミッシェル氏とマダム・ヴェロニクが2度目の来日。今回の滞在のの最終日にあたる1月17日、以前から親交のある世田谷のエスポアナカモトを訪問、ワインファンと一緒にワインを楽しみました。 当日はナカモトスタッフの作ったプロ級のメニュー、リエット、マリネ、魚介のキャベツ包み、手羽先のワイン煮、ローストビーフなどと共に、アルキエのワイン8種類を堪能。2006年までフランスに滞在していた中本店長がドメーヌ・アルキエを訪問した時の写真を見ながら、出席者全員で夫妻とのコミュニケーションを楽しみました。 「自然のままのぶどう畑には季節ごとに草もいっぱい生えるけど、それも毎朝のサラダに大活躍さ」 「イノシシは美味しく熟したぶどうから食べちゃうけど、美味しいものは分け合わなくちゃね」 「畑が自然だから生態系も自然。てんとう虫は害虫を食べてくれる頼りになる仲間だよ」 アルキエ夫妻が説明するごとに、一同、感動のため息・・・。この夫妻あってのこのワインとの意見があちこちで盛り上がります。 「旨い!有名どころのエルミタージュもびっくりのこの味でこの価格でいいの?」 「バランスが最高。早速、買って帰らなくちゃ」 「これこそラングドックのグランヴァンだ!」 「この柔らかな旨み、造る人の人柄がでてるよね」 美味しいワインと手造り料理を囲んで、お隣との会話もはずみます。 アルキエ夫妻も、リラックス。店長秘蔵の96年を試飲、99年、2000年と続くヴィンテージを見て、 「ナカモトにはフランスよりヴィンテージが揃っているね。買って帰りたいくらいだよ」 とご満悦です。 最後にはサイン入りのボトルのプレゼントもあり、満場の大喝采の中、楽しいひと時は過ぎて行ったのでした・・・。 美味しい自然派が買えるお店 ESPOAナカモト                        東京都世田谷区弦巻4-2-25 TEL : 03-3426-0038  自然派直輸入ワインが沢山あります。 現在、店長中本氏は、フランス。ラングドック首都のモンペリエに3年滞在してワインを究めたプロ中のプロ。 やさしい性格の真面目なランッグドッカ−です。 南の自然派には滅法強いですよ!           どうぞ来店ください!!         

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醸造元・酒販店・ワイン・ビストロがソワレ食事試飲会を開催

ロワ−ルの最高にやさしいカベルネ・フランを醸すヤニック・アミヨ夫妻が来日しました。横浜市緑区のエスポアしんかわやの竹之内氏とそのお客様、そして美味しい自然派ワイン扱い量と品揃えは日本一のワインビストロ・オザミ・デ・ヴァンとそのお客様、つまり造る人、売る人、飲む人が一同に会して一期一会の楽しいひと時を過ごしました。  ワインへの情熱がビストロに溢れていました。 それも、ワインパッション・ド・ソムリエ、丸山宏人氏のオザミ銀座本店だからこその暑い雰囲気だった。それに輪をかけたのが、これも只ならぬワインパッション酒屋・エスポアしんかわの竹之内氏の共同主催だからこその暑く、楽しい一夜でした。 料理とワインの組合せは、店長女性ソムリエの石井さんとシェフが考えに考えて創ってくれた料理でした。 特に、saumon a l’oseilleとフランのロゼワインは神業級のマリア−ジでした。 そして、シャラン産鴨のロ−ストとBourgueil La Petite Cave 2005 は今思い出しても唾液が出るほど絶妙なマリア−ジでした。とろけるような鴨の油性旨みを優しいカベルネが包み込んでくれる感触は本当に素晴らしかったです。 是非、皆さんもオザミで試してみてください。感動しますよ。 そして、何より人間的魅力たっぷりのアミヨ夫妻のやさしさがお客さんの心を包んでくれました。 畑での作業が趣味のヤニック氏を後ろからやさしく支えている奥さん、この暖かさがまさにワインの中に感じられました。 ワインは土壌だけを表現するのではなく、人柄そのも のもワインの中に表現されている見本のようなワインだった。こんなにやさしいカベルネ・フランを醸す醸造元はヤニック以外にはいない。 オザミ・デ・ヴァン TEL : 03-3567-4120 東京都中央区銀座2-5-6 店長 石田 ESPOAしんかわ TEL : 045-981-0554 横浜市青葉区榎ノ木丘13-10店長 竹之内

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ヴィネクスポ2007 メイン会場以外の試飲会が熱い

★ヴィネクスポ2007  メイン会場の 外 で魅力的な試飲会が目白押し★ 今、ボルドーで世界最大のワイン&スピリッツの見本市「ヴィネクスポ」が、6月17‐21日の5日間開催されています。 (写真はヴィネクスポ会場と市内の港の帆船の飾付け) これに関連して、我々クラブ・パッション・ド・ヴァンが日ごろご紹介している自然派ワイナリーたちが、3日間に渡って熱心な試飲会をたくさん開きましたので、その様子をレポートします。 ●ヴィネクスポ 世界中からワイン関係者が集合! 1981年の第一回を開いてから2年ごとに行われる大イベントは今年で14回目。世界140カ国からワイナリーやワイン商が出展し、その数は2400社に上ります。 今回は中国やロシアなど、ワイン消費のめざましい国からの来場者が多いようです。またワイン消費が熟成した国での販売アップを狙ったマーケティングに力を入れているのが特徴です。 ●味が濃厚なら会話も濃くて、長—い 自然派の試飲会! ただ世界レベルの超大型展示会になると、どうしてもグローバル化した大規模ワイナリーが多数を占め、ビジネスライクになりがちです。 我々クラブ・パッション・ド・ヴァンがご紹介する自然派ワイナリー達は、ぶどう栽培にしても醸造方法についても、一般的な方法を超えた造りをするところが少なくありません。それぞれにこだわりがある個性派の彼らは、試飲に来てくれる人たちとじっくり話しながら飲むことを求めます。 だから「ヴィネクスポのスタイルに合わない」ということで、自然派のいろんなグループがヴィネクスポとは別の会場で、非常に内容の濃い試飲会を開いたのです。 1日に3ヶ所、合計120蔵の試飲会も 初日は3会場で自然派ワインの試飲会が開かれるほどワイナリーの数が増え、今まで以上に活気に溢れていました。 2日目に開催したグループ「オー・レ・ヴァン」は、自然派でも正式な認証を取ってなかったり、「ビオロジック」に極めて近いけれどそうではないという人も一緒になって、ルールで縛らない幅の広い枠組みの試飲会でした。 自然と天候の状況に応じて最大限に農薬を抑える、農業の現場に則した柔軟性が必要、ということでしょうか。真剣でとても熱心な新しい生産者たちが参加していたのが印象的でした。 「本来のテロワール」を追求するワイナリーがどんどん増えていることを実感しました。 試飲会の規模は小さいところで15蔵、多いときには80蔵を超える大きな物までさまざま。会によっては、ワイナリーが手作りしたサラミや、地元特産のチーズやオリーブを持ち寄ってきて、懇親性と深いコミュニケーションを意図したじっくりタイプもあります。 ●ユニオン・デ・ジョン・デ・メチエ(24蔵) 各ワイン産地のトップスターが一同に。醸造所内は大勢でごった返す盛況ぶり。 ボルドー右岸のブール村近くにあるシャトー・ファルファは、「シャトー」と呼ぶにふさわしい屋敷を持つワイナリー。その醸造所の中で美味しいワインと美味しい食べ物に舌鼓。 CPVのワイナリーからの出展は、 クロ・ルジャール、       フィリップ・アリエ ドメーヌ・ド・トレヴァロン、  クロ・マリー、    マ・ジュリアン他         ソミュールのクロ・ルジャールの2003年は濃厚ながら絶妙なバランス。 シノンのフィリップ・アリエの2005年は人生最高の「傑作年」。 アンセルム・セロスの2003年にデゴルジュしたボトルは、クリュッグと張り合う旨さ。 プロヴァンスのドメーヌ・トレヴァロン、2000年は熟成を向えてウットリ。 (ここの自家製オリーヴオイルは絶品) シャトー・ファルファとカーヴ内の試飲の様子 ●ヴァン・ビオ(70蔵) てんとう虫が息づく畑を大事に・・・ 70蔵の「ビオロジック」ワイナリーが、ボルドー市内の会場で大試飲会。価格の安い家族経営の生産者が多く、一般の人もたくさん参加していました。    てんとう虫のポスターが、自然を大事にしようという趣旨をPRしています。 ●オー・レ・ヴァン(30蔵) 前出でご紹介したこの試飲会は、マルゴー村に近いところにあるシャトー・ド・キュジャックで開かれました。 「ビオロジック」の正式な認証があるかないかは関係なし。フランス以外では、スペインやポルトガル、イタリア、オーストリアから、畑の自然環境をできるだけ尊重して「テロワール」の良さを最高に引き出すワイナリー30蔵が参加。 ラングドックの自然派、ドメーヌ・ドーピアックが参加しインポーターや若いソムリエの人たちが熱心に試飲しました。 その他のCPVのワイナリーは、ドメーヌ・ド・ロックフォール、 マ・リビアン、 ドメーヌ・デ・テール・ドレ。 夕食会もワイナリーたちとテーブルを囲んで夜遅くまでワイン談義で盛りあがりました。              シャトー・ド・キュジャックとドメーヌ・ドーピアックの試飲。 ●ルネッサンス・デ・ザペラシオン(84蔵) 2月にロワール地方アンジェーで開催されたグループのヴィネクスポ版です。 ボルドーにある「ボルドーワイン世界センター」に84蔵が集まる豪華な大試飲会でした。 ヨーロッパ諸国だけでなく、チリやブラジルなど、世界各地から「ビオディナミ」の生産者が結集。  CPVのワイナリーからの出展は、 メゾン・ブリュレ、      ドメーヌ・レキュ   ドメーヌ・ド・ラ・ガルリエール、 ドメーヌ・ヴィレ   エマニュエル・ジブロ、      ドミニック・ドゥラン […]

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自然派ワインと料理界の巨匠達の合体イベント « オムニヴォ−ル »

料理界の頂点イベント 港の街ルアーヴルにて2月12日と13日の二日間、自然派ワインの精鋭グル−プ “ディーヴ・ブテイユ”と料理界の巨匠達のデモンストレーションが見られる“フード・フェステヴァル”とが合体した。料理界からはコルディアン・バージのテリー・マックス氏、レ・クライェールのディディエ・エレナ氏、スペインからエルブリのフェラン・アドゥリア氏、メゾン・ピックのアンヌ・ソフィ・ピック女史、そしてサヴォワのマーク・ヴェイラ氏など26人のグラン・シェフのデモンストレ−ションが実施された。 一流シェフによるデモンストレーション  左が EL BULLI  右が Marc VEYRAT そして自然派ワインの精鋭100社、ディーヴブテイユ軍団の大試飲会 そして、自然派ワイン界の精鋭醸造元100社が結集して大試飲会が2日間同時開催された。約3500人の訪問者があり実に盛大だった。グラン・レストランへの自然派ワインの展開が期待される。 本物料理に本物ワインがマリアージされる日がすぐ其処まで来ている。 自然派ワインのメンバーも創成期を支えた醸造元から中堅、若手までが一同に集まった意義ある集いであった。 マルセル・ラ・ピエール氏は風邪を引いて代わりに息子のマチュ・ラ・ピエールと奥さんのマリーが出席、マーク・アンジェリ、マルセル・リッショー、フィリップ・パカレ、ジャック・セロス、ジャンピエール・ロビノ、ピエ−ル・ブルトン、マゼ−ルのジェラール・ウストリックなど大御所、 左から:マリー・ラピエ−ル、マルセル・リッショ、フィリップ・パカレ、ジャンピエール・ロビノ夫妻 中堅どころのプイイ・フィッセのフィリップ・ヴァレット、コルビエ−ルのマキシム・マニョン、ミネルヴォワのジャン・バティスト・セナほか、そして多くの新人・自然派が出展していた。 左から:フィリップ・ヴァレット夫妻、マキシム・マニョンとフィアンセ、ジャンバティスト・セナ 新人の中ではルタン・ド・スリーズのアクセル・プリッファー、サンセ−ル初の自然派セバスチャン・リフォー、ジャン・クルストフ・ガルニエ、エドワード・ラフットなっどが新人ながら素晴らしいワインを造り上げるなど新しい息吹が多々あり、自然派が着実に力強く発展しているのが感じられた。 左から:アクセル・プリッファー、セバスチャン・リッフォー、 ジャン・クリストフ・ガルニエ、エドワード・ラフィット 我々パッション・デュ・ヴァンのメンバ−も気合をいれて、朝10時から18時までノンストップで試飲を続けた2日間だった。勿論、舌と歯は真っ黒と化した。歯磨きをしても3日間は落ちないほどだった。100社すべてのワインを何とか試飲できた。 この試飲会で、もっとも確認したのは、自然派ワインの品質が明らかに向上してきたこと。そして味わいの幅も広がっていることである。品質に関しては、還元臭について、決して欠陥ではないが、良く批判の対象になることがある香りでる。一時期、自然派ワインの代名詞的になっていた香りがこの還元臭だ。ここにきて改善されているのが感じられた。しかし、還元臭を消すために不必要なテクニックを使うようにならない事を願う。そして揮発酸臭である。これは皆無と言っていいほど改善されていた。 皆気を付けているのだろう。極小のSO2しか使用しない造りをしてきた先輩達の経験と苦労が生きているのが確認できた事項だ。SO2の使用を抑えながら揮発酸の発生を防ぐ苦労は、我々の想像を遥かに超える大変な格闘と失敗が積み重なられた結果である。単にSO2を入れれば簡単に防げるところを、敢えて入れずに戦った先輩達に拍手を送りたい。そして、そのやり方を若手に公開した人間的広さも賞賛したい。それにしても、醸造中は神経衰弱になるほど気配りをしなければならないことには変りはない。大変な仕事なのだ。拍手そして感謝。 このお陰で、我々はピュアーな果実味とピュアーなミネラル感を楽しむ事ができるのである。

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「ビオディナミスト」88名勢ぞろい!

圧巻!フランスのトップ「ビオディナミスト」88名勢ぞろい! 自然の恵みと大地のパワーをワインに変える 「ビオディナミ」 2月4〜7日にロワール地方の街アンジェールで、「自派」のワイナリー集まるが大きな試飲会がありました。その時の様子をお知らせします。 このグループは、「自然派」の中でも「ビオロジック」農法に加え、宇宙の天体の動きや大地のエネルギーを取り込んだ農業「ビオディナミ」でぶどう栽培をする「ルネッサンス」の人たちです。参加した蔵元はなんと88人。ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ、マーク・アンジェリ・・・この手の試飲会としては、他を大きく気引き離して断トツの人気蔵が集結しました。 その中には「クラブ・パッション・ド・ヴァン」で紹介している蔵元のジョ・ピトン(ロワール)、ピエール・ブルトン(ロワール)、ドメーヌ・ヴィレ(コート・デュ・ローヌ)、ドミニック・ドゥラン(ブルゴーニュ)などなどたくさんいます。 一つの蔵で何種類ものワインを試飲するのですから、88蔵ともなれば1日では到底全部のワインを飲むことはできません。新しく加わったワイナリーはじっくり試飲したいから、既に知っている蔵は新しいビンテージだけ、と時間を工夫しても、1日かけて回れたのは約25蔵。(最後は口の中が真っ黒の状態です) 彼らが用意したワインは、ビン詰めを終えてできあがった2005年や、発酵・熟成中の2006年が中心です。フランス全体が素晴らしい作柄に恵まれた2005年は、みんなとっても美味しくて、ついついゴクッと飲んでしまったのもありました。2006年の新酒は、はつらつ&ジューシーです。「収穫を急がないといけなかった」、という話を何度か耳にしましたが、丹念に栽培する「ビオディナミスト」のワインはどれもバランスがとても良かったです。あと数ヶ月熟成させますが、かなり期待できる年ですね。 グルグルグルッ・・・スイスイじゃいます。 試飲会が終わる頃になると、蔵元らが互いに気になる蔵や、知り合いの蔵のブースに行って情報交換します。当然、飲みながら。彼らの試飲って、グラスに注いだワインを一口でクイッーと飲み干したかと思うと、平気な顔でまた注ぎ合います。いやー、飲みっぷりが違う!一緒にいるとついついペースが上がって、最後はいい感じに酔いがまわって試飲会を終えました。 「ビオディナミ」とは? 天体の運行が植物に及ぼす影響を考慮しながら、農薬や除草剤などの化学薬品を使用せずにぶどう栽培する有機農法の一種。オーストリアの農学者ルドルフ・シュタイナーの哲学を発展させて活用。 ロワールの西郷さん、  ジョ・ビトン(左) ローヌのドメーヌ・ヴィレ(右) この記事は2007-2-11にNishiさんによって投稿されたものです。

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ロワールの素朴な自然派パスカル・シモニュッティが日本に

専門店グループ・エスポアにて 全国から100人の酒販店が結集して、パスカル・シモニュッティから自然派ワインの造りを聞く。 “造る現場の人”と“売る現場の人”が結びつくことが大変重要な事なのだ。 今、フランスで起きていること?なぜ、自然派なのか?自然派の原点は? これらの疑問は自然派ワインを販売するに当たって大変重要な事である。 このセミナーのまとめ 1−自然派ワインとは、生きた土壌つくりが最も重要。ワインの素材である健全な葡萄を栽培することが原点、健全な葡萄を育てあげる日々の農作業がすべてだ。 2−健全な葡萄が収穫できれば、余計な人的技術は必要ない。補糖、SO2も加える必要がない。オリ引き作業も最小限でよい。オリすらも健全なのでフィルタターもかける必要もない。つまり自然な造りが可能となる。 ワインパッション男、あの丸山宏人が経営する。オザミ名古屋にて セミナー後は、名古屋にあるワイン・ビストロ、オザミ・デ・ヴァンにて交流会。 造る人と売る人の心が通う。 ワイン販売とは、造り手の心に、販売者の心を加えて、消費者の心を打つことだ。 自然派ワインは、人の体にも心にも、そして地球にも優しいもの。 丸山宏人とパスカル パスカルと大森夫妻(小豆島の酒販店)