13
Mai

CPV試飲会「ルクレアシオン」福岡開催予告!!!

〜自然な葡萄−土壌−地球を次の世代に〜 ここ数年、世界各地において地球温暖化、異常気象による被害が顕著化しており、“環境問題”というのが、 日本をはじめ世界各国のキーワードになってきているのは、皆様も意識されていることと思います。  フランスぶどう栽培者における環境問題は、すでに切実な状況となっており、2002年の南仏地方をおそった大雨、洪水、2003年の多くの死者を出した猛暑、そして2007年のような、初夏のような春から、 いきなり冷夏にと、今までの経験では対応のできない、予測不可能な極端な天候がぶどう栽培者を悩ませています。地球温暖化の影響により、収穫の時期も年々早くなり、葡萄栽培に適した区画も、平地から、涼しい 標高の高い区画へ移行しつつある地域もあります。このままでは、フランスにおける葡萄の分布図にも影響があるかもしれません。だからこそ、自然派生産者たちは、祖先から引き継いだ偉大な土壌(テロワール)を子供たちの世代にきれいなまま渡せるように努力をしているのです。土壌=地球を汚さないように。 しかし、ワインにとって、大切なことは、美味しいこと、自然な栽培だからといって、不味ければ それは意味のないものです。美味しくて、さらに自然、まだまだ少数ですが、そのような生産者 達が続々育ってきております。今回は、これらのワインを取り扱うインポーター8社が集結、試飲会を 開催します。まずは自然派がどうの、と論ずる前に一度飲んでみてください。 私達も、ワインを通じて、葡萄−土壌−地球に関わっています。 出展インポーター:BMO株式会社(片岡物産株式会社 /ヴィレッジ・セラーズ株式会社)、オリゾン、 野村ユニソン株式会社、豊通食料株式会社、ディオ二—株式会社、モトックス株式会社、株式会社 JALUX、 株式会社イーストラインLa Vigne事業部、伊藤忠商事株式会社             記 ■日時:2008年6月11日(水)PM12:00〜PM5:00       (受付AM11:45〜) ■ 場所: ホテルモントレ ラ・スール福岡2F ヌーヴォ       福岡市中央区大名2−8−27  TEL :092−726-7101  http://www.hotelmonterey.co.jp/lasoeur_fukuoka/      <市営地下鉄「天神駅」1番出口すぐ> ■ 定員: 200名(フリーティスティング) (会場準備の為事前にFAXにてお申込みください) ■ 参加費用:無料    お問合わせ先:CLUB PASSION DU VIN 竹下まで        TEL:03-5565-5880        FAX:03-5565-5886        E-Mail:passion@basil.ocn.ne.jp   

7
Mai

VIN NATURE 試飲会 (VEZELAY)

フランスで最も美しい街の一つに数え上げられ、世界遺産でもあるヴェズレ 5月3日、4日の2日間、巡礼の町ヴェズレイ、正確には隣村のST-PEREにて自然派試飲会が開かれた。 ブルゴ−ニュのボ−ヌからパリ方面に高速6号線を1時間ほど走り、シャブリの手前25番出口を下りると30分ほどでヴェズレイに着く。試飲会場はドメ−ヌ・カデットのあるサン・ペ−ル村で行なわれた。 典型的なフランスの牧歌的な雰囲気を備えた風光明媚な村だ。人口300人、村の中心にゴシック調の教会がそびえている。その隣にドメ−ヌ・カデットがある。主催者はカデットの当主 ムッシュ・モンタネ氏である。 DOMAINE CADETTE ロマン派 !! モンタネ氏 紹介  世界遺産のヴェウレを葡萄園で覆い、ワイン有名産地への復活 !! なかなかの苦労人である。モンタネ氏はジュラ地方出身であり、地元の人ではなかった。いわゆる、よそ者のモンタネ氏が18年目前に地元の農民を説得して農業組合カーヴ・ドゥ・ヴェズレを立ち上げた。若い頃、葡萄収穫に時々やってきていた彼はこの風光明媚な土地を限りなく愛していた。愛したのは土地だけではなかった。この地に育った女性カトリ−ヌさんと結婚した。 この地の古文書を調べたモンタネさんは、ある事実を発見した。それは1800年代の中頃までは、この地は葡萄園で覆われていたのである。ブルゴ−ニュワインの一大有名産地の一つだたのである。つまり、フィロキセラ害虫で葡萄園がほぼ全滅という被害の前は、ワインの産地としてのヴェズレが有名だった、事実を発見したのだ。30歳になったばかりの若きモンタネ氏は、ここに我が人生を賭けるロマンを発見したのである。再びこの地をワインの名産地に復活させる ! そして、近隣の酪農農家や昔葡萄園だった地を所有している農民への説得に駈けずりまわった。よそ者のモンタネ氏の事を素直に聞く人はなかなかいなかった。 モンタネ氏は決意した。銀行を説得して借金をしてまず農協を立ち上げてしまうこと。 彼の熱意に負けて賛同する農民が数人現れた。1991年正式に農協カ−ヴ・ヴェズレは成立した。 当時、必死の形相でPARISのレストランやワイン屋に売り込みに来ていたのを知っている。失敗は許されなかったのである。私はその当時からの付き合いだ。 モンタネ氏 第2の転機 追求心の強いモンタネ氏はやはり、本物のワインを造らなければ、真のヴェズレワインの復活はありえない と確信する。ブルゴ−ニュのプリュ−レロックやパカレそしてマルセル・ラ・ピエ−ルの存在を知り、将来はこれだ、と悟る。農協の葡萄園をビオに改善し、造りも自然な造りに改良していこうとした。ところが 農協の組合員から反対案が提出された。やはり自分が“よそ者”であることを再認識させられた出来事だった。しかし、もう彼は後に戻る気は無かった。組合長でもあり、自分で立ち上げた農協を出なければならない状況になってしまった。この10年間の努力は何だったのだろう ? 悩んでいる時期に、ロックからの独立を考えていたフィリップ・パカレと出会う。パカレの独立に合わせて自分も独立する決意意を固めた。 そして、パカレに自然なワイン造りの指導をしてもらうことにした。ドメ−ヌ・カデットの誕生である。 パカレ独立が、挫折感のあった農協の事を気持ちよく将来に向けて割り切る切っ掛けになってくれた。僅かな自社畑と借り畑を持ってカデットが立ち上がった。それからも紆余曲折があったが多くの協力者や仲間を得てやっと現在がある。 マルセル・ラピエ−ル達がやってくれたことを自分も再現したかった。 ここでモンタネ氏、この自然な造りを協力してくれた仲間と若き醸造家たちへの協力援助の意味を含めて今回の試飲会を企画した。そして、多くの地元の人達にもこのフランス各地方から集まってくれた本物ワインの自然派を理解してもらうチャンスにもしたかった。モンタネ氏にとっては、この試飲会には3つの目的が含まれていた。 そして、自分の息子にも自然派の人達と触れ合って貰いたかった。 参加者15醸造元元 最年長格のドミニックドゥラン、モンタネ氏の心の友でもある。指導者的存在にも関わらず、ひょうきんな言動で笑わせてくれるム−ドメ−カ−。 シャブリでいち早く自然派を実現した。ド・ム−ルのオリビエ。ドミニック・ドランの弟のようにドランに密着していた。            いつも元気で明るく美しいカトリーヌ・ブルトン。07産はメト−ド。シャンプノワを試作中。常に新しい挑戦を怠らない。フランもますます磨きがかかってきた。 ロ−ヌ地方からはマゼルがロ−ヌ中部をの雄、明るい妹さんが参加。柔らかい性格が周りの人をホットさせてくれる貴重な存在。 ダール・エ・リボと共にロ−ヌ初期自然派を造りあげた偉大な故グラムノンの息子、マキシム。お父さんの大物DNAを発揮させて欲しいグラムノン参加。 ロワ−ル地方サンセ−ルに彗星の如く現れて一挙に超人気サンセ−ル初の自然派を実現した男。誰もが待ち受けていたサンセ−ル。セバスチャン・リフォ。 もう一つ、誰もが待ち受けているロワ−ルの産地、プイイ・フュメにやっと本格的自然派セバスチャン・リフォと大仲良し、初リリ−スがもうじきビン詰めされる。 地元シャブリの大物新人誕生初リリ−スから真っすぐな自然派シャブリを実現したパット・ルのト−マ・ピコ。既に独自のスタイルのシャブリを楽しませてくれる。 トーマ・ピコの友人でもありトネ−ル地区出現した北ブルゴ−ニュの期待新人着々と進んでいくタイプ。DOMAINE WARTELドメ−ヌ・ワルテル、オリヴィエ・ワルテル。   夜は夜中まで懇親会、および情報交換。ム−ドメ−カ−のドミニック・ドランが盛り上げる。   嬉そうなモンタネさん                         情報交換 モンタネさん後継者                 モンタネさんのお母さんも嬉しそう

30
Avr

CPV試飲会「ルクレアシオン」大阪リポート

4月15日(火)大阪、ホテル阪神に「美味しい自然派ワイン」を取り扱うインポーター9社が集結! CPV試飲会「ルクレアシオン」を開催した。12時のスタートから、17時の終了まで、来場者は、途絶えることなく、飲食店、酒販店関係者140名の方々にご来場いただいた。 来場された方々は、かなり真剣に各9社のブースを回り熱い試飲商談を行っていた。 熱気あふれる、まさにパッションの試飲会であった。 また、食文化豊かな大阪の土地柄らしく、フレンチスタイルの飲食店だけでなく、多種多様なスタイルの 飲食店の方々が集まった。 自然派ワインと串かつ、お好み焼き、和食、もつ焼き、地野菜などなど、 いろんなスタイルで自然派ワインを楽しめる、この大阪が羨ましいかぎりである。 肩書きや、見かけでなく、本当に美味しいものを受け入れる、ここ大阪の風土を感じる試飲会であった。 今回出展インポーターを紹介する。(順不動) ☆BMO株式会社  <驚きの旨安シリーズ>として、ロワール地方Montgilet*モンジレ、ローヌ地方Mas de Libian*マス・リビアン、ラングドック地方Gres St Paul*グレ・サンポール、Laurent Miquel*ローラン・ミケル。 <注目の自然派シリーズ>として、ロワール地方Lunotte*リュノッテ、Olivier Cousin*オリヴィエ・クザン、ブルゴーニュ地方Rateau*ラトー、ローヌ地方ラングロール、Richaud*リショー、などを紹介。 ☆野村ユニソン株式会社 自然派大御所、ブルゴーニュ地方Philippe Pacalet*フィリップ・パカレ、Prieuré Roch*プリューレ・ロック、ローヌ地方Romaneaux*ロマノー、Dard et Ribo*ダール・エ・リボ、アルボワのPierre Overnoy*ピエール・オヴェルノワ、ロワール地方L’Ange Vin*ランジュ・ヴァンなどなど豪華ラインナップを紹介。 ☆ディオニー株式会社 個性的自然派生産者、ボジョレー地方、Cyril Alonso*シリル・アロンゾ、ローヌ地方Mazel*マゼル、ブルゴーニュ地方Sextantセクストンなどを紹介。 ☆豊通食料株式会社 各地方を代表する自然派蔵元を紹介。ロワール地方、L’Opéra du Vin*ロぺラ・デュ・ヴァン、Sansonnière*サンソニエール、Breton*ブルトン、Sébastien Riffault*セバスチャン・リフォー、オーヴェルニュ地方Peyra*ぺイラ、ラングドック地方Le Bout du Monde*ル・ブー・デュ・モンド、プルタップ方式のピクニックワインBioghetto*ビオゲット、最近、ヨーロッパ各地で人気沸騰のLe Temps des Cerises*トン・デ・セリーズなどなど。 ☆株式会社イーストライン La vigne事業部 新生自然派蔵元多数紹介。ブルゴーニュ地方Jean Guiton*ジャン・ギトン、デ・ゼキパージュ、アルザス地方Laurent Barth*ローラン・バルツ、ラングドック地方Raymond Lecoq*レイモン・ル・コック、女性生産者Catherine Bernard*カトリーヌ・ベルナール、Hérail de Robert*エライユ・ド・ロベール。 ☆株式会社 モトックス ラングドックの雄!La Tour Boisée*ラ・トゥール・ボワゼ、神の雫にも掲載、コート・ド・カスティヨン、Poupille*プピーユ、 ブルゴーニュ、世界遺産のヴェズレーの大聖堂の横、La Cadette*ラ・カデット、ロワール地方、Les […]

28
Avr

BEAUJOLOISE 自然派ワイン試飲会

自然派ワインの世界では歴史的に意義のある第一回目 4月21日 に DEGUSTATION BEAUJOLOISEボジョロワーズという名で自然派ワイン試飲会がボジョレの地、シャトー・カンボンで開催された。これは歴史的な出来事の第一歩となるであろう。 自然派の発祥の地ともいえるボジョレがまた新たなる時代に向けた新しい方向性が若手達によって築かれようとしている。 自然派ワインの起こりはここボジョレから始まった。 晴天なら芝生の庭でゆったりとやる予定だったのが. 前日に曇空の予報が出て急遽テントを張った。 自然派ワインの起点は故アラン・シャペルから 自然派ワインの起こりはここボジョレから始まった。 その起点となったのは、リヨンの偉大なる料理人故アラン・シャペル氏なのである。シャペル氏はある時、偉大なる生物・物理学者でもあり醸造研究家でもあるジル・ショーヴェ氏に巡り合う。物事の本質を見抜く抜群の能力をもっていたシャペル氏は、ジル・ショヴェの話を聞き、彼の造ったワインを飲んで感動した。それと同時にジル・ショーヴェ氏の持っているものを残さなければいけない、と感じた。 そこで、シャペル氏はまだ若かったマルセル・ラピエールを呼び出して 『マルセル、お前は同じ村に住んでいるジル・ショーヴェ氏を知っているか?』 『知りません』 『ジル・ジョーヴェはフランスの宝だ!彼はもうお年を召されている。彼のワインに対する考え方をフランスに残さなければならない。お前は時間の許すかぎりショーベ氏の処に行って彼のやっていること、考えていることを吸収してきなさい。』 この会話が切っ掛けとなって現在の自然派の流れが動き出したのである。 この流れの話は別の機会に詳しく書くことにする。 マルセル・ラ・ピエールはこのアラン・シャペルの言葉を忠実に実行している。 ジル・ショーヴェのワインを再現して、その発展の為にフランス中の若手醸造家たちに大きな影響を与えている。毎年7月14日のフランス革命記念日にフランス中の醸造元をフリー招待して昼夜を共にして語り合うという会を開催している。このアラン・シャペル〜マルセル・ラ・ピエールの影響を受けた醸造家達が現在の自然派ワインを築き、支えている。 ボジョロワーズを主催した次世代を担う3人 そして、今回のこの“DEGUSTATION BEAUJOLOISE”試飲会は、次世代を担うボジョレ若手3人によって主催された事に大きな意義がある。 この3人が動き回って、この素晴らしい試飲会が実行された。 ラピエールの甥でありフィリップ・パカレの従兄弟でもあるクリストフ・パカレ 心やさしいクリストフ 提唱者であり、人生経験豊富なシリル・アロンゾ マルセル・ラ・ピエールの息子、マチュ・ラ・ピエール 自然派のサラブレット、マチュ この会には深い意味がある。この自然派ボジョレの醸造元は毎年ヌーヴォの時期は戦々恐々とした状況が続いている。INAOより AOC BEAUJOLAIS NOUVEAUを落される嫌がらせが今だに続いているのである。 若手3人はボジョレの地元の人たちにも自分達のやっている事やワインの健全性を分かってもらおうという意図と、そして、自然派試飲会には多くの支持者やファンがいることも理解してもらおうとの意図があったのである。 入場者の数は記録された人数だけでも550名が集まった。フランス中のレストラン、ソムリエ、ワイン専門店、そして外国のバイヤーなど多方面の人達が結集していた。 クリストフ 『地元の人達を入れると700人ぐらいは集まっただろう。』 パリのVERRE VOLEE 経営者であり自然派ワインの大ファンでもあるシリル参上。                   パリの自然派ワインビストロのオーナーシェフであり、自然派初期よりの応援者ルドルフも参上。 出展者 BEAUJOLAIS 19社、MACON 8社、BOURGOGNE 4社の計31社が出展。 ボジョレからはマルセル・ラピエールを筆頭にジャン・フォワラール、ジョールジュ・デコンブ、イヴォン・メトラ、ジャンクロード・ラパリュ、マックス・ブルトン、ジャン・ポール・ブラン、フィリップ・ジャンボンなど自然派を支えているメンバーが勢ぞろい、そしてまだ無名の若手を含めて19醸造家、 ブルゴーニュからはロマネコンチの両オーナーが個別に持するオベール・ド・ヴィレーヌ社、プリューレ・ロック、の2社が参加したことは大きな意義がある。そしてドミニック・ドュラン、フィリップ・パカレなどブルゴーニュを代表する醸造家が参加、マコネ地区からは自然派を支えるヴァレット家、フィリップ・ヴァレトを筆頭にジェラルド・ヴァレット、そして若手のジュリアン・ギヨ、アルノ・コンビエ、など8者、で総勢31者の醸造家、 そしてブルゴーニュでウイスキーを造っているミッシェル・クーブル、美味しいソセージ、イベリコ・ハムなどを現地から買い取って行商するレーモン・ル・コックなども参加していた。 これ以外にも、南ローヌ自然派の旗手マルセル・リショなどフランス中からこの動きを応援する醸造元が 駆けつけていた。 こんな人達もいました。                    リヨンでフレンチレストランを経営する石田さん    4次元カラフ・オヴァリュスの作成者MICHELさん     […]

17
Avr

自然派ワイン試飲会 *TRIPLE A*

VINITALYの周辺で3グル−プの自然派ワイン試飲会が行われた。その一つが“トリプルA”だ。3つの単語の頭文字をとってTRIPLE“A”とグル−プ名を決定。 1 Agricoltori 農家  2 Artigiani 職人  3 Artisti 芸術家 主催者はルカ・ガルガノ氏である。 ルカさんはCPVが日本で最初にルネッサンス・デ・アぺエラッション試飲会を2006年11月に開催した時に来日していたイタリア人だ。最初、イタリア自然派が一つにまとまっていた時のリ−ダ−の一人である。今でもニコラ・ジョリのルネッサンス・デ・アペラッションと連動しているグループだ。 イタリア醸造元が33社、フランスが29社、スペインが4社、スロヴァキアが4社、ドイツ2社、その他 の国ワインを含めて約80社という国際色豊かなグル−プだ。 会場の一階がイタリアワイン、2階がフランスなど外国のワインとなっていた。 ニコラ・ジョリのグル−プが中心部分とフランスではフィリップ ・パカレやラピエ−ルなどが中心のVIN NATUREグル−プを主催者のルカ氏がくっ付けた感じになっている。フランス国内では絶対に接近しないメンバ−がここでは同居している。 例えば、ニコラ・ジョリ−とフィリップ・パカレや、プリウ−レ・ロックとパカレの組合せもフランスでは見られない。 ビオ・ワインであるけど自然派ワインとは云えないものが多くあった。しかも強烈に酷いワインものもいくつかあったのは事実。 日本ではビオワインと自然派ワインが同意語のごとく使われている。 明らかに違うものである現実をよく見つめてほしい。 イタリア会場 イタリア醸造元33社の参加、既に日本に輸入されて皆様がご存知のものから初参加のものまで色んなタイプが揃っていた。素晴らしいものから酷い品質のものまで雑多に混じっていた。 ピア〜ノ、ピア〜ノのノンビリした試飲スピ−ドには慣れてきましたが、酷いのに当たった時は困ったものだ。すぐにそのブ−スから離れたくてもなかなか離れられない状況が何度かあった。しかし、精神修養には良い機会だった。確かに人間として、多寡が不味い上手いで失礼な態度を取る訳にはいかない。 同じワインで生活する人間として敬意を払って試飲させて頂きました。 本日の新人賞 このTRIPLE A 会場で私が選ぶ本日の新人賞は 左の彼女だ!! 彼女はフィリップ・パカレのところで修行してイタリアにもどって今ワインを造っている。 まだ販売していない。髪型までパカレ風だ。 本日もパカレの手伝いとしての参加だ!! しかし、我々だけに、熟成中のピノ・ノワ−ルをこっそり持参してあったものを飲ませてもらった。 正に、イタリア風味を備えたパカレ・ピノ・ノワールだ!! イタリアの土壌でもあのピノ風味ができるのだ。と確信できた。 フランスとその他の国・会場 ロック、パカレ、ニコラ・ジョリ−、レキュ、マ−ク・アンジェリ、ドュプイ、ダイス、ラピエ−ル、ティソなど早々たるフランスを代表する醸造元が参加。 いつも元気なレキュのお父さん。娘が日本人男性と結婚して、日本 が断然近くなった感じ。 彼の挨拶はいつも 『LA VIE EST BELLE ?ラ・ヴィ・エ・ベル?』 だ。人生を楽しんでいるかい? 竹を割ったようなスカッとした性格、この二人に共通しているのは、いつも元気!であることだ。 超人気ブ−スはここイタリアでも、フィリップ・パカレだ!! 皆パカレを試飲したいのだが、なかなか近づけない。イタリアの醸造元も殺到した。 フランス醸造元がイタリア醸造元業界における自然派ワインの発展に一石を投じている姿には感動した。

17
Avr

自然派ワイン見本市 VINI VERI ヴィニ・ヴェリ

ヴィニタリ−開催中にヴェロ−ナの街から20KM ほど南のISOLA村にあるVILLA BOSCHIにて4月3-4-5の3日間開催された。 アルプス山の頂にはまだ雪が残っている イタリアの自然派グル−プは3つに分かれている。最初は1グル−プだったのが現在は3つに分割してしまった。ヴィニ・ヴェリも分割した1グル−プである。 約70醸造元が参加していた。 イタリアにも素晴らしい自然派ワインが沢山ある。 既に日本に輸入されているもの、まだ輸入されていないものも含めてイタリア自然派のレベルの高さと 人間的魅力には感動した。特にピアノ、ピアノと表現される生活リズムのゆっくりさがこの試飲会でも感 じられついつい急いでしまう我々には勉強しなければならないことが山ほどあるな、と感じたしだい。 本日の最高は、フランスのPHILIPPE JAMBONを彷彿させる超自然派ワインを発見したことだ。 是非、日本の皆様に紹介したい。

14
Avr

フィリップ・パカレIN ITALY (VERONA)

VINITALYの周辺で3グル−プの自然派ワイン試飲会が行われた。 その一つが“トリプルA”だ。 パカレはそこに出展するためにヴェロ−ナまでやってきた。なんとボ−ヌから車でやってきた。 先週までパカレとマルセル・ラ・ピエ−ルはブラジルに出張していた。なんとタフな男だろう。 ヴィニタリ−からHOTELに戻ったところでパカレから電話が入った。 PACALET 『ヨシオ、今ヴェロ−ヌに着いたよ。今夜、イタリア人の友人ルシア−ノと食事をとるけど一緒にこないか』 ITO 『いいね!サンドリ−ヌが一緒だけどいいかい?』 てな訳で、ヴェロ−ナの中心、マッツィニ−通りの近所のビストロでアペリティフをやる約束をした。 ヴェロ−ナのメイン通りでもあるマッツィニ−通りはヴィニタリ−の影響もあって人で溢れていた。 エルベ広場の手前の小道を左にはいったところにビストロがあった。 既に、パカレとマチュ(マルセル・ラ・ピエ−ルの息子)とムニエル(マチュの彼女)そしてイタリア人のルシア−ノ(パカレのワインをイタリアで販売している会社の社員)と彼の同僚たちがアペリティフをはじめていた。 このルシア−ノのお陰でこの夜は大変楽しいヴェロ−ナの夜を過ごせた。 ルシア−ノは、200%とイタリア人というか、絵に描いたような愉快な典型的なイタリア人である。 兎に角良く喋る。喋っていない時は何か食べているときだけだ。その上、サ−ビス精神旺盛な愉快な性格の持ち主だ。イタリア人の典型としてユネスコ世界遺産に認定したいくらいだ。 レストランに行っても、アペリティフに行ってもどこでも超人気ものだった。ヴェロ−ナに住んでいる訳でもないのに、行った先々で愛されていた。 映画から出てきたイタリア人そのもという感じだった。 忘れられないイヌウヴリア−ブルな一期一会となった。 有難うルシア−ノ!!感謝!! ルシア−ノ 『もう今夜のレストランを予約してある。そろそろ行こう!』 AL Carro Armato というヴェロ−ナでは老舗のワインビストロだ。 ルシアンの日本人同僚、宮島さんも含めて10名でレストランにいった。 この時期はなかなか予約が難しいビストロだ。 偶発的にメンバ−が増えたのにルシア−ノが電話するとすべてが解決する。 ヴェロ−ナは馬肉がスペシャリティらしい。どこでも馬肉がすすめられる。ここでも前菜からメ−インまで 馬肉だった。 出張続きで胃腸が参っていた私は野菜焼きとトマトスパゲティをとった。 馬肉は少し人から分けてもらった。予想以上に美味しかった。 ワインも数えきれない程飲んだところで、 ルシア−ノのオペラが始まった。      レストランの至る所で歌のお返し合戦が始まった。 なんとイタリア人は皆歌が上手いんだろう。                   皆ご機嫌な気分となる。 最後にビストロの地下カ−ヴを見学                   その後は3次会に、出発!! ロメオとジュリエットの街は夜景が美しい!! 美しいヴェロ−ナの夜の街並みを散歩鑑賞しながら、もう一つの名物ワインビストロへ!   なんとビストロの前に着いたら人だかりの山だ!果たして中に入れるのだろうか? さすが我らがルシア−ノだ! 中にスルリと入って我々の席を確保してきた。まるでマジックだ! 店の奥に場所を確保、再び飲みワインを始めた。        パカレも女性に囲まれてご機嫌だ!       ここでもルシア−ノはオペラを歌いだし  人気絶頂だった! サ−ビス精神旺盛な愉快なイタリア人 人間世界遺産に認定!! 朝も2時まで飲んでいた。

11
Avr

VINITALYレポ−ト

ヴィニタリ−訪問はこれで3回目となる。 今回の訪問目的はヴィニタリ−会場への訪問より、その近辺で実施されている自然派ワイン試飲会への訪問がメ−ンである。しかし、初日はヴィニタリ−会場を訪問してジェネラルな現場情報収集と何社か出展している知り合いの醸造元への訪問となった。 イタリアはセンスが良く、カフェが美味い!! それにしても、センスの良いイタリアの各会場のポスタ−やパビオン造りには関心してしまう。 まるで葡萄園を歩いているのでは、と錯覚に落ちいってしまうほどだ。 ヴィニタリ−の難と云えば、ホテルが少なく近所には予約取れないことと交通渋滞だ。交通渋滞を避けるために、朝7時に出発して会場近くに駐車を確保して、会場横のカフェでゆっくり朝食を取りながら開場を待った。我々と同じ考えの外国人バイヤ−がこのカフェに集まっていた。 まず、一番に驚いたのは、イタリアン・カフェの美味しいことだ!ダブル・エクスプレッソを3杯もお替りしてしまった。ワイン試飲前にコヒ−は良くないのは分かっているけど、あまりの美味しさに我慢できなかった。しかしパンはなんてまずいのだろ?パンはやっぱりフランスが美味しい。 一般ワイン見本市の価値—自然派ワインの位置づけ再確認 ボルド−のVINEXPOにしてもVINITALYにしても、ワインを中心に世界中から多くの人が集まってくる、このパワ−と活力溢れる雰囲気が私は大好きだ。ワインにはそれだけの魅力とパワ−が備わっているのだ。 自然派ワインだけがワインではない。ワイン全体の中の自然派の位置づけを確認する為にも、このような 見本市に参加することは大切なことである。 小さな自然派ワインの中だけに閉じこもっているとセクト的な発想になってしまう。とくに排他的になってしまうのは危険なことである。 だから、私はこのような見本市に来たときは、今までの自分の経験をなるべく白紙の状態にもどして、ワインと対面することにしている。初めてワインに接した時のことを思い出すことにしている。 その中に新しい発見や気づきが必ず毎回感じられる。そして、あらためて自然派のワインの事を見つめなおすとまた違った自然派ワイン観が出来上がる。より自然派ワインの位置づけが明確になる。 自然派ワインの悪いところも発見できる。自然派ワインのすべて良いわけではないことが認識できる。 これは実に大切なことなのである。 このような見本市でも、意識しないで自然に造っている農家のワインに時々めぐり合うこともある。 そのような農家の人物の素晴らしさに驚愕することがしばしばある。 ナチュラルにナチュラルな人物とワインは意外とこのような見本市でないと発掘できない。 自然派ワイングル−プに属している人達の中には、すでに“驕り”や“高慢”な人物も出だしている。 私は高慢ちきで、歪んだ人間が造るワインより、ナチュレルにナチュレルな人物が造るワインの方が好きだ。 より健全なワインが多い。 ソムリエ協会名古屋支部長の牛田氏 シシリア館に入ると20年来の付き合いのある牛田氏を発見。 美人オノログのワインを試飲していた。 牛田氏が10年前より輸入しているワインだとのこと。 シシリアワインにしては酸がキッチリ乗っていて素晴らしいバランスのワインだった。 そして、やはり牛田氏が輸入しているもう一つのシシリアの蔵元に一緒した。 お祖父さんが一代できづいた醸造元だ。畑仕事が大好きで今でも毎日畑に出ている。 『俺の村では俺が初めて瓶元詰めしてワインを売りだしたんだ。周りの者は、あいつは頭がいかれてしまった、と俺のことをバカにしていたよ。でも今では皆、瓶詰めして売っているよ。』 人生の深みが彼のしわ顔に出ている。 牛田氏が日本のワイン雑誌にここのワインが紹介されている写真を見せたら、『俺の写真が載っていないよ!』と大笑いする、屈託のない人柄に魅了された。なかなか、できない笑顔だ!! 今は美人娘夫妻が引き継いでいる。 私はこんな人達の造るワインが好きだ。 ワインにお祖父さんの人生模様がうかがわれる。 そして、美人娘に引き継がれた健全さが詰ったワインだ。 シシリアに行きたくなった。 ワインに興味のある方はLE BOUCHON ル・ブッションまで問い合わせください。 TEL-0572-67-1139 USHIDA 比較的安くて健全なワインの探索 牛田氏と別れて数社を試飲するもこれと云った特筆するものなし、昼食をサンドイッチで済ませて午後の部に突入。 イタリアのビオ専門農協グル−プを訪問。        自然派では、価格が急騰している昨今。 比較的安いビオワインが必要とされている。 そんなワインを開発するには絶好のチャンスである。 ビオの公式認証を持っていて美味しいワインを探すのは 以外に難しいのである。 自然派ワインを取り組んでいる小売店やレストランでも 安くて健全なビオで美味しいワインが必要なのだ。 探すこと2時間やっとそんなワインを発見!! 輸入者募集である。 人物発見 F・ルカ氏 […]

9
Avr

Groslay

知る人ぞ知るパリ郊外の自然派ワイン試飲会の一つであるグロスレー試飲会が 3月29日、30日の二日間に亙り行われました。 今年は45の蔵元が参加、例年通り気合の入った蔵元揃いで熱気ムンムンでした。 有名な蔵元でいえば、例えばアルザスのシュラー。 天才醸造家と言われるブルーノが少し寝坊で遅刻して? 慌てて準備していました(笑)。 他にはロワールの大物、ジャンピエール・ロビノ!東京での試飲会で余程日本が気に入ったのか、東京の思い出を詰め込んだ新しいラベル(エチケット)を作って当日お披露目してくれました。 今回は伊藤さんも日本出張中で、29日は日本人は何と僕だけ! それで開催者にインタビューされてどきどきしました。 でも大きな試飲会とは違い、来場する人たちも毎年の常連さんばかりといった感じで、 蔵元たちの方もそんな常連さんの為にわざわざ足を運んでくるのですが、 フランスにはこんなほんわかとした長閑で和気藹々とした試飲会があって本当にいいなと思いました。

9
Avr

春から初夏はロワールワインでいかがですか。

本日、CPV銀座オフィスにて、株式会社BMOの試飲会が開催された。 出展されたワインは、春、初夏にまさに打ってつけの、ロワールの自然派生産者ワインばかり約40種類。リュノッテ、オリヴィエ・クザン、モンジレ、レキュなど、どれも全て果実味あふれるワインばかりであった。  その中でも、オリヴィエ・クザンのプレミアム・ガメイは、本日、抜栓したものと、なんと3月16日に抜栓したもの比較試飲があったが、すでに3週間がたつというのに、酸化防止剤を一切使用していないにもかかわらず、力強い凝縮度を持ち果実味開いた状態で、 今日試飲できるのには、参加者一同驚いていた。  そして、ロワールではないが、ノルマンディー地方のペール&ジュルというシードルおよび、ポワールが絶品。まさに、りんご、洋ナシをすりおろして、そのまま飲んでいるかのような、まさに果実そのままのナチュラルな味わいであった。 今からの季節は、優しく、フレッシュなロワールワインを楽しみたいですね。 <歌舞伎座をバックにBMO蒲田さん>

19
Mar

UN LONG WEEK END A BERLIN 〜 ベルリンでの長い週末

Berlin est une ville fascinante, qui déconcerte un peu. Son histoire chaotique, et tumultueuse en fait une ville unique. Massivement détruite pendant la deuxième guerre mondiale, occupée par les alliés (1945-1961), puis divisée par un mur pendant 28 ans (1961-1989), la ville de Berlin est aujourd’hui une capitale moderne, résolument tournée vers l’avenir. ベルリンは魅力的だが少し戸惑いを感じる街です。第二次世界戦争ではボロボロにされ、1945年から1961年の間連合国に占領され、その後28年間(1961-1989)真っ二つに切り裂かれ、混沌とした歴史をくぐり抜いてきました。しかし、だからこそ今となってはモダンで未来的な街に変化しているのです。 A […]

11
Mar

OFF DE OUFF プリウーレ・ロックにて試飲会開催

グラン・ジュルネ・ド・ブルゴーニュの最中の3月10日、ロック醸造元にて17社の自然派ワイナリーが結集して OFF試飲会 が行われた。 このアイデアは シリル・アロンゾ氏 がロック氏に提案して、実施されるに到った。厳選された自然派ばかりが集まった。 ロック氏 が自然派になる動機の一つである マルセル・ラピエール (息子のマチュが参加)。 自然派中堅どころのリーダーの一人でもあるロワール(ブルグイユ)の ピエール・ブルトン 。 ヌヌスの愛称で慕われているモルゴンの ジョルジュ・デ・コンブ 、ボルドーで数少ない自然派の アモロ氏 。 自然派オノログで指導者の一人である イヤン・ロエル氏 。 マコン・シャントレのパワフルなシャルドネの ヴァレット 。 新人女性醸造家でブドウジュ−スのようなワインを造る ブリジットさん 。 同じく新人でミネラル感たっぷりの白を醸す フレデリック 。 そして、ブルゴーニュの自然派では絶対にはずせない超人気者の ドミニク・ドゥラン 。 勿論、我らが、アンリ−・フレデリック・ロック である。 フランス自然派のそうそうたるメンバ−が、ロック醸造所のレセプション会場で醸すクリエ−ティヴな雰囲気はマニフィックだった。 特に、ロック氏自宅の巨大な円テ−ブルでの食事のひと時は、自然派醸造元同士にとっても、我々のような自然派に携わる人間にとっても大変に有意義で一期一会であった。 この試飲会を兼ねた情報交換会を開催する企画を練ったシリル・アロンゾに感謝 !! 彼のセレクションと人間的コネクションは素晴らしいものがある。 今までの自然派試飲会では存在しない空間であった。 ロマネ・コンチの共同オ−ナ−でもあるアンリ−・フレデリック・ロック氏が先頭にたって、この自然派の流れを実践、支持しているところに大きな意義があると思う。 アンリ−・フレデリックに感謝 !! 〜〜〜〜〜 緊急報告 !! 〜〜〜〜〜 実はこの会を企画したシリル・アロンゾが3月24日より一週間日本に行き、決定 !! 大阪、京都、東京にてイベント開催!!

3
Mar

ダール・エ・リボのルネ・ジャンが日本へ

伝説的先駆者ルネ・ジャンが日本へ行く。最近、本人はもう自然派ワインとは云いたくない。と云いている。 しかし、ローヌ地方では今は亡きグラムノンの元主人と二人で自然派ワインを造りあげた先駆者であることは紛れもない事実だ。 18年前、私が初めて訪問した時のワインは還元臭がビンビンにあった。その還元臭があってもそれを打ち消すほどの旨味に驚かされたワインだった。 当時の記憶を頼りに、今でも彼のワインを“還元臭の権化”だと批判する輩もいるほどだ。 しかし、2000年頃から洗練されてきて今では、全く還元臭がなくクリアなワインとなっている。 逆に昔のファンの中には淋しがっている人達もいるほどだ。私は18年前に行った時のことを今でも鮮明に覚えている。 蔵の中は、コンクリート・コーティングがされておらず土間だった。ホコリッぽかった。はっきり云ってお世辞でも清潔とは云えない蔵だった。 しかし、ルネ・ジャンも相棒のフランソワ・リボも若くてハツラツとしていた。 今では人生紆余曲折を超え、人間的にも“苦味”がわかるなかなか含蓄のある楽しい男になってきた。 生きる事がが好きな男だ!フランスでよくいう、『あいつは LA VIEが大好きだ!』つまり、気の合った友人達と楽しく、よく飲み、よく食べるのが大好きな男である。 風貌からは想像できないほど、繊細でシャイな男である。自分自身に実に忠実な男だ。自分に嘘が付けないのと同時に他人にも嘘が付けないところがある。つまり正直者で其のうえ頑固ものだ! そんな性格から多くのファンに愛されている。 勿論、私も最も好きな醸造元の一人だ!彼といると自分が正直者になってくるような楽しさを感じる。 簡単に云えば、妙な気を使わなくてすむ雰囲気を備えているのだろう。 先日、『もう自然派とは云いたくないよ、俺は単なるダール・エ・ルボのワインなんだ!』 彼からすれば、自分が普通のワインを造っている、という感覚なのだろう。 それと最近、自然派と云いながらいい加減な造りをやっている醸造元が増えてきて、彼らと一緒にされたくない。という気持ちも多少あるのだろ。 そんなルネ・ジャンに是非会ってみてください。ワインも美味しいく!心が和むワインだ!! 〜 イベント日 〜 3月6日 大阪 3月7日 札幌 3月8日 福岡 3月9日 長崎 〜 イベント問い合わせ  〜 野村ユニソン社  担当 藤木  TEL-03-3538-7854 伊藤 LYONにて

26
Fév

ここはドーヴィル、リゾートのメッカでテイスティングの幕が開く…

2月11日 月曜日 AM7:30、いよいよパリを出発、映画祭やリゾートとしても有名なドーヴィルで開かれるDIVE IN OMUNIVOREに向けて出発です。いつも畑めぐりでフランス中の高速道路は把握しているはずなのに、A13に乗るためのパリの出口がわからない。あーだ、こーだの末、ようやく標識を見つけて一安心。「だって、北にはぶどう畑がないからさ、車でなんていったことないもん」そりゃ、そうだよね。そして走ること2時間、ここでちょっとコーヒータイムと寄ったサービスエリアでミネルヴォアのジャンバティスト・セナ夫妻とバッタリ。カメラの話でひとしきり盛り上がったところで、やばいやばい、急がなきゃとバタバタしながら出発。そして会場に着いたのは10時過ぎ、カジノはあるは、タラソはあるは、高級クルーザーはわんさか停泊してるはのゴージャスなドーヴィルを眺めることしばし…。 ついに会場内へ。120件ほどのワインの蔵元が出展する会場では有名シェフの料理のデモストレーションやレストランコーナー、コーヒーメーカー協賛のコーヒースタンド、書籍販売スタンドに食品メーカーの試食などなど、にぎやかな設定の中、おなじみ生産者のニューヴィンテージ、初めて出会う生産者のワインと試飲は夜7時まで続いたのでした。 まさしく体力勝負のティステイング!  肉食人種はパワフルだあ。 夜8時、会場にいた関係者、来場者が集まって港に面したレストラン「レ・ヴァプール」で食事。パリからはおなじみレストランやワインショップのオーナー、シェフ、ソムリエと有名な顔も揃って、店の外から1階、2階と満席。200人は下らない一大ディナー大会となりました! 生産者も各自が自分のワインを持ち込んであっちこっちにスーパー自然派ワインがごろごろ、どれでも飲み放題の夢のような時間は、大騒ぎとともに過ぎていったのでした。それにしても夜景がきれい…。

26
Fév

プレ前夜祭はカルトゥシュで大盛り上り!

2月9日 土曜日 明後日から始まる自然派ワイン生産者と有名シェフの料理のテイスティングイベント、DIVE BOUTELLEに向けて、生産者もシェフたちも続々パリに集合中の今週。そんな中、今夜はダール・エ・リボのルネ・ジャンから、大親友ルドルフ・パカンのレストランLe Repaire de Cartoucheにいるから…と突然のお誘い。日本からは、今、パリに到着したばかりというMeli-Meloのムッシュ・ムナカタがスーツケースごと合流。アペリティフ…なんちゃって、カウンターですでに1人1本は飲んだ勘定のルネ・ジャン引き入るご一行様6人の夕餉はようやく9時頃にスタートしたのでした。店中のダール・エ・リボを飲み干すかというほどの勢いで次々と開いていくボトル…。すでに6本は開いたかという真夜中、エルヴェ・スオーも合流、訳の分からない状態のまま、ボトルは空き続け、時間は過ぎ、禁断の隠し芸まで出て、やっとお開きになったのは3時もとっくに過ぎた頃。スーパークレイジーな週末となったのでありました…。

21
Fév

LA DIVE BOUTEILLE (ディブ・ブテイユ)‐ ドービル 2008年2月11日、12日

Pendant 2 jours les planches de Deauville étaient remplies de producteurs… mais cette fois ci ce n’étaient pas des producteurs de cinéma mais de bons vrais paysans producteurs de vin nature !! 111 vignerons sont venus défendre leur travail à l’appel de la 9ème édition de la Dive Bouteille. Comme l’année dernière la Dive s’est […]

20
Fév

ニーム自然派ワイン見本市

2年に一度、南仏で行われるVINI SUDという地中海沿いの国のワインが集まるワイン見本市がある。 その時期に、モンペリエ近辺の村や都市で自然派のグループが小見本市を開催している。 2月11日、隣町のニームで約30の小規模な自然派が集まった。ラングロールのエリック氏やポッシーブルのロイック氏が幹事になっているグループだ。 南のワインが中心となっている。 今年が確か3回目となる。年々規模が大きくなっている。そして、訪問者も年を追うごとに増えている。 自然派が着々と発展しているのを感じる。 初回の時は、自然派醸造元の人達同士の情報交換的な集まりだった。夜は、パリの自然派ビストロのバラタン夫妻が料理を担当していた。それは大変に美味しくてアットホーム的な会だった。バラタン夫妻が担当したのは前回までだ。 今年は立派なワイン見本市に発展している。訪問客も圧倒的に増えている。自然派ワインが着実に増えているのを実感する。 ここ南フランスは現在のフランスワイン業界で最も厳しい状況に置かれている地域である。 ワイン農協が経営難で苦しい戦いを演じている。倒産する農協が増えている地方だ。 世代交代の時期に若い後継者は、農協を出て自然派ワインに転向するケースが益々増えている。 今回のこの見本市にも多くの新人醸造家が出店していた。初リリースでいきなり素晴らしいワインを造りあげてくる。 彼らには経営的資金に後がない。これでダメなら廃業という真剣勝負だ! 生活は信じられないほどの質素な生活をして、ワイン造りに賭けている。でもお金はないけど心は豊かで幸せそうな生活をしている。まるで『大草原の小さな家』のような生活だ。 農協を抜けると、独自の醸造所が必要になる。しかし、お金がない。プロに依頼せず自分で建物を造ってしまう。 中には、自宅の一部や車庫を改造して仮の醸造所を造っている。まさにガレージワインだ。 奥さんは殆どの場合、外で働いて家計を助けているケースが多い。でも自然派ワインを志向する若い人達はセンスもよく家族楽しそうに生活をしている。 この会の主催者の一人であるラングロールも農協から独立した一人である。 そんな真剣勝負を演じている若手を、心理的、技術的にも助け合っている古参の自然派の姿がある。 野武士のよなう頑強なタイプ、芸術家肌のクリーティブなタイプ、学者のようなインテリタイプ、そして 真剣勝負の若手、などが一体となって素晴らしい雰囲気が漂っていた。 伊藤  ニームにて

19
Fév

自然ワインフェステバル LA DIVE BOUTEILLE

2月11,12日の二日間、自然派ワイン見本市のラ・ディ−ヴ・ブテイユが今年で9回目を迎えた。ロワ−ルで始まったこの見本市はワインライタ−のフランソワ−ズとシノンの造り手カトリ−ヌ・ブルトンが自然派仲間を集めてロワ−ルワイン見本市の時期にアンジュの近所で7回目までは開催していた。 昨年の8回目からは、ロワ−ルワイン見本市とは離れて、別の時期に料理新聞のOMNIVOREとドッキングして昨年はルア−ブルで開催、9回目の今年は北のニ−スと言われるヴァカンス地のド−ヴィルで開催された。約120社の醸造元の参加があった。 自然派古参のマルセル・リッショ、ラピエ−ル、グラムノン、セロスらを中心にブルトン、シュラ−、デコンブ、オリヴィエ・クザン、メソン・ブリュレ−、ロビノ、カデットのモンタネ、など中堅有名どころも参加していた。 若手もドンドン増えているのには驚いた。 若手の常連となったマキシム・マニョン、フィリップ・ヴァレットアントワンヌ・ジョリ、ル・タン・ド・スリ−ズのアクセルなどは益々元気一杯の感じだった。 新鮮な出来立てホヤホヤの新自然派の若手の中には驚きの品質を最初から造り上げてきている人達がいる。 自然派のエボリュ−ションを感じた年だった。 残念な問題点も現れた年でもあった。年々大きくなてコマ−シャル的になってきた部分を嫌って、参加を辞退する醸造元もあったのは残念な出来事だった。 フランス各地にはこのDIVEのような自然派グル−プがいくつか存在している。 一昨年は、これらの自然派グル−プが一挙に“ラ・セ−ヴ”という組織の名の元に集結される動きがあった。 しかし、残念ながら個性的な彼らは纏まることなく、また分散してしまった。 大きな哲学の元に、いつかまとまる動きを創っていきたいと願っている。 我々のような外人が、動いた方がまとまるのではないかと模索している。 そんな動きの一つがパッション・ド・ヴァンが主催するレクレアッション見本市なのだ。 レクレアッションの自然派メンバ−の中にはフランスの地では決して一緒に集まることがない醸造元同士がいる。 この一点を取っただけでも、少しづつでもすすんできているのではと思う。 今回の様子の写真を添付しておく。 日本からの自然派レストランのグル−プや酒販店の方々が試飲に参加は、新風を起こしました。 東京のメリメロの宗像さん、ル・ギャルソン・ド・ラ・ヴィ−ニュの飯野さんカップル、 ル・キャバレ−の坪田さん、細越さん、大阪のDAIGAKUさんは何とスタッフ全員の参加という気合の入れようです。そして長崎のアンペキャ−ブルのパッション男、大坪さん、そして料理人として演習参加のリヨンの熱血日本人フランス・レストラン経営の石田さん、この機会でなければニアミスが絶対に起こらないというメンバ−が揃いました。 酒販店では東京の世田谷のESPOAナカモトの中本さん夫妻(新婚旅行)、そして名古屋の与語さんでした。 お疲れさまでした。 伊藤 PARIS